http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/620.html
Tweet |
(回答先: シェル、のしかかる誤算 原油安長引き追加リストラ:再編承認・市場動向、中国が行方左右 投稿者 あっしら 日時 2015 年 9 月 17 日 02:59:05)
LNG、5カ月ぶり安値
アジアスポット、供給増加や原油安で 電気料金の下げ要因に
液化天然ガス(LNG)のアジア向けスポット価格が約5カ月ぶりの安値をつけた。世界最大の消費国である日本を中心にアジアの需要が鈍い中、新規の供給が相次いでいる。原油安も下落につながった。LNGの需給の緩みは長期化するとの見方が多く、電力料金の引き下げに寄与しそうだ。
スポット価格は100万BTU(英国熱量単位)8ドルを再び割り込んだ。7月下旬から8月中旬まで8ドルを上回っていた。日本ではLNGの輸入量が4月から4カ月連続で前年実績を下回っている。夏場は需要期だが8月中旬以降に気温が下がり、冷房向けの電力需要が伸び悩んだ。
西日本の電力大手の調達担当者は「在庫水準が高く貯蔵する余地がない」と話す。太陽光発電の稼働が増えたことも消費を抑えているという。
原子力発電所の再稼働も影響を及ぼす。九州電力の川内原発1号機(鹿児島県)は10日、営業運転を始めた。米金融バンクオブアメリカ・メリルリンチは、2016年にLNGの消費量は四半期あたり平均100万トンペースで減ると試算する。
中国でも経済が減速し、電力消費量が伸びていない。1〜6月のLNG輸入量は前年同期比3%減った。中国国有石油の中国海洋石油総公司(CNOOC)は、権益を持つ豪州産LNGをスポットで転売すると表明。「需要低迷を象徴しており、市場心理を冷ました」(大手商社)という。
一方で新規の供給が相次ぐ。特にオーストラリアでは生産が始まる案件が目白押しで、17年に輸出能力は昨年比3倍の7600万トンに膨らむ見通しだ。米国でも年末からLNGの輸出が始まり、供給国の勢力図を塗り替える可能性を持つ。
原油安もLNGの上値を抑える。日本は輸入するLNGのうち、原油価格に連動して価格の決まる長期契約が約8割を占める。原油の急落を受け、長期契約の平均価格は12月にも7ドル台まで下がる見通しだ。長期契約価格の下げは、需給で決まるスポット価格にも押し下げ圧力となる。
[日経新聞9月15日朝刊P.20]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民100掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。