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安倍首相:アベノミクス、「第2ステージ」へ−経済再生に課題山積
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUXUTH6KLVR401.html
2015/09/24 00:03 JST
(ブルームバーグ):自民党は24日午後、安倍晋三首相の無投票による総裁再選を報告する両院議員総会を党本部で開く。任期は2018年9月まで。首相は総裁選で「アベノミクス、いよいよ第2ステージへ」と銘打った政策所見を発表。来夏の参院選もにらみ、経済再生に最優先で取り組む姿勢を示すが、2%の物価安定目標達成は遅れ、個人消費も落ち込むなど課題は山積している。
自民党の山本幸三衆院議員は10日、ブルームバーグのインタビューで、日本経済の現状について「ちょっと足踏み状態だ。局面打開しないと支持率が戻らないだろう。しっかりやらないといけない」と述べ、15年度補正予算の編成を含め、金融、財政両面での取り組みが必要との認識を示した。
8日に発表された4−6月期の国内総生産(GDP)は個人消費と輸出の低迷を受けて3期ぶりのマイナス成長になった。なかでも、全体の約6割を占める個人消費は前期比0.7%減だった。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士主任研究員は安倍首相の総裁再選後の政策課題として、すぐに補正予算を組んで、個人消費を下支えするべきだ、と訴える。「足元の成長率はマイナス。7月期以降の経済データを見てもポジティブな材料がほとんどない」として、所得税の減税や社会保険料の一時的な減免、給付金などを通じ「家計のふところを温めるような政策に早期に取り組むべきだ」と述べた。
安倍首相は11日のインターネット番組で「力の源泉は経済力」と述べ、安保関連法成立後は「しっかりと経済に力を入れていきたい」と語っていた。首相は両院議員総会後、記者会見する予定だ。
金融緩和
片岡氏は、安倍政権で最も評価できる分野として金融政策を挙げる。「金融緩和をして、デフレから脱却するぞ、ということが円安期待を生んだ。日本では輸出系企業の競争力が強いから、円安で経営状態が大幅に改善した」と指摘。「金融政策を行って、株価や為替が転換していくことは経済を動かしていく原動力として必要だった。企業が成長していくという期待がないと、景気は上向かない」と述べた。
12年12月に第2次安倍政権が発足して以降、ドル・円相場は1ドル=85円前後から、2%の物価安定目標設定や日本銀行の異次元緩和などアベノミクスの第1の矢が放たれたことで、一時は1ドル=125円台まで円安が進行した。
クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは、金融政策は消費にマイナス、財政にはプラスに働いたと見る。「急激な円安ショックを与えて、輸入インフレを作ったことで、消費が弱い」と分析。一方で、円安による企業利益の増加で、経常収支の黒字が拡大し、「財政破綻リスクを大きく下げた」とも語った。
UBS証券の青木大樹シニアエコノミストも、安倍政権のこれまでの取り組みについて、「円安にし、物価上昇期待を作り、ガバナンスを強化し、企業を刺激するところまでは成功している」と評価。総裁再選後の2期目では「それを消費に繋げていかないと成功とは言えない」との認識を示した。
財政
片岡氏は、アベノミクスの成果について「残念なことに財政や成長戦略の打ち出しが金融政策のプラスの効果を打ち消す形で働いている」と指摘。最も評価できない政策は財政政策との見方を示す。「建設業を中心とした景気浮揚策にかなり頼ってしまっている。建設業界は高齢化やこれまでの公共投資の削減で人数が減っているから、大きな受注を政府が作っても、それに応えられない側面がある」と指摘。さらに、公共投資は「不景気だからドカーンとするのではなく、中長期的な設備計画を作って継続的にやるべきもの」と話した。
青木氏は、消費を回復させるためには、社会保障や財政、イノベーションを含めた日本経済の中長期の展望が改善する必要があり、「補正予算を出せばいい、最低賃金を引き上げればいい、春闘で毎年プレッシャーをかければいいというものではない」と述べた。
また、片岡氏は政策判断の間違いとして14年4月からの消費税率の8%への増税を挙げた。10%への増税を17年4月まで延期したことについては「評価できる」とした。「景気への影響が大きいし、また、社会保障の財源にはそぐわない」と述べ、消費税の増税は凍結すべきだとの見解も示した。
成長戦略
モルガン・スタンレーMUFG証券のチーフエコノミスト、ロバート・フェルドマン氏は、成長戦略に関連して市場が最も期待している政策として労働市場改革を挙げる。雇用の流動性が低い現状では、賃金と能力が見合わない「不公平で非効率」な状態がつくられていると批判した。
クレディ・スイス証券の白川氏は、労働供給側と需要側のミスマッチが生じているため「雇用市場が機能不全に陥っている」と危惧する。現在は経営悪化の末の解雇が中心だが、今後は生産性の向上や合理化のための解雇という選択肢を企業に与えるべきだ、と主張する。ただ、「これは日本の労働習慣を変えるということだ。かなりハードルが高い」とも述べている。
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