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日銀目標の「CPI2%」 視界に入れば日本経済は大混乱?〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/825.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 25 日 11:53:00: igsppGRN/E9PQ
 

日銀目標の「CPI2%」 視界に入れば日本経済は大混乱?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150925-00000010-sasahi-bus_all
週刊朝日  2015年10月2日号


 発行した国債の大部分を買い占めている日銀。日銀は消費者物価指数(CPI)の目標を2%と定めたが、それが視野に入ったときに日本経済は危機に陥ると、元モルガン銀行東京支店長などを務めた、フジマキこと藤巻健史氏は警告する。

*  *  *
 米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和をすすめるために大量の米国債を買い続けていたとき、FRBのことを、野球でたとえれば「監督」兼「先頭打者」と称した市場関係者がいた。それなら今の日本国債市場において日本銀行は「監督」兼「球団オーナー」兼「4番バッター」兼「エース」だ。存在が巨大化している。

★   ★
 2013年4月に異次元の量的緩和を開始したとき、黒田東彦日銀総裁は「2年以内(15年3月まで)にCPI2%上昇を達成させる」と公言した。それを、現在は「16年度前半」に達成時期を後退させている。それがゆえに日銀を非難する声が日に日に大きくなっているし、更なる量的緩和を求める声さえある。

 しかし、私はCPI2%がいまだ達成されていないがゆえに、日本経済の大混乱が先送りされていると思っている。2%が明確に視界に入ってきたときが怖い。日銀が「量的緩和を中止するか否か」の究極の選択を迫られるからだ。

 今年度、152.6兆円の市中消化の国債発行に対し、日銀の市中からの国債購入額は110兆円だ。直接的ではないにしろ発行額の72%相当を日銀が買っているのだ。

 2%の公約が達成されたといって「監督兼球団オーナー兼4番バッター兼エース」の日銀が撤退を決めれば国債市場はどうなるのだろう。国債市場どころか日本経済の存立危機だ。どんな市場でも70%のシェアを占める買い手がいなくなればその市場は暴落する。国債の場合は長期金利は暴騰(=価格は暴落)するということだ。

 1998年12月、資金運用部(旧大蔵省において郵便貯金、簡保で集めたお金などの政府資金を一括して運用していたところ)が国債購入を中止するというニュースで国債市場は大混乱に陥った。資金運用部が買っていた国債は年間国債発行額の約20%相当だった。あわてた宮沢喜一蔵相は購入再開を決めた。

 今回は20%どころか、70%を買い占めていた日銀がいなくなる。ましてや当時は、資金運用部が購入を中止しても、代わりに最後の砦である日銀が購入に乗り出してくれるだろうとの期待が持てたのに対し、今回はその最後の砦がいなくなる。今まで日銀への転売目的で購入していた金融機関が入札に参加しなくなり、未達(売れ残り)が起こりうる。公務員の給料も、年金支払いの原資も確保できなくなるのだ。ギリシャで起きたことが日本でも現実になってしまうということだ。そもそも日銀撤退で長期金利が急騰すれば、国は国債を発行(=借金)できないだろう。支払利子の急増で財政が破綻してしまうからだ。

 一方、「財政破綻は回避しないといけない」という政府の圧力に押され2%の目標達成後も際限なく量的緩和を続けると決断すれば、ハイパーインフレへ一直線だ。それ以上に、世界は「なんだ、日銀の量的緩和とは財政ファイナンス(政府の借金を中央銀行が紙幣を刷ることによって賄うこと)そのものではないか」と見透かしてしまう。この場合も円は暴落し、長期金利急騰となる。住宅ローンは変動金利から固定金利へ切り替えてドルを買って備えるべきだと私は思う。


 

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コメント
 
1. 2015年9月25日 13:30:04 : OO6Zlan35k
今や300兆円、企業の「内部留保」に課税案が再浮上?どうやったら企業におカネを使わせることができるのか

2015年9月25日(金)磯山 友幸


企業が貯め込んでいるおカネをどうすれば放出させられるか
 なぜ日本経済は成長しないのか。企業が稼いだ利益をせっせと内部に溜め込んでしまうからだーー。これが安倍晋三内閣がアベノミクスに着手する段階での分析だった。企業に再投資をさせようとするのが3本目の矢に掲げた「民間投資を喚起する」成長戦略であったし、もっと配当などの形で株主などに利益還元させようというのが、コーポレートガバナンス強化のひとつの狙いだった。

 また、給与の引き上げを繰り返し要請しているのも、この流れの中にある。アベノミクスを通して、企業が得た利益を手元に蓄積する「内部留保」を吐き出させ、「経済の好循環」を作り出すことで、日本経済を再び成長路線に乗せようとしているわけである。

 ところが、その内部留保の増加が止まらない。財務省が9月1日に発表した2014年度の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の期末の利益剰余金は354兆3774億円と1年前に比べて26兆4218億円も増えた。率にして8%の増加である。

純利益は10%も増加

 最大の要因は企業が稼ぐ利益自体が大きく増えたこと。1年間の純利益は41兆3101億円と10%も増えた。

 アベノミクスが本格的に始まる前の2012年度の純利益は23兆8342億円だったから、円安などの効果で企業の利益は1.7倍に急拡大したことになる。ちなみに、リーマンショック前のピークの純利益は2006年度の28兆円余りだったので、それをはるかに上回る過去最高水準の利益を上げたわけだ。

 そんな急激に大きくなったパイを、なかなか分配できていないのが今の状況だ。企業が株主に支払う配当は16兆8833億円と17%増えた。

 利益のうち配当に回した割合は41%と、前の年度の38%に比べれば上がったものの、割合は決して大きくない。リーマンショック前の配当額のピークは利益が最大だった2006年度だが、この時の金額は16兆2174億円。利益の58%を配当に回していたことを考えると、前年度の38%はまだまだ低い。それが手元には大きな余剰金が残り、内部留保が増えてしまった最大の理由だ。

 これにはさっそく、共産党の機関紙「赤旗」が噛みついた。資本金10億円以上の大企業の内部留保だけで299.5兆円に達し、前年度から14.4兆円も増えたにもかかわらず賃金の上昇に結び付いていないと批判、次のように書いていた。

 「安倍政権は大企業が利益を増やせば、経済に『好循環』が生まれるとして優遇策を進めていますが、結果は大企業がため込みを増やしただけ。史上最高となった収益は国民や労働者に還元されていません」

 確かに、従業員給与の総額は127兆円と前年度に比べれば2.1%増えているものの、直近のピークだった2011年度の130兆円に比べると低い。その年の内部留保の増加額は7兆円余りと、2014年度の24兆円3分の1に満たなかった。

 統計数字を見る限り、企業が稼いだ利益に比べて、従業員への分配は十分になされているとは言いがたいと言える。安倍首相が経済団体の幹部などに繰り返し賃上げを求めてきたのは、こうした事情があるからだ。

 企業自身が、将来の成長に向けた設備投資に利益をきちんと振り向けているかどうかも怪しい。従業員ひとり当たりの有形固定資産額である「労働装備率」は1081万円と前の年度より低下した。年度によって上下することはあるものの、ここ10年以上にわたって、ほぼ同じ水準が続いている。これは、企業が減価償却の範囲内でしか設備投資をしていないことを伺わせる。

 今年6月に閣議決定した成長戦略「日本再興戦略 改訂2015」では、企業に設備投資を促すために官民会議を設置することが盛り込まれた。これも、企業がなかなか設備投資に儲けを回さないことへの安倍政権と苛立ちと言えるだろう。

 もちろん、企業側にも言い分はある。景気回復がどれだけ続くか分からない中で、そうやすやすと賃上げには応じられない、というのだ。為替にしてもいつまでも今の円安水準が続く保証はない。経営者からすれば、内部留保を厚くしておく方が安心というわけだ。

 もう一点は、設備投資にしても、儲かる事業があれば、政府に尻を叩かれずとも投資はする。むしろ規制を撤廃することで新しいビジネスチャンスを生むべきだ、というものだ。アベノミクスは3本目の矢を実現させる方策として規制改革を掲げてはいるが、経営者からみれば遅々として進んでいない。農業や医療、労働など安倍首相が言う「岩盤規制」に守られた業界には、新しいビジネスチャンスがあるのは間違いないが、既得権層の抵抗も根強く、なかなか参入していくことはできない。

 そうは言っても300兆円を大きく超えるおカネを企業の懐に眠らせておいては日本経済の再成長は覚束ない。どうやったら、企業に内部留保を吐き出させることができるか。

成長できない理由の一つは再投資の不足

 「内部留保に課税でもしますか」と財務省の幹部は冗談めかして語る。だが、あながち冗談でもないのだ。

 財務省は2012年に安倍内閣が発足する前から、極秘裏に日本経済が成長しない理由を分析していた。その結論は2つ。日本の構造がグローバル化に適応できなかったこと、もうひとつは、企業が内部留保を増やし続けて再投資しなくなったこと、が原因だとしたのだ。

 その際には具体的な解決策も議論された。グローバル化対応は話が分かりやすい。反対は根強いものの、規制緩和などを推し進めて構造改革を実行するほかない。アベノミクスで、「世界で最もビジネスがしやすい国にする」という目標を掲げたのも、こうした分析がベースにある。

 問題は内部留保をどう吐き出させるかだ。内部留保に対して一定の課税をすることも当然、検討した。そこで、内部留保に一種の課徴金を課そうというわけである。だが、さすがにあまりに社会主義的な政策だけに、日の目をみずにその時は終わった。

 代わって打ち出されたのがコーポレートガバナンスの強化だ。機関投資家のあるべき姿を示す「スチュワードシップ・コード」を導入し、生命保険会社や銀行が、自社の保険者や預金者の利益を最大にするよう行動することが求められた。具体的には企業の株式をたくさん持っている生保などが、株主として企業に利益配分などを要求していくことを求めたのだ。大株主である生保などが要求すれば、企業は増配に動かざるを得なくなる。

 もうひとつは、社外取締役の導入を求める「コーポ―レートガバナンス・コード」の導入。社外取締役など外部の目を経営に取り入れることで、株主への還元を増やしたり、新規事業への投資を促そうとしたりしているのだ。企業が配当を増やしたり、自社株消却をするケースが増えたりしているのも、こうしたガバナンス強化の効果が出始めているためだとみることができる。

 それでも、内部留保が増え続けていることに、内外から批判が出始めている。

 9月上旬、海外大手ヘッジファンドの幹部の訪問を受けた安倍内閣の幹部は、耳を疑った、という。「企業に内部留保を吐き出させるために、内部留保課税をしてはどうか」と提案されたのだという。これまで法人税減税などを求めてきたヘッジファンドからすれば、減税が実現した以上、次の弾が必要だというわけだ。法人税を引き下げた分、企業が内部留保を増やしてしまっては何もならない。

課税制度、先進国にはほぼ存在せず

 もちろん欧米先進国には内部留保に課税する制度はほとんど存在しない。もともと内部留保を積み上げるカルチャーに乏しいうえ、2000年前後のコーポレートガバナンス改革の強化などもあり、株主の力が強まっている。余計な内部留保を積み上げれば格好の買収ターゲットになってしまうからだ。

 株価の大幅な下落で、安倍内閣も株価を何とか引き上げたい“欲求”にかられているのは確かだ。そんなタイミングで出てきた内部留保課税の要求をどう扱うのか。もともと財務省の中には課税論者も存在するだけに、今後の対応が注目される。

このコラムについて
磯山友幸の「政策ウラ読み」

重要な政策を担う政治家や政策人に登場いただき、政策の焦点やポイントに切り込みます。政局にばかり目が行きがちな政治ニュース、日々の動きに振り回されがちな経済ニュースの真ん中で抜け落ちている「政治経済」の本質に迫ります。(隔週掲載)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/238117/092400007/

[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数

2. 2015年9月25日 13:43:50 : nJF6kGWndY

全く、この手の低知能は尽きないらしいw

>国債市場どころか日本経済の存立危機だ。どんな市場でも70%のシェアを占める買い手がいなくなればその市場は暴落する

FRBを見ていればわかることだが

日銀コアで2%インフレが確実になる前に、まずtaperingが始まる

そこで国債金利やVolaが上昇するから

当然、政府は財政再建をアナウンスし実行せざる得なくなる


それが景気を冷やし、インフレ率を下押しするようなら

taperingは遅れ、バラマキが再開し・・

といった形で、ゆっくりと進んでいくことになる


その間、海外景気、企業の投資動向と国内産業の生産性変化、

それに災害、気候変動、戦乱など様々ま影響で上下に振れるのも、当然のことだ


3. 2015年9月25日 13:49:58 : nJF6kGWndY

もちろん、国民の中には阿修羅でよく見かけるような愚民が少なくないから、

安倍政権が終わっても、国家社会主義的なアベノミクスが、さらに強まり

既得権層へのバラマキによる放漫財政と、その維持のための財政ファイナンスが続き、

まともな改革は、なかなか進まずに、貧困化がさらに加速していくシナリオも確率としては高い


そして途上国のように、愚民迎合のマスゴミは日銀や政府への見当違いな批判を繰り返すわけだw


4. 2015年9月25日 18:25:22 : nJF6kGWndY

>>01

ちなみに韓国では内部留保問題どころではない

ただし羨ましいとは思わないけどねw

http://news.searchina.net/id/1589842?page=1
韓国企業の「債務問題」 経済の新たな火種=韓国華字メディア
2015-09-25 09:45

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は23日、韓国の大手企業の債務が急増していると伝え、企業が抱える莫大な債務が韓国経済の新たなリスクとして認識されていることを伝えた。

 記事は、韓国で「30大財閥」として数えられる大手企業30グループが抱える債務総額が1年間で139兆ウォン(約14兆円)も増加したことを紹介。特に債務額が急増したのは、営業利益が支払利息を下回るような「ゾンビ企業」を傘下に抱える16グループで、債務の増加額は137兆5000億ウォン(約13兆8600億円)に達したと伝えた。

 続けて、韓国経済をめぐる内外の状況が悪化するなか、韓国では「あらゆる規模」の企業の業績が下振れしていると伝え、中小企業などの経営状況はさらに深刻だと伝えた。また、企業の債務問題はこれまで「韓国ではさほど注目されてこなかった」ものの、ここにきて韓国経済の新たなリスクとして認識され始めていると論じた。

 さらに記事は韓国の議員が公表した資料の内容として、14年12月末までの「30大財閥」の傘下にある1037社の負債総額は1739兆8920億ウォン(約175兆3700億円)に達し、1年間で約8%も増加したと紹介した。

 また、利益が支払利息をどれだけ上回っているかを示す指標「インタレスト・カバレッジ・レシオ」が1を下回る上場企業が増加していることを紹介。同指標が1を下回っている場合、支払利息が利益を上回っていることを示し、企業の健全性に問題があることを示すが、中国経済の下振れ圧力が高まり、米国の利上げをめぐって外部環境が不安定となるなか、韓国で赤字企業が増えれば投資と雇用が低迷し、経済活動が停滞する悪循環に陥る恐れがあると懸念を示した。(編集担当:村山健二)(写真はNEWSisの29日付報道の画面キャプチャ)
 
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5. ピッコ 2015年9月26日 07:48:22 : ldyqn.PAmBFfI : 3GoTMJiQwM
>2. nJF6kGWndY  全く、この手の低知能は尽きないらしいw

自分のことじゃない。 バカ丸出しで裸踊りしている自分に気づかないの?

日経でこういうニュースを見つけた。
「日本の財政破綻リスクを避けるため、海外に資産フライトを試みる人々がいます。いま、そのような層に予想外のトラブルが起こり始めています。資産を「離陸」させる際には想定していなかった、「着陸」の問題が発生…」

日本のルールが通用しない 資産フライトの落とし穴
http://www.nikkei.com/money/features/17.aspx?g=DGXMZO9201258024092015000000

つまり、将来日本が財政破たんするかもしれないということで、日本のお金持ちの間で海外に資産を移そうとする動きが起きているということだ。



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