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経済学者 株価大暴落でもアメリカが「利上げ」する理由解説(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/624.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 17 日 07:26:35: igsppGRN/E9PQ
 

経済学者 株価大暴落でもアメリカが「利上げ」する理由解説
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150917-00000005-pseven-bus_all
週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号


 世界的に株価が大暴落するなか、米国はなぜ景気を悪くするともいわれる「利上げ」をするのか。経済学者で投資家の小幡績氏が解説する。

 * * *
 日本や米国では近年、金利引き下げが進められ、「ゼロ金利」と呼ばれる状況になっています。

 金利を下げると、投資や消費が活発になります。企業は安くお金を借りられるので設備投資をしたり、新たなプロジェクトを立ち上げたりしたときに、採算が取れるようになります。仮に金利が5%なら1億円の投資に対して年間500万円儲からないと利子が払えませんが、2%なら200万円の儲けでもトントンになります。だから、企業の設備投資が活発になり、新しいビジネスも起こりやすくなります。

 最大の懸念は、バブルを膨らませてしまうことです。先ほど説明したように、株式投資も不動産投資も金利が低ければ低いほど、盛り上がります。盛り上がるからさらに投資が殺到します。バブルです。

 金融緩和(金利の引き下げ)の目的はそもそも資産市場と関係なく、我々の日常の経済活動を良くするためのものです。企業も個人もお金を借りやすく、使いやすくなります。その結果、経済状況が良くなり、新たに人を雇う必要が出てきて失業が減る。そうした効果を狙って金利を下げるのです。

 ところが、失業は十分減ったのに、金融緩和を続けていると、失業をこれ以上減らせない。当初の目的を達成する効果はゼロで、資産市場のバブルが膨らむリスクだけが大きくなるのです。

 もうひとつの懸念は、「ゼロ%と0.5%は大きく異なる」ということです。(米国の場合は文字通りのゼロ金利を避けるために、0.1%程度にして、これを実質ゼロとしていますが)ともかくゼロというのは危険なのです。要はタダですから、いつでも、いくらでも中央銀行から短期の資金であれば借りられることになる。そうなると、お金がじゃぶじゃぶ余っているような状態になり、金利に関する市場、お金の貸し借りの市場が不安定になるのです。タダより高いものはない、ともいえます。

 金融市場がきちんと機能するためには、低い水準でもゼロではない金利で、しかも、中央銀行から民間銀行がいつでも借りられるのではなく、民間の金融機関同士で市場で金利の取引をする必要があるのです。そのためには、ゼロ金利ではいけない。これはもちろん、日本についても同じことがいえます。

 米国の中央銀行は普通の金融政策に戻るための、「出口」を探ってきています。その大きなステップがゼロ金利からの利上げというわけです。

 だから、米国中央銀行は、いろんな批判を受けながらも、一刻も早くゼロ金利から脱却したいのです。景気に対して引き締めを強くしたいわけではありませんから、金利を引き上げてゼロを脱却した後は、ゆっくり引き上げると思います。それゆえ、米国中央銀行は、金利引き上げというよりも、金利「正常化」という言葉を使いたがるのです。

●小幡績(おばた・せき):1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2003年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。『円高・デフレが日本を救う』など著書多数。

 

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コメント
 
1. 2015年9月17日 09:38:50 : nJF6kGWndY

>米国の場合は文字通りのゼロ金利を避けるために、0.1%程度にして、これを実質ゼロとしています

だから批判が多くても、日銀は超過準備に0.1%の付利があるが

欧州はマイナス金利にしている

だから、まともに緩和策が機能するかが疑問視されているわけだ 


2. 2015年9月17日 19:13:24 : OO6Zlan35k

米利上げは恐るるに足らず−ストラテジストが3つの理由挙げて説明
2015/09/17 01:17 JST

    (ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)が17日に利上げ開始を決めたとしても、株式投資家は楽観する余裕があると、ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのストラテジスト、ジーナ・マーティン・アダムズ氏は指摘する。
下記のチャートは、マーティン・アダムズ氏が14日付のリポートで記した「FOMCの利上げを不安視すべきでない3つの理由」だ。上から家計債務、労働市場、株価のバリュエーションとなっている。それぞれ米連邦準備制度理事会(FRB)、労働省、ブルームバーグがまとめたものだ。このチャートでは、FOMCによる過去の利上げ時に3つの指標がそれぞれどの水準にあったかを示している。
マーティン・アダムズ氏はリポートで、このところの変動の大きい株式相場について触れ、「最近のボラティリティを見ると、株式投資家は政策当局が過ちを犯す可能性があると神経質になっているようだ」と分析。「さまざまな懸念の声が聞かれるが、全て空騒ぎに終わるかもしれない」と記した。
リポートでは、家計債務は金融債務比率(FOR)で表されている。これは四半期ベースで見た可処分所得に対する住宅ローンと消費者債務の返済比率だ。入手可能な直近のデータである今年の1−3月(第1四半期)には、この比率は15.3%となっており、過去10年間で最も高い水準だった2007年10−12月(第4四半期)の18.1%を下回っている。
労働市場の指標では、マーティン・アダムズ氏は全労働力人口に対する労働可能な人のプールの比率で示している。このプールは失業者と、労働力人口には含まれないが雇用を望んでいる人で構成される。この比率は8月に8.9%と、09年12月の13.9%を下回る。
株価のバリュエーションでは、マーティン・アダムズ氏はS&P500種株価指数の構成銘柄の株価収益率(PER)を用いた。このPERは15日時点で17.5倍。同氏は、1980年以降におけるFOMCの利上げ開始時の大半で同PERは高い水準にあったと記している。
原題:Fear the Fed? Wells Fargo Strategist Cites Three Reasons Not To(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク David Wilsondwilson@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Chris Nagichrisnagi@bloomberg.net
更新日時: 2015/09/17 01:17 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NURZWN6VDKHV01.html

FOMCの注目点:「ドット」は一層緩やかな引き締め示唆か
2015/09/17 10:31 JST
  (ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)は17日午後2時(日本時間18日午前3時)に声明と最新の経済予測を発表し、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は2時半から記者会見する。注目点は次の通り。
米金融当局が約7年間にわたる事実上のゼロ金利政策を解除するかどうか判断を下すのに当たり、FOMCでは海外経済の減速や株価下落が米経済見通しに及ぼす影響を議論する。
ブルームバーグが調査したエコノミスト113人中59人は、今回のFOMCでの金利据え置きを見込んでおり、FRB金融政策局でエコノミストを務めた経歴を持つジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト教授も、見通しは「ほぼ五分五分」と語る。
アマースト・ピアポントのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は、経済統計は利上げ開始に向けて「非常に説得力がある」としつつも、このところの金融の混乱に直面してFOMCが利上げに動きたいかどうか投資家は懐疑的だと話した。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ハンソン氏は、最新の経済予測のうち図表の「ドット(点)」で示されるFOMC参加者のフェデラルファンド(FF)金利予想が、向こう数年間にわたり、6月時点の見通しよりも一層緩やかな引き締めペースを示唆する可能性があるとしている。
原題:Fed Decision-Day Guide: Zero Hour for Moves on Rates, Dot Plot(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先: Atlanta Steve Matthews smatthews@bloomberg.net;ワシントン Christopher Condon ccondon4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net Scott Lanman, Alister Bull
更新日時: 2015/09/17 10:31 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUSR6C6S972801.html



[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数

3. 2015年9月18日 21:12:41 : LjMCkTbcIQ
世界的に株価が大暴落するなか、米国はなぜ景気を悪くするともいわれる「利上げ」をするのか。経済学者で投資家の小幡績氏が解説する。>

株の暴落回避、景気改善の為の「利上げ」である。
小幡績云々はどうでもいいが
低次元の、ガス抜き、ひっくり返しに使われてるな。

利上げを怖がってる?
誰も利上げを怖がってはいないどころか、渇望している。

米国の中央銀行は普通の金融政策に戻るための、「出口」を探ってきています。その大きなステップがゼロ金利からの利上げというわけです。>

出口ですか。
探る必要も、待つ必要もない。 
キッチリ利上げで直ぐ出口となる。



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