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サムスン、世界最大半導体工場に黄色信号 変電所反対運動の煽りで計画に狂いも
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150926-00000501-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/9/26 10:11
韓国・サムスン電子がソウル郊外の京畿道平沢に建設中の世界最大規模の半導体工場が、ピンチに追い込まれている。地域住民の自己中心的な行動によって、何の関係もない半導体工場の建設計画に狂いが生じる恐れが出ているのだ。建設中の半導体工場は第1段階の投資額だけで15兆6000億ウォン(約1兆6000億円)に達し、15万人の雇用拡大効果が見込まれる超ビッグプロジェクト。5月の起工式には朴槿恵大統領も出席して支援を約束するなど、景気低迷に悩む韓国政府も新工場に並々ならぬ期待をかけている。ただ、住民の妨害で、巨大企業プロジェクトの雲行きが怪しくなる事態に「今後、どこの企業も韓国で巨額の投資をしたいとは考えなくなるだろう」(朝鮮日報日本語版)との指摘も韓国内で出ている。
サムスンが建設中の平沢の半導体工場は、忠清南道唐津市にある唐津火力発電所で発電された電力を、同市に建設予定の北唐津変電所を通じて供給を受ける計画になっている。
だが、唐津市はつい先日、韓国電力が提出した北唐津変電所の建設申請を許可しなかった。唐津市が建設を許可しないのは、昨年11月と今年4月に続いて3回目という。
朝鮮日報日本語版によると、唐津市が変電所の建設を認めないのは、平沢市と唐津市の間にあるおよそ96万平方メートルあまりの海上埋め立て地のほとんどが唐津市側に編入されなかったためだ。昨年5月に行政自治部(省に相当)がこの埋め立て地の大部分を平沢市に編入したことを受け、唐津市はこれに抗議する意味合いから変電所建設に応じようとしないのだ。自治体間の対立の影響が、何の関係もない半導体工場や変電所建設に飛び火している構図と伝えている。
唐津火力発電所から平沢の工場地帯につながるもう一つの送電線建設計画も、京畿道安城市の反対により計画が進んでいないという。また平沢の一部建設業者は「平沢にある機械や資材、人材だけで半導体工場を建設せよ」などと要求するデモを行い、工事建設そのものの妨害まで始めた。
平沢の半導体工場はこうしたさまざまな妨害を受け、計画通り工場が稼働できるか雲行きが怪しくなってきているのだ。2017年上期の稼働を目指しているが、“黄色信号”がともった格好だ。
サムスンが平沢の半導体新工場の建設を発表したのは、昨年10月。当時、これまで業績を牽引してきたスマートフォンが鮮明になり、2014年7〜9月期の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期に比べて6割も下回った。スマホは、中国勢の中低価格品が急浮上している上に、プレミアム製品のライバルである米アップルが「iPhone6」を出しサムスンの市場を奪ったことが決定打になった。
そこで、巻き返しに向け、かつての稼ぎ頭の半導体を再び柱にしようと、1兆6000億円の巨大半導体工場の建設計画を打ち出したのだ。それからほぼ1年が経過したが、スマホの不振は続いており、半導体事業が業績を下支えする構図は続いている。「ビッグデータ」と呼ばれる膨大な情報の活用が進む中で、半導体の需要が増大していくとみて、市場でのシェア拡大を虎視眈々と狙っている。
サムスンがくしゃみをすれば韓国経済は風邪をひく−。こう評されるほど、サムソンの韓国経済に対する影響度は大きい。売上高は韓国GDP(国内総生産)のおよそ2割弱を占め、関連企業を含めると雇用も膨大だ。
5月に開催した起工式には、サムスンの李在鎔副会長ら約600人が出席。朴大統領も駆け付け、「政府は高付加価値の先端分野の技術開発を支援する」と低迷する景気の起爆剤にしようと、支援を約束した。
ただ、周辺住民の“妨害”で、巨額プロジェクトの行方が見通せなくなる事態は、サムスン自身も予期できなかっただろう。韓国経済を左右しうる巨額プロジェクトが、一部住民の自己中心的な行動でピンチに陥る状況は、企業の韓国投資をためらわせる可能性も十分あり、サムスンのみならず韓国政府を苦しめることになりかねない。(O)
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