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邦銀に資本増強要請(格下げとジャパンプレミアム) (NEVADAブログ)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/663.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 18 日 16:08:25: igsppGRN/E9PQ
 

邦銀に資本増強要請(格下げとジャパンプレミアム)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4939637.html
2015年09月18日 NEVADAブログ


金融庁は今事務年度(2015年7月〜16年6月)の金融行政方針で、3メガバンクに対し、自己資本を増強するよう求めると報じられていますが、S&Pによる日本国債格下げに伴い、メガバンクの一部が格下げを受けており、
海外で拡大する融資等でリスクが高まっていることも理由の一つに挙げられています。

今や世界中の金融機関で邦銀・損保・生保程、海外事業を拡大しているところはありませんが、世界でじわりじわりと進む日本売りをしっかり認識しておきませんと大きな間違いをします。

ジャパンプレミアム

懐かしい言葉ですが、今、ロンドンでジャパンプレミアムが拡大しており、2011年12月以来の92.74bpにまで拡大してきているとロイターは報じているのです。

即ち、日本の金融機関が海外で調達するドル資金に92.74bpの上乗せを要求されているのです。
それだけ信用力が落ちてきている証拠なのです。
ここまで上乗せ金利が拡大してきているのであれば、日銀が保有するドルを邦銀等に貸し出すことも検討すべきだと言えます。
みすみす海外の金融機関を儲けさせることなど必要ないからです。

今、一般マスコミでは詳しくは報じられていませんが、世界の金融市場ではジワリジワリと危機が進んでおり、金融庁も警戒をしているはずです。

ジャパンプレミアムが100bp以上に拡大するようなことがあれば、更なる格下げ要因が隠されているとも言えます。


 

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コメント
 
1. 2015年9月18日 17:21:30 : nJF6kGWndY

>日銀が保有するドルを邦銀等に貸し出すことも検討すべき

そのドルが海外で使われ、返ってこなければ、さらに円安が進むw


2. 2015年9月18日 21:38:44 : OO6Zlan35k

アングル:米利上げ見送りでドル/円漂流、日銀緩和の思惑にも揺れ
[東京 18日 ロイター] - 米連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げ見送りで、ドル/円は頭の重い展開となっている。金融緩和環境が継続されたものの、利上げの先行きが見通しにくくなるなか、リスクオフ的なドル売り/円買いが優勢だ。

ドル/円が上昇基調に回帰するには、日本サイドで追加緩和が実施される必要があるとの声も増えてきたが、思惑は揺れている。

<株価下落で意気消沈>

「目の前の霧は簡単には晴れないかもしれない」──。FOMCを経た早朝の東京市場では、国内金融機関の外為ディーラーたちから嘆息が漏れていた。FOMCによる利上げ見送りは、まったくの想定外というわけではなかったが、「その後の米株価の下落はショッキングだった」(国内金融機関)という。

事前には金融引き締めが遠のけば株価は好感して底堅い動きになるとの見方もあったが、蓋を開けてみれば真逆の反応。世界経済は市場が考えているよりも悪いのかもしれないとの警戒が強まり、ドル/円は18日の市場で株価につられるように119円台後半まで下落。先行き不透明感が嫌気されるなかでリスク回避の動きとなっている。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、FOMC後の会見で、米経済の足元の強さに言及する一方で「海外情勢をめぐる不透明性の増大を踏まえ、FOMCは待つことが適切と判断した」と説明した。FRBは「世界の中央銀行」ではないとの立場だったが、事実上、海外の動向が手足を縛ったとの受け止めが市場では多い。

ソシエテ・ジェネラル銀行の為替資金営業部長、鈴木恭輔氏は「先行き、中国や新興国経済の安定を何で測ればいいのか。それが見えてこないことも不透明要因」と指摘する。

<上抜けには日銀緩和が必要との声>

ドル/円は、下値では国内勢の根強いドル買い需要が期待され、底堅さが意識されている。野村証券のチーフ為替ストラテジスト、池田雄之輔氏は、119円台では円ショートはほぼゼロになると試算しており「ここからは、悪いニュースがあっても円を買い戻す圧力は掛かりにくい」と指摘する。ユーロもショートがほぼ一掃された可能性があると見ており「ポジション的にはドルロング再構築の方向だろう」(野村証券の池田氏)という。

ただ、目先ではドル/円が明確にレンジを上抜けするような材料が見当たらないとの見方も多い。このため「当面、8月終盤以降にたどった118─122円程度のレンジでの推移になるのではないか」(みずほ銀行の参事役、加藤倫義氏)といった見方が広がってきている。

米利上げの行方に対する不透明感が強まる半面、ドル/円上昇のエンジンとして期待感が高まってきているのが、日銀による追加緩和だ。

ドル/円は、利上げに向かう米国と金融緩和を進める日本という日米の金融政策の格差を背景に上昇してきた経緯がある。米利上げを先取りする中で上昇した今年の高値124円付近までは、米国サイドの材料で上昇する余地があると、あおぞら銀行の市場商品部部長、諸我晃氏はみる。そのうえで、今年の高値125.86円を上抜けするには「日銀の追加緩和による円サイドの材料が必要」だという。

足元の原油安による物価低下圧力の高まりは、米国だけでなく日本でも同じだ。日銀が追加緩和をするならば、経済・物価情勢の展望(展望リポート)をまとめる10月30日の金融政策決定会合が一つの節目になるとの見方が市場では広がりつつある。

もっとも、FOMCはドル高にも警戒感を示しており「日銀から先に追加緩和に打って出るとは想定しにくい」(別の国内金融機関)との見方も出ている。10月27─28日のFOMCで米利上げが打ち出されるとの見方は後退してきており、日銀の追加緩和のタイミングも読みにくくなってきている。

(平田紀之 編集:伊賀大記)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/angle-frb-dollar-yen-idJPKCN0RI0NL20150918

東京勢不在でドルの下値リスク拡大も=来週の外為市場
 9月18日、東京市場が3日間休場となる来週の外為市場では、通常はドルの下値を支える国内投資家が不在となるため、ドルの下値リスクが拡大しやすいとみられている。ソウルにある銀行のディーリングルーム。8月撮影(2015年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[東京 18日 ロイター] - 東京市場が3日間休場となる来週の外為市場では、通常はドルの下値を支える国内投資家が不在となるため、ドルの下値リスクが拡大しやすい。また、連休明けの国内企業では、期末を控えた海外投資収益の円転ニーズがあるとみられ、ドル/円の下値余地が広がりそうだ。

予想レンジはドル/円が116.00―121.00、ユーロ/ドルが1.1200―1.1600ドル。

<東京休場の影響>

来週は21日から23日まで東京市場が休場で「東京時間に通常はドルの下値を支える年金やその他の機関投資家などが不在で、ドルは(下方)調整せざるを得ないだろう」(投資家)との意見がでている。目先の下値目途は8月24日に付けた116.15円だという。

さらに、連休明けの24日以降は9月期末を目前に、日本企業による海外投資収益の本国回帰に伴う外貨売り/円買いも予想され、輸出入以外の実需勢では、円買いが円売りを凌ぐとの見方も出ている。

<FOMC後のシナリオ>

18日のFOMCでは「海外情勢をめぐる不透明感の増大」を理由に利上げが見送られ、同時に発表された経済・金利見通しでも慎重な姿勢が目立った。

市場では「タカ派的な見送りか、ハト派的な利上げを予想する向きが多かったが、実際はハト派的見送りとなり、株安、金利低下、ドル安をもたらした」とみずほ証券チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏は言う。

今後について、鈴木氏は「年内を見通せば、米国では利上げ、日本では追加緩和の可能性が残っている」とし、このシナリオの実現可能性を低下させる中国株の不安定さが払しょくされれば、ドル/円にも上昇余地が生じるとみている。

中国市場との関連で、23日に予定される中国製造業購買担当者景気指数(PMI)はグローバルな相場材料となる公算が大きいという。

「中国景気のスローダウンが改善しないとなれば、ドル高見通しを変更する必要が出てくる。ただ、米景気回復による輸出環境の改善や、携帯電話のモデルチェンジのサイクルがプラスの方向に転じるなどの要因により、中国景気の減速は落ち着くとみている」と野村証券チーフストラテジストの池田雄之輔氏は言う。

他方、三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏は、世界同時株安が進行した8月に比べ、足もとでは不透明感が後退しているにも関わらず、FOMCは米国は国内のファンダメンタルズより、海外情勢を優先させたことを重要視する。

「今後10月、12月、年明けと米国の利上げ機会はあるものの、市場参加者が利上げの見通しを持つことは困難になり、米金利が上昇しにくく、ドルが買いにくい環境が続くだろう」と同氏は予想し、ドル/円相場が120―125円のレンジから、115―120円のレンジへの移行過程にあるとする。

米国の経済指標では24日に8月新築住宅販売件数、新規失業保険申請件数、8月耐久財受注、25日に4―6月金の実質国内総生産(GDP、確定値)、ミシガン大学消費者態度指数(確報値)の発表が予定される。

(為替マーケットチーム)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/tokyo-forex-next-week-idJPKCN0RI0I220150918?sp=true

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3. 2015年9月18日 21:53:44 : OO6Zlan35k

金融庁が「行政方針」発表、健全な金融システムなど重点施策に 
[東京 18日 ロイター] - 金融庁は18日、2015事務年度(15年7月―16年6月)の「金融行政方針」を公表した。資本市場の活性化や、健全な金融システムの確保などを重点施策としたのに加え、新たに会計監査のあり方を議論する専門家による懇談会を立ち上げ、市場の公正性確保に取り組む。

金融庁はこれまで、金融機関に対する検査・監督指針を「金融モニタリング基本方針」として公表してきたが、7月に就任した森信親長官のもと、新たに金融庁の業務全般を網羅した「金融行政方針」を策定した。

金融機関に対して、あるべき行動を細かく規定して守るよう求めるのではなく、趣旨や精神を示すプリンシプル(原則)を作り、共有していく方針をあらためて示した。

今事務年度は、金融機関に対して、企業の「稼ぐ力」を金融面から支援し、担保・保証に依存する従来のスタイルから企業の事業性に着目した融資姿勢に転換するよう求めていく。新たに1000社程度の融資先企業にヒアリングして実態を把握するほか、金融仲介の取り組みを客観的に評価できる多様なベンチマークを検討する。また、外部有識者を含めて「金融仲介の改善に向けた検討会議(仮称)」を設置、金融仲介のあるべき姿を議論する。

このほか、金融行政方針には「市場や経済のストレス時への備え、システム上重要な金融機関を中心に検証」「政策保有株など、金融機関の株式・金利リスクが適切に管理されているか検証」「金融機関のビジネスモデルの持続可能性を検証」といった事項も盛り込まれた。

一方、金融庁は市場の公正性や透明性の確保に向けて会計監査のあり方を検討する懇談会を10月上旬に設置するほか、新規株式公開(IPO)等の適切性を確保するため、取引所による上場審査などを強化する方針。アルゴリズム取引などが市場の安定性や公正性にもたらす影響を検証するほか、証券取引等監視委員会の市場監視機能も強化する。

金融庁は金融行政方針の進捗状況や実績について検証し、来年6月をめどに「金融レポート(仮称)」として公表する。

(和田崇彦 編集:内田慎一)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/fsa-financial-system-idJPKCN0RI0MB20150918


現在の政策スタンスに満足、豪経済は成長=中銀総裁 
[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は18日、議会で証言し、現在の金利水準にかなり満足していると述べた。また豪経済について楽観的な見方を示した。総裁は「厳しい国際情勢のなか、大規模な調整を通じてオーストラリア経済は成長し続ける」と述べた。

豪中銀は5月に政策金利を過去最低の2.0%に引き下げて以降金利を据え置き、様子見姿勢を維持している。

スティーブンス総裁は、資源輸出の力強い伸びに言及し、特に天然ガスの出荷が今後数年間に好調となる見通しを踏まえ、さらに増加するとの見方を示した。

また、平均を上回る企業景況感や就業者数の健全な伸びについても指摘。過去2年間にわたる20%近い豪ドルの下落は観光業や法人向けサービスを明らかに支援しているとの認識を示した。

総裁の議会証言が行われる数時間前、米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定。米経済の一段の改善が必要だとし、世界経済の先行き不透明感を理由に挙げた。ただ、年内の利上げの可能性には含みを残した。

スティーブンス総裁はこれについて「まだ(利上げ)時期を議論しているということは、彼らがゼロ金利を解除できる状況が近いと判断しているという意味でポジティブなシグナルだ」と語った。

また「現時点で、フェデラルファンド(FF)金利の引き上げはおそらくクリスマス前になると依然予想できるだろう。問題はその後の利上げペースだ」と指摘。「米国の金利が正常な水準と呼べるようになるまでにはかなり長い時間がかかるだろう」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/australia-rba-testimony-idJPKCN0RI00320150918


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4. 2015年9月18日 21:55:49 : OO6Zlan35k
2015年 09月 18日 20:00
コラム:米利上げ見送りで日銀に「試練の秋」=岩下真理氏

岩下真理SMBCフレンド証券 チーフマーケットエコノミスト

[東京 18日] - かつて、これほどまで米金融政策に対する市場の見方が二分したことがあっただろうか。異例の状況下で迎えた9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は結局、利上げを見送った。

FOMC声明文とイエレン連邦準備理事会(FRB)議長会見は、予想以上にハト派の印象を与えるものだった。株式相場が混乱した8月以降、主要な国際金融会合を欠席し、公の場に登場しなかったイエレン議長の発言は慎重過ぎた。

筆者は昨年末に2015年の最重要案件は米金融政策の正常化と考えていたが、その実現のハードルはまだ高いようだ。世界経済のけん引役である米国でさえも、金融政策の正常化ができない現実が示され、株式市場は不安定な相場から抜け出す機会を失ったように見える。

今回のFRBの対応は、市場との対話の難しさを改めて露呈したが、今後の日銀、欧州中央銀行(ECB)の政策判断にも影響を与える可能性があろう。

<10月利上げの可能性も低下>

今月4―5日に開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は共同声明に「いくつかの先進国で金融引き締めの可能性がより高まっていることに留意する」との表現を盛り込み、FRBの名指しを避けながらも、慎重な対応を促した。

筆者はこれを踏まえて、石橋をたたいて渡ってきたイエレンFRB議長が、国際情勢に配慮し慎重に対応すると見ていた。その通りではあったが、利上げ見送りの理由として、「国際情勢」だけではなく、「短期的なインフレ率の低下圧力の可能性」を挙げた点は重く受け止めている。

短期的なインフレ率の低下圧力がなくなったと判断するためには、最低でも今後2回か3回の物価指標を点検する必要があるだろう。また、原油だけでなく非鉄金属など商品価格全体の下げ止まりが確認できるまでは、利上げは難しいと考えられる。年内にその判断ができる保証はない。

その証左に付属資料で示されたフェデラルファンド(FF)金利の最初の利上げ時期について、2015年中と見ているメンバーが13人と一番多いが、2016年以降と見るメンバーが4人と前回6月時の2人から増えている。

そもそも、利上げを急ぐ必要がないとのハト派の根拠の1つは、低過ぎるインフレ率だった。今回、FF金利予想でマイナスが登場したのはサプライズだったが、これを提示したメンバーは低インフレの長期化を想定しているはずだ(恐らく今年末退任予定のミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁ではないか)。

一方で、前回7月と同じく米利上げの条件として、声明文に「労働市場がさらにいくらかの改善」との表現が残ったのはやや意外だった。筆者は7―8月分で非農業部門雇用者数20万人増加ペースの持続、賃金の下げ止まりを確認できたと見ていたが、さらなる改善が求められた。

米労働省によれば、新学期前の8月は回答率が低いため、季節調整の歪みが出やすく、8月雇用統計は当初の数字から上方修正される傾向にある。10月2日発表の9月雇用統計でこの傾向が確認できるかだ。

今回発表された新しい経済・物価見通しでは、失業率の改善が前回より早まっており、2016年前半には5%割れを想定している。潜在失業率の水準も4.9―5.2%(前回5.0―5.2%)に修正されたが、今後の失業率低下に伴い賃金上昇の加速が期待されよう。

また、10月30日発表の7―9月期雇用コスト指数も、4―6月期は伸び率が鈍化したこともあり、持ち直せば先行きの賃金上昇への自信につながるだろう。労働市場に関する統計をしっかり確認するという観点からも、10月FOMCでの利上げの可能性は低くなったと言える。

<国際情勢の肝は中国の対応>

他方、国際情勢については、今回の市場混乱の震源地は中国だ。まずは中国当局が自国経済への不安を軽減するための対策を講じることである。

中国では、8月の天津港爆発事故の影響もあり、当面は冴えない経済指標の発表が続くと見込まれる。それでも来週25日には米中首脳会談、10月には中国共産党中央委員会第5回全体会議(5中全会)と重要な政治イベントが予定されている。今後、中国当局がどのようなメッセージを出すかを、市場は待つことになりそうだ。

2008年のリーマンショック後の4兆元景気対策は過剰だったとの反省もあり、大規模な財政出動は考え難い。来年からは新5カ年計画も始まることから、消費主導の経済体質に転換できる対策(一部株価対策もあり)や金融緩和を根気よく続けるポリシーミックスで臨むしかないと筆者は考える。

前述した以外で主なイベントとしては、10月8日に次回G20会合が開催され、同月19日に中国7―9月期国内総生産(GDP)が発表される。次回G20会合前には、国際通貨基金(IMF)の新しい世界経済見通しが発表されよう。

9月G20声明文では、「世界の経済成長は我々の期待する水準に達していない」と表現された。新興国(特にアジア圏)を中心に成長率の下方修正が見込まれる。中国が動かず、米国が利上げできない状況が続くならば、日銀の追加緩和観測も強まることになろう。

<日銀追加緩和の前提条件>

日本では、当初想定よりも7―9月期の景気動向が弱くなっているのは事実だが、前向きな循環メカニズムが作用し続けている以上、日銀は標準シナリオを維持したいだろう。

目先は2つの重要指標が鍵を握る。まずは30日発表の8月の鉱工業生産統計。製造工業予測指数と合わせて、7―9月期が多少の前期比マイナスでも横ばい圏内にとどまれるかが重要だ。

もう1つは、10月1日発表の日銀短観・9月調査。業況判断DIは弱含み、企業マインドの低下は予想されるが、実際に企業収益の大幅下方修正には至らないと見る。また、設備投資計画では大企業では例年のパターン通り6月調査からの下方修正はやむなしだが、中小企業では上方修正見込みであり、全てが後ろ向きではない。

昨秋と今秋の相違点は、1)米国が利上げをできる経済環境に近づいていること、2)昨年の日本経済は消費増税後の内需の弱さが鮮明だったが今年は外需主導であること、が挙げられる。

10月展望レポートでは、日本の2015年度の実質GDP見通しは前年比プラス1%台前半に大幅下方修正、コア消費者物価指数(CPI)も機械的な原油想定に加えて他のコモディティーと為替を勘案し同0%台前半まで下方修正が見込まれる。問題は16年度のコアCPIの数字であり、物価安定目標2%の達成時期と絡むだけに、直前まで悩むだろう。

それでも今秋はエネルギー価格下落の影響が昨年比で一番大きく出る時期であること、足元の東大日次物価指数が上昇傾向にあることなどから、年終盤の物価上昇シナリオを諦めるのは、まだ早いと判断したいのではないか。

今回FRBが「短期的なインフレ率の低下圧力」を指摘しただけに、基調的な物価動向を重視するという説明は可能だ。目先は25日発表の8月全国CPIで、日銀独自に算出する生鮮食品・エネルギーを除くCPIが7月の前年比プラス0.9%から下落していないことを確認したい。

したがって、日銀が追加緩和を検討せざるを得なくなる状況とは、前述2つの重要指標が筆者予想より悪いものとなった場合や、外部環境で中国が今後何も対策を講じず、FRBが年内利上げできないとの見方が強まって株安・円高が進行する場合に限られるのではないだろうか。

*岩下真理氏は、SMBCフレンド証券のチーフマーケットエコノミスト。三井住友銀行の市場部門で15年間、日本経済、円金利担当のエコノミストを経験。2006年1月から証券会社に出向。大和証券SMBC、SMBC日興証券を経て、13年10月より現職。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(こちら)


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http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/column-mariiwashita-idJPKCN0RI0VE20150918?sp=true

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5. 2015年9月18日 21:58:35 : OO6Zlan35k

金融庁:3メガ銀に政策保有株の縮減を促す−行政方針で明確化
2015/09/18 17:40 JST 
    (ブルームバーグ):金融庁は三菱UFJフィナンシャル・グループをはじめとする3メガバンクなどに対し、政策保有株式の縮減を促す方針だ。特に3メガ銀は欧米主要金融機関に比べて自己資本に対する政策株の保有割合が高いとし、金融庁が直に銀行と対話して株価変動リスクの縮減を求めていく。保有先企業も聴取し、銀行に優先的地位を利用していないか確認する。
18日に公表した今事務年度(7月から1年間)の行政方針に盛り込んだ。最近の金融機関の事業内容の変化や、国際規制、金融市場の動向などを踏まえた内容とした。3メガ銀などが海外融資の拡大など広く海外展開していることも踏まえ、リスクの顕在化に備えた十分な自己資本や流動性の確保も促す。
このほか、銀行などが金融仲介機能を適切に発揮しているかを客観的に評価するためのベンチマークの導入を新たに検討する。日本郵政グループが11月に上場を予定する中で、地域創生の観点から、ゆうちょ銀、かんぽ生命と民間金融機関の連携も支援する方針も示した。
東芝の不正会計問題が発覚する中で、監査法人の検査・監督の強化も検討。10月上旬にも有識者会議を設置し、年内に提言をまとめる予定だ。今事務年度方針の進捗、実績は「金融レポート」として来年6月をめどに公表する。
関連ニュースと情報:トップストーリー:TOP JK
記事についての記者への問い合わせ先:東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Marcus Wright mwright115@bloomberg.net 平野和, 持田譲二
更新日時: 2015/09/18 17:40 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUV38G6JTSEZ01.html

 

英中銀のホールデン氏:利上げ条件が整うのは「しばらく先」
2015/09/18 21:33 JST

    (ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、アンディ・ホールデン氏は18日、英国の政策金利を引き上げる条件が整うのは「しばらく先のことになる」だろうとの見解を示した。
同氏は、新興市場の減速やポンドの為替相場上昇などインフレを押し下げるリスクがあるとし、コアインフレが弱く賃金の伸びも中銀のインフレ目標(2%)達成に必要な水準をまだ1ポイント下回っている中で、これは懸念される状況だと語った。
ホールデン氏は北アイルランドのポータダウンの商業会議所で講演し、「こうした状況を踏まえ、現在の環境では、政策金利を引き上げる条件が整うのはしばらく先のことになると私は考えている」と述べた。
一方、カーニー中銀総裁は16日の議会証言で、政策金利を現行の0.5%からいつ引き上げるかについて、条件は年末ごろに明らかになるだろうと述べ、経済成長がトレンドを上回り、労働コストと賃金の伸びが加速し続けコアインフレ率が上昇すれば、利上げ「決定により焦点が合ってくる。その時点で刺激策を引き揚げ始めるのが妥当となるかもしれない」と語っていた。 
原題:Haldane Says Case for BOE Rate Increase Is Some Way Off(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Jill Ward jward98@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Fergal O'Brien fobrien@bloomberg.net
更新日時: 2015/09/18 21:33 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUVFQD6TTDSJ01.html

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6. 2015年9月18日 22:49:34 : OO6Zlan35k

アングル:金融行政方針、踏み込んだ幅広い政策メニューに

[東京 18日 ロイター] - 金融庁が18日発表した「金融行政方針」は、これまで銀行や証券などの金融機関に対する検査・監督の対応策が中心だった内容から、従来は盛り込まれなかった資本市場の活性化や会計監査のあり方、企業のガバナンス改革にまで踏み込んだ幅広い政策メニューになった。

「金融は、企業や経済の持続的成長を支えるために存在する」(幹部)との問題意識を改めて打ち出し、幅広い金融行政のテーマに取り組む姿勢を示した。

<実のある融資に向けて>

「壮大な挑戦」――。金融庁内でこういう声が上がっているのが、地域金融機関の借り手企業約1000社を対象とした聞き取り調査だ。

金融庁は金融機関との意見交換を続けているが、借り手企業からは「金融機関の対応は何も変わっていない」「相変わらず担保、保証に依存している」といった意見がいまだに根強い。

今回、盛り込んだ新施策では、監督権限のある金融機関を飛び越え、借り手サイドに金融機関の対応状況を問いただす異例の取り組みに出る。

しかも、聞き取りの対象企業には、成長プロセスを順調に歩む企業だけでなく、事業が衰退期に入っている企業も含まれ、金融機関が企業のさまざまなニーズに柔軟に対応できているのかあぶり出す。

今回の金融行政方針には、金融仲介機能の発揮のための施策が盛り込まれた。金融庁は、金融仲介の取り組みを客観的に評価できる多様なベンチマークを検討するほか、外部の有識者を含めた会議も立ち上げる。

<IPO不信や東芝問題、市場の公平性確保>

新たな施策では、市場の公平性や透明性をさらに強化する方針も打ち出した。背景には、東芝(6502.T)の不正会計問題や、IPO(新規株式公開)企業が上場後に業績予想を下方修正する事例が相次いだIPO不信がある。新たに経済界や会計士などの有識者でつくる「会計監査のあり方に関する懇談会」を設け、向上策を練る。

企業のガバナンス改革では、実効的な企業統治のあり方について議論するための有識者会議の立ち上げを発表しており、会計監査やガバナンス改革を進め、市場の信頼を高めることで、資本市場の活性化に繋げたい考えだ。

<金融庁自身の改革>

行政方針の末尾には「金融庁の改革」と題した1章が設けられた。「職員自身の意識改革」や「金融行政の再点検」をする。外部の有識者でつくるアドバイザリーボードを作るほか、金融機関から意見や批判を聞き取るために、第三者で構成する「金融行政モニター」の設立も検討する。

(和田崇彦 編集:田巻一彦)

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http://jp.reuters.com/article/2015/09/18/angle-finance-japan-policy-idJPKCN0RI1GM20150918?sp=true

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