1. 2015年9月24日 12:08:32
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Column | 2015年 09月 24日 11:31 JST 関連トピックス: トップニュースコラム:排ガス不正で危機迎えるVW、取るべき改革の第一歩 http://s2.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150924&t=2&i=1081776844&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8N02B 9月23日、独フォルクスワーゲン(VW)のウィンターコーンCEOの辞任発表で、同社の抜本的な変革に向けた道が開かれる。写真は同社のロゴ。ロンドンで撮影(2015年 ロイター/Neil Hall) Olaf Storbeck and Antony Currie [ロンドン/ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)のウィンターコーン最高経営責任者(CEO)の辞任発表で、同社の抜本的な変革に向けた道が開かれる。 VWは全米の48万2000台、全世界で1100万台に装備したソフトウエアでどのように排ガス検査の基準をごまかしたのか、具体的に説明する義務があるだけではない。社内文化を刷新し、あまりにも複雑な企業構造を徹底的に簡素化する必要もある。まず手を付けるべきは、経営陣の報酬体系の全面的な見直しだろう。 ウィンターコーン氏が昨年手にしたのは、年金給付を除くベースで1590万ユーロ(1780万ドル)で、ドイツでも指折りの高額報酬を得た経営トップとなった。4月に辞任したピエヒ元会長も、昨年の報酬は150万ユーロと、国内企業の会長職として最高額に達していた。 VWが米国の排ガス検査で不正を行っていた2009─14年に、ウィンターコーン氏に支払われた報酬のうち90%前後は、現金がほとんどを占める6800万ユーロの賞与だった。この大半の期間において、同氏はVWグループ全体のCEOであったばかりか、大半が排ガス規制逃れを経て販売されていた乗用車ブランドのトップも務めていたのだ。また同氏は、VWの研究開発事業にも直接的な責任を負っていた。 VWは22日、問題に関係した自動車のリコール(回収・無償修理)に絡む引当金として65億ユーロを計上した。トムソン・ロイターのデータによると、これは同社が今年見込んでいる純利益のほぼ60%に相当する。 だがこうした費用は、同社が直面する難局では序の口にすぎない恐れがある。米環境保護局(EPA)は今後、最高で180億ドルの制裁金を科すかもしれない。その上、同社の時価総額はこれまでに約220億ユーロが失われており、この先は販売減や他の訴訟にも見舞われかねない。 理想的にはウィンターコーン氏が、それ相応の金銭的な負担をするべきだ。その場合は、08年の金融危機時における銀行の対応と同じように、新経営陣がウィンターコーン氏に賞与の一部ないし全額を返上させることになる。 今のところ、VWの報酬制度にはそうした措置を促すメカニズムが備わっていないようだ。しかしもちろん、取締役会が道義的な圧力をかける可能性があり、取締役会が将来の経営トップに適用する報酬返上の仕組みを検討するのは間違いない。これは顧客や規制当局へと同様、将来の経営陣にも強いメッセージを送るだろう。 ●背景となるニュース *VWのウィンターコーンCEOは23日、米排ガス規制逃れの発覚を受けて辞任すると発表した。 *VWが不正のためのソフトウエアを装着した自動車は全米で48万2000台、全世界では1100万台に上る。EPAが最大180億ドルの制裁金を科す可能性があると表明すると、VWの時価総額は一時約33%減少した。また同社は22日、対象車のリコールなどに絡んで65億ユーロの引当金を計上するとした。 *VWの発表内容は以下のアドレスをクリックしてご覧ください。 bit.ly/1KzXUuB *筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。 *このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解、分析ではありません。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/usa-volkswagen-ceo-breakingviews-idJPKCN0RO04A20150924?sp=true Business | 2015年 09月 24日 11:14 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス フォルクスワーゲンCEOが辞任、米排ガス規制逃れで引責 http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150923&t=2&i=1081642457&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8M0SU 9月23日、フォルクスワーゲンのウィンターコーンCEOが、米排ガス規制逃れが発覚したことを受け辞任すると発表した。写真はベルリンで3月撮影(2015年 ロイター/Fabrizio Bensch) [フランクフルト/ベルリン 23日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)のウィンターコーン最高経営責任者(CEO)は、米排ガス規制逃れが発覚したことを受けて、辞任すると発表した。 ウィンターコーン氏は、このように大規模な不正が自社で可能であったことにショックを受けているとし、「VWには心機一転で再出発が必要」だとして自ら退くと述べた。 8年に及ぶウィンターコーン氏の指揮下で、VWは販売を倍増させ、利益をほぼ3倍に伸ばした。好調の波に乗る中で、同氏はトヨタ自動車(7203.T)や米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)を抜き、自動車業界トップに立つと宣言してはばからなかった。だが販売台数を優先する姿勢は、過去にトヨタが質より量を追求し、意図せぬ加速問題で大量リコール(回収・無償修理)に追い込まれた姿とも重なる。 VWはまだ後継者を指名していないが、25日開催の取締役会に新経営陣の人事案が提出されるとしている。 関係筋によると、傘下のポルシェ、アウディ、およびVWブランドの各トップが後継候補に浮上。中でも、ポルシェのトップ、マティアス・ミューラー氏がグループ内での経験を評価され、最有力視されているという。同氏はVWを支配するピエヒ、ポルシェ一族にも近いとされる。 ドイツのメルケル首相は、独自動車エンジニアリングの手本として何世代も続くVWが自信を回復するために「できるだけ早く」行動するよう求めた。 前週末に不正が発覚して以降、危機は加速度的に深刻化している。 米環境保護局(EPA)は18日、VWが最大180億ドルの制裁金を科される可能性があると発表。 米司法省が刑事捜査に着手しているとされるほか、欧州やアジア諸国、カナダもこの件について調査を開始した。 業界への影響も大きく、米国のディーラーは顧客のディーゼル車離れを指摘する。 VWは前日、65億ユーロ(73億ドル)の引当金を計上すると発表。だが対象車は世界で1100万台販売されており、そのすべてをリコールするだけで費用は60億ユーロを超えると、コメルツ銀行のサーシャ・ゴメル氏は推定。今後の当局による制裁金や刑事捜査、販売への影響などを考慮すると、十分とは言い難い水準だ。 また市場関係者の間では、VWの株価急落を受けて、買収の標的になるのではとの観測も流れる。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)(FCHA.MI)(FCAU.N)が提携相手を模索するなど、業界再編につながる可能性もあるとの見立てだ。 VW株価はこの日、一時4年ぶり安値の95.51ユーロまで売り込まれたが、結局5.2%高の111.5ユーロで終了した。 *内容を追加して再送します。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/usa-volkswagen-managementchanges-idJPKCN0RN1SQ20150924?sp=true
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