＞これほど日本の財政状況が悪いのだ。個人であれ、国であれ、企業であれ保険の意味でドル保有を増やしておくことは、極めて重要だと思う。いざという時に、政府・日銀・民間が今、保有している合計約4.6兆ドル相当の外貨が日本人を守る。危機が顕著になっていない現在、荒唐無稽に聞こえるかもしれないが。

自分は2010年にはこういったことを言っていましたが、現状では多少遅いですね。円安が既にかなり進んでしまいましたから。また、３１１で全国が地震や噴火の頻発期に完全には言った事がはっきりしてしまいましたから。

更に、現状での海外企業買収は、ある意味、国内企業が海外へ逃げるための準備にもなっています。本社を日本から海外へ移転させる準備です。

藤巻さんには、本来、現状であれば、地熱発電を積極的に進めるという国内産業基盤の作り直しという政策を掲げて頂きたいものです。

＞供給力がゼロになった終戦直後ですらハイパーインフレになっていないのに

完全な虚偽ですよ。太平洋戦争後、日本はハイパーインフレに突入しています。新円交換などＧＨＱによる占領下で、相当な荒療治をやったのです。数年で物価は10倍程度になったはずです。土地はもっとインフレがひどく、10倍程度になったのでは？？

＞需要より供給力が遥かに大きいこの現代にハイパーインフレが起きる訳ないだろ

いくら供給力が大きくても、輸入品が値上がりすればそれまでです。原油や食糧、その他の工業原料、または畜産の飼料や木材など、日本の産業構造は海外輸入品にたよっているのです。円が暴落すれば、即インフレが始まります。

＞これだけ国内生産余力があり対外純資産がある国で、しかも莫大な外貨準備があって、
＞国債を日銀が全部ファイナンスしても、まだインフレ０％台だというのに
＞どうやってハイパーインフレになるんだｗ

莫大な外貨準備と言っても、日本の経済規模から言えば、輸入代金の10年分にはとても足りません。家庭に例えれば年収の数年分の貯金があるというだけのことです。

日銀が国債買い入れを60兆円も80兆円もやっていると言うこと自体がとても危ないことを意味しているのです。

０３さんが言っていることは、いつも遊びほうけている奴がテストで常に満点を取っているのを見て、「あいつは天才だ」と無邪気に信じているようなものです。

世界には実需の100倍以上の資金が回っていて、それらが投機をくり返し、またはいろいろな政治状況に合わせて為替を動かしたり、好況や不況を演出しているのです。

このことが非常にはっきりと分かったのが、３１１事故後の円ドル相場の動きでした。円高に振れたのです。このことを説明して、企業が国内で使う資金を手当てするために海外資産を売って円を買ったからだと言われました。

しかし、

１．実際に海外資産を売ったという事例が、多分、まったく報道に挙がっていない。

２．既に銀行が311前から融資条件を緩めていて、それでも企業が金を借りることをしていないこと。つまり、金利が低下したままであったこと。

から、311後の円高が「企業が国内で使う資金を手当てするために海外資産を売って円を買った」ためではないことは明らかでした。

では、なぜ、円高に振れたか。

簡単なことで、欧米資本が日本に多額の投資をしていて、円安になればそういった投資がパアになるからです。実際、この数年で、中国や東南アジア、または中東からの日本への、特に日本の不動産への投資が進んでいます。つまり、欧米資本が日本の資産を売り逃げしているのです。売り逃げをする時間を稼ぐために311後に円の買い支えというか、単に、ブローカーに円に高値を付けさせていたわけです。

今後、何らかのきっかけを捉えて、円は暴落するでしょう。

あまり議論をするつもりはありませんが、一応、もう少し具体的に状況を述べておきます。

１．外貨準備高について：
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/official_reserve_assets/2708.htm
＞平成27年8月末における我が国の外貨準備高は、1,244,150百万ドルとなり、平成27年7月末と比べ、1,834百万ドル増加した。

1ドル100円と仮定して、100万ドルが1億円ですから、124兆円程度になります。1ドル120円なら、この2割増しで、150兆円程度ですね。

２．輸入額について：
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/nenbet.htm　より
2014年の輸入額
＞85,909,112,733　

単位が千円ですから、８５、９０９１、１２７３、３０００円で、86兆円程度です。

この内、化石燃料や食料、工業原料など生活に必須なものを考えると
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y2.pdf
から推測して、40兆円から50兆円程度です。

３．円安がどの程度進むかについて：
1985年のプラザ合意直前のドル相場は1ドル230円程度でした。この程度までは、数年で簡単に変動します。

４．どのぐらい外貨準備で食いつなげるか

仮に1ドル200円になったとして、現状の1,244,150百万ドルは250兆円程度です。50兆円程度の輸入代金になるとして5年で枯渇します。もちろん、輸出が円安で伸びるので、普通の状態であれば5年で枯渇は有り得ません。

５．日本の状況：

・世界的な技術移転によって、日本企業の技術的な優位性はもうあまりないこと。
・圧倒的に化石燃料が海外にいぞんしていること。同様に工業原料も海外依存度が高いこと。
・少子高齢化によって、労働力自体が減少していること。
・変化する事態に対応する力が圧倒的に減少していること。まだ実現していない天災に対する対応があまりに現状維持を前提にしています。

特に、最後に挙げたことが致命的です。まず、原発災害についてあまりに甘く見ています。今後、別の原発事故が起こることがないと仮定しても、現状の福島第一源ぽ津事故対応は単に被害を無視しているだけであり、今後、被害が手におえない状態になることは明らかです。

一部変換ミスがありました。

＞現状の福島第一源ぽ津事故対応は単に被害を無視しているだけ

は

現状の福島第一原発事故対応は単に被害を無視しているだけ

が正しいものです。

＞>いつも遊びほうけている奴がテストで常に満点を取っているのを見て、「あいつは天才だ」と無邪気に信じている　

＞意味不明

この部分は、確かに自分の説明が不足していました。自分は、高校入試段階からの試験不正を告発しているのですが、非常に大規模に入試不正・試験不正が行われています。つまり、全く勉強しないまま、全国模試1位と言ったことが起こるのは、超人的な記憶能力などではなく、単にインチキであったということです。

ところで、

＞その副次的な結果

では済まないのではありませんか。日銀の国債保有が増えること自体が円の信用を棄損することになります。

または、より正確に言えば、その口実になるわけです。ＩＭＦも世界銀行も、またはその他のいろいろな組織も、二通りの振る舞いが可能になっているのです。

１．円高を維持する。

２．円安に振れる。

どちらも、いつ、どんなことが起こっても実態にあまり関係なく出来るような体制が既にできてしまっています。

つまり、

＞まだ暫くかかる

と言い切ることはできないと思います。もちろん、結果としてあと10年間程度現状で行くという可能性もあることはあると思いますが。

しかし、年60兆円として600兆円日銀が買い支えできますかね。