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コンビニ2社、中堅取り込み本格化 独走セブンを追い上げ(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/748.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 22 日 15:37:10: igsppGRN/E9PQ
 

コンビニ2社、中堅取り込み本格化 独走セブンを追い上げ
http://biz-journal.jp/sankeibiz/?page=fbi20150921000
2015.09.22 Business Journal


 コンビニエンスストアの再々編が本格化している。大手コンビニ3社のうち、業界2位のローソンと3位のファミリーマートが中堅コンビニを囲い込む動きを加速させているのだ。独自の拡大路線で首位を独走するセブン−イレブン・ジャパンとの差を縮めるには、M&A(企業の合併・買収)や提携による規模の拡大が不可欠と判断した。総人口が2015年に6年連続で前年を割り込むなど日本が本格的な人口減少社会となる中、国内の店舗数は5万店を超え、出店余地は限られつつある。大手3社の寡占が進み、中小コンビニの経営環境は厳しい。生き残りに向け、新たな合従連衡が動き出すのは確実な情勢だ。

 ◆決め手は「看板残し」

 「お力を借りてサービスを向上させたい」。関東1都3県で約560店舗を展開する中堅コンビニ、スリーエフの榎本章マーケティング部長は8月31日、ローソンと資本業務提携に向けた交渉に入った際、提携の意義をこう強調した。

 同時に「スリーエフが何も打開策を講じていないわけはなく、複数の企業と話をさせていただいた」(榎本氏)と、ローソン以外からも働き掛けがあったことも認めた。業界では「最後まで争ったのは恐らくファミマだろう」との見方が強い。

 複数の企業が秋波を送る中、ローソンが交渉権を得る決め手となったのは、スリーエフの看板を残すという条件をのんだことだとみられている。ローソンは5%を上限に出資し、共同での仕入れや配送によるコスト削減に加え、プライベートブランド(PB、自主企画)商品の共同開発も手掛ける。

 セブン、ローソン、ファミマの上位3社は1975年前後に相次いで事業を始めたが、ファミマは98年に筆頭株主が西友から伊藤忠商事に、ローソンは2001年にダイエーから三菱商事に移行。セブン以外の2社はともに実質的な親会社が流通業から商社に移るといった大幅な経営体制の変革を経験している。

 ここにきて、中堅コンビニの取り込みに奔走するファミマとローソンの動きは、再編の「第2の波」といえそうだ。両社の狙いは首位のセブンを追い上げることで共通する。抜きんでた商品開発力を持つセブンには、1店舗当たりの1日平均売上高で10万円以上も引き離されており、この差を埋めないと国内市場で生き残るのは難しくなる。

 ローソンは11年以降、業界4位のサークルKサンクスのエリア(地域)フランチャイズ運営会社を相次いで自社傘下にくら替えさせてきた。14年には中国地方を中心に展開するポプラへの5%出資も決めたほか、15年2月にはスリーエフの高知県の店舗を引き受けた。同年5月には北関東などで展開するセーブオンが長野県内で展開する27店舗を譲り受け、ローソンに転換するとも発表した。

 一方のファミマは、09年12月にエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を完全子会社化した上で吸収合併。全国で6400店余りを持つサークルKサンクスの親会社ユニーグループ・ホールディングスと経営統合に向けた協議も大詰めを迎えている。今年9月8日には中部や九州で約650店を展開するココストア(名古屋市)を130億円で買収することも発表した。

 ◆生き残りに独自性

 一方、大手の攻勢を受ける業界4位以下のコンビニは独自性を打ち出すのに懸命だ。5位のミニストップは、親会社イオンの調達力などをフル活用してコストを削減するとともに、昼は喫茶で、夕方以降はカウンターでビールなどを提供する新業態「cisca(シスカ)」の展開などで収益強化を目指す。今後2年間で東京都の港、中央、千代田の3区に約70店の出店を計画し、これまで比較的手薄だった都心のど真ん中への進出を軸に独自色を打ち出していく。

 北海道内の店舗数で首位を走るセイコーマートは「ホットシェフ」といった店内調理の独自サービスに加え、北海道産の食材を用いて製造した加工食品などの外部販売を強化する。7月には東京都内に「西多摩物流センター」を稼働させた。商品の生産から加工までを自社で手掛ける強みを生かし、新たな収益源を確保していく考えだ。

 もっとも、こうした取り組みが進んでも、大手の攻勢は弱まることはない。セブンは10月に鳥取県へ出店。国内の都道府県で未進出なのは沖縄だけとなっているものの、出店ペースに陰りは見られない。大手3社はそれぞれ国内で毎年1000店前後を新規出店し、需要の取り込みを競っている。新規出店だけで中堅以下のスリーエフやセーブオン(約580店)の全店舗数を上回り、セイコーマート(1175店)に匹敵する。

 ローソンは三菱商事、ファミマは伊藤忠商事のグループ企業の一員として、商社の強大な調達力も活用したコスト削減に加え、チケット販売など利便性の高いサービスを提供し、中堅以下との差を広げている。

 中堅以下の各社は事業売却や出資受け入れで大手の傘下に入るか、地域性を生かした自主独立路線しか選択肢はない。立教大大学院の張輝特任教授は「地域の食文化などの特徴を踏まえた商品を開発しないと、生き残りは難しい」と指摘する。人口減という構造問題を抱える中、再編の火種はくすぶっている。(永田岳彦)

 

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