http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/770.html
Tweet |
大林組の実証実験で使われた生体センサーを装着した作業着
生体情報をビジネスに活用 体調や安全を管理するシステム開発加速
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150922-00000000-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/9/23 08:15
心拍数や睡眠などの生体情報をウエアラブル端末のセンサーで計測し、企業の安全・健康管理に生かすシステムの開発が加速している。ゼネコン業界は現場作業員の熱中症対策への活用を目指すほか、タクシーの安全運転支援や高齢者の見守りサービスなど、用途が広がっている。
◆作業着にセンサー
NTTコミュニケーションズは大林組とともに、建設現場の作業員の体調や安全を管理するシステムの実証実験を9月中旬まで実施した。
実験では、大林組の作業員が心電や心拍数、うつぶせなど体の傾きを計測できる生体センサーの付いた作業着を着用。リラックス度や疲労度、気温上昇に伴う「熱ストレス」などを解析した作業員個人のデータが、NTTコムのクラウドを通じて、タブレット端末などに表示される。
ゼネコン各社にとって屋外作業の続く夏場は、作業員が熱中症にかかる危険性が高く、事故防止の観点から体調管理の取り組みは欠かせない。大林組は昨年4月に研究開発チームを立ち上げ、ウエアラブルを活用した管理システムを検討してきた。同社の森川直洋・情報企画課長は「心拍数の増加など、作業現場の管理者がリアルタイムに作業員の状況を把握できれば、事故防止につなげることができる」と狙いを説明する。
NTTコムは、大林組との実証実験を通じて、外部からの侵入などを防ぐ通信環境や、疲労度などの解析技術の精度を向上させる。両社は今後、安全管理システムとして外販することも視野に入れる。
また、東芝は清水建設とともに8月下旬から1年間、三重県四日市市の建設現場に従事する70人を対象に、生体センサーを24時間活用した健康管理システムの実証実験を行う。
実験には、東芝が開発した会話量や食事時間、脈拍、紫外線量、加速度(動き)などを測定できるリストバンド型生体センサーを採用。清水の作業員はこれを装着し、自身のスマートフォンで睡眠や食事、活動に関するデータを確認する。同社は今後、個々の作業員のデータをクラウドを通じて瞬時に把握して健康管理に役立てることを目指す。同社の野村裕一・情報化推進グループ長は「(オフィスで)社員やその上司が睡眠不足などのストレスを把握するツールとしても活用できるのでは」とみる。
◆見守りサービス
生体センサーを活用した安全・健康管理システムに注目するのはゼネコンだけではない。東芝グループの東芝情報システム(川崎市川崎区)も3月、同市内のタクシー会社で運転手の健康管理や安全運転の支援プロジェクトを実施した。ウエアラブル型生体センサーで取得したデータなどから走行中の運転手の眠気や疲労度を推定し、休憩などを促す。
NTTデータ経営研究所は、フジクラ、旭化成ホームズ、竹中工務店などの企業と、東京大、早稲田大の産学共同で、ウエラブルセンサーを用いた実証実験を行っている。
協力企業の社員は、スマホのアプリケーションを用いて1日5〜7回、気分や環境、身体の状況について答える。また、腕時計型のセンサーを装着し、どのような場所や状況でストレスを感じるのかに関するデータを収集する。NTTデータ経営研究所の萩原一平・研究理事は「(センサーなどで得た)データを解析、評価するだけでなく、ストレスを抑える方法も見つけたい」と意気込む。
パナソニックと富士通も6月から1年間、クラウドサービスに対応したエアコンと、非接触型生体センサーを融合した高齢者住宅向け見守りサービスの実証実験を行っている。
各社とも、生体センサーを活用した安全・健康管理システムのニーズが一層高まると期待している。12月から改正労働安全衛生法が施行され、50人以上の従業員のいる事業所に職場のストレスチェックが義務付けられるからだ。「さまざまな生体情報のビッグデータを収集・解析し、個人の健康維持に生かす」(東芝の江野裕子・企画部参事)ビジネスを開拓する競争は始まったばかりで、今後も目を離せそうにない。(鈴木正行)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民100掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。