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23日、日本には100年以上続く企業がなぜたくさんあるのか。日本はどうやって企業の永続的な経営を可能にしているのか。写真は東京。
日本企業、100年続く長生きの秘訣は?―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a119706.html
2015年9月26日(土) 20時30分
2015年9月23日、日本には100年以上続く企業がなぜたくさんあるのか。日本はどうやって企業の永続的な経営を可能にしているのか。このように問う人は多い。実際、日本企業と中国企業とではおかれた環境や事業のスタイルに違いがある。新華網が伝えた。(文:蔡成平[ツァイ・チョンピン])
▼経営型企業と生命型企業
企業を大まかに分類すると、経済型企業と生命型企業にわけることができる。現在の中国の企業の多くは経営型企業で、経営理念は西側諸国や欧米の一連の管理経験と一致する。日本企業の多くは生命型企業に分類される。両者にはどのような違いがあるのだろうか。
経済型企業は会社の利益を最大化することを重視し、企業と従業員との関係は一種の約束の関係、一種の契約関係といえる。生命型企業では、経営や利益について考える際、企業利益の最大化や短期的な企業利益の最大化を考慮しないわけではないが、より重視するのは長期的な発展プロセスだ。従業員と企業との関係は単なる契約関係ではなく、一種の同盟関係だといえる。同盟では人々は一つの家族とみなされ、人々は共同の生命体となり利益の共同体となる。
韓国中央銀行が2008年に発表した報告書「日本企業の長寿の秘密と啓示」によると、世界で200年以上続く企業は約5000社あり、そのうち日本企業は約3000社で60%を占める。世界的にみて、日本に長寿企業がこれほど多いのは、極めて特異なことだという。
▼100年企業になるにはどうしたらよいか?
ロイヤルダッチシェルのアリー・デ・グース取締役は「学習型組織」という概念の提唱者で、企業が長寿を保つ秘訣として次の4点を提示した。
(1)企業は環境の変化に敏感で鋭敏でなければならない。あらゆる環境の変化に素早く対応できなければならない。
(2)企業全体が強い結束力と独自性をもたなければならない。
(3)企業の財務戦略は保守的でなければならない。企業は創業初期にだけ信用不足で製品によるもうけを出せないのではない。多くの企業は成熟した後も、無計画な拡張は行わない。拡張は将来の倒産を招く致命的な転換点や導火線になる可能性があるからだ。保守的な財務戦略は企業が成熟し、成長するための第一条件だ。
(4)企業は寛大さをもたなければならない。企業のトップと従業員との関係では、寛大さが非常に重要だ。
▼100年企業、日本には極めて特殊な経験がある
実際、こうした世界での経験は、日本企業のやり方とぴたりと一致する。ただこうした汎用的な経験のほか、日本には何か非常に特殊な経験がないのだろうか。
第一に、企業が100年生き延びるには、なんといっても企業がしっかり継承されることが必要だ。100年生き残るには4代、5代の継承が必要で、少なくとも3代は続かなければならない。企業家に生死について確固とした考えがなければ、100年続く企業を生み出すことはできない。
日本では同族企業が99%を超えるが、家という概念について、中国と日本とでは理解に差がある。家産の継承ということでは、中国では子ども達に資産を分けることが多いが、日本では独特のやり方をするのが一般的で、長子一人にすべてを継承させ、他の子どもは会社から資金を提供されて別の企業を経営する。中国人は企業を家族化し、企業は血縁関係にある家族の付属品になる。日本では家を経済や生活の共同体とみなすことが多く、家族の構成員は共同体の付属品に過ぎなくなる。
第二に、日本企業は職人気質であり、中国企業は商人気質だ。
第三に、日本企業が100年生き延びる重要なポイントは、企業の経営理念にある。日本の優れた企業のほぼすべてが非常に堅実な経営理念をもち、創業者が経営理念を定めると、後継者がそれを絶えず強化し、すべてのことについて経営理念に合致するかどうかを検討し、反省を繰り返す。このような方法によらずに、100年続く企業になることはできない。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
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