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株価の急騰と安倍ノミクス第2ステージ?(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/460.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 09 日 23:51:45: igsppGRN/E9PQ
 

株価の急騰と安倍ノミクス第2ステージ?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52741553.html
2015年09月09日 在野のアナリスト


日経平均が1343円高の18770.51円、上げ幅は21年7ヶ月ぶりとなりました。ただこれは昨日が日本市場だけ独歩安となり、2日間の騰落でみると5%程度なので、中国市場と同等というレベルです。昨日の日本市場は、中国貿易統計の悪化を素直に映しましたが、引けた後で中国当局の政策期待が盛り上がってきた。期待だけで形は一切ありませんし、中身も分かりませんが、これが売り方の買戻しを誘発し、世界同時株高という形を引き起こし、遅れた日本が追いついた、というのが今日です。売買代金も3兆円ちょっとと盛り上がりにも欠け、先物でもロールオーバーと違う買いを入れたのは、ぶん回しの得意な欧州系と、結果より中身はあまり芳しくありません。

リスクオンで株買い、とも語られますが、世界全体で盛り上がりつつあるのが対策期待です。欧州ではドラギECB総裁が追加緩和を匂わせ、G20を過ぎて中国は政府が関与して市場コントロールし易くなった。日本でも安倍首相が再選を決め、安倍ノミクス第2ステージを訴え、米国でもFRBの利上げ延期、と市場が様々な期待を2日間で織り込んできた。しかしそれらの政策には、必ず副作用を伴いますが、それは起きないとの前提に立ってのリスクオン、ということになっています。

昨日発表された8月景気ウォッチャー調査、現状判断DIが前月比2.3pt減の49.3となり、節目の50も割れてきました。しかも『変わらない』まですべて減少し、『やや悪くなっている』が突出して増えた。項目別では、住宅関連以外すべてマイナスと良いところなしです。先行き判断DIも前月比3.7pt減の48.2と、こちらは現状判断以上に悪化が目立ち、景気減速が意識された形です。

判断理由の中にも株安、円高を意識するものがあり、市場動向が暗い影を落とし始めたことは間違いないのでしょう。一部で原油価格の下落から、ナフサ価格の下落を好機とみる向きはありますが、原料価格の高騰に一服感がでる、ということは消費に減速感が出ているときであり、これが好感できる材料かは微妙です。今日は消費動向調査も発表され、41.7と前月比1.4pt上昇、前年同月比でも1.0pt上昇しています。ただこれは統計上のクセで、8月前半の株高の時期にとられたもので、後半にかけた株安は織りこんでいないとみられ、今後の動向には注目です。

4-6月期GDP改定値も数字は改善しましたが、在庫増、設備投資減と将来的には重しとなる結果でした。株式は20000円台を回復しない限り、いくら1300円以上あげようとマインド改善にはつながらないでしょう。しかし今日のように売り方の買戻しが中心で、特に引け間際の10分ぐらいなど、今日下がるとみて日中に売った分を、損切りで買い戻したような形で上げるとなると、明日以後の取引では売り方の動きも大分軽くなった、といえ、将来的には重しとなることでしょう。

信用売りが増え、裁定買い残は安倍ノミクス開始以来の最低レベル。買い方が頑張れる材料が、今日はそろっていたに過ぎません。安倍ノミクス第2ステージ、などとしますが、第1ステージが失敗している中、第2ステージの成長戦略の中身は何も変わっていないのですから、お客は集まりません。脚本に見せ場なし、役者は大根、しかも短期講演が確定しているこのステージに、一体何を期待すればいいのか? 安倍応援メディアは『長期政権も』などと書き立てますが、短期政権であることが明白となると、それこそ経済政策の期待値ですらもてなくなるのです。

一部で、今日の上昇は安倍氏再選を囃した、とするものもありますが、昨日ならまだしも1日遅れで織りこむほどの材料でもありません。ボラタイルな展開で、海外の長期投資家が益々にげだす中、国内の長期投資家だけが縛られ、逃げ出せない。運用実態が国内、海外と大きく違ってきており、これが第2ステージの幕開けというなら、結末は悲劇しか待っていないのかもしれませんね。

 

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コメント
 
1. 2015年9月10日 00:00:10 : wPAs8CRB32
昨日の先物が+500円だったのになんと1350円高とは、日本の投資家がかなり関与したのではないかと思われる

2. 2015年9月10日 00:50:51 : Oq3B1IoNvg
そりゃ関与じゃなくてカモのほうだ

3. 2015年9月10日 04:48:40 : F4iA4oNnvQ
>信用売りが増え、裁定買い残は安倍ノミクス開始以来の最低レベル

つまり、十分に利益がある売り方が余裕で買い戻しをいれたという事でしょう。

世界経済行き詰まり。
中国以外の主要国には切れるカードはほとんどナシ。

リーマンショックのデジャブ、来年の第3クウォーターが楽しみ。


4. 2015年9月10日 10:58:00 : LY52bYZiZQ
Business | 2015年 09月 10日 10:31 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス

7月機械受注は予想外の連続減少、投資計画実行に慎重化の兆し

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150910&t=2&i=1078197009&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8901U
 9月10日、7月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比3.6%減の8056億円となった。写真は千葉県浦安市の金属加工工場、2014年10月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 内閣府が10日に発表した7月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は前月比3.6%減となり、予想外の2カ月連続減少となった。

製造業・非製造業ともに落ち込んだ。中国経済減速をきっかけとした経済不透明感を背景に企業の投資マインドが慎重化し、設備投資計画の実行を様子見している可能性がある。

内閣府は判断を「持ち直しの動きに足踏み」として下方修正した。

7月は、6月の7.9%減の大幅減少に続き、2カ月連続の減少。増税等の影響があった昨年4、5月以来の連続減少となった。ロイターの事前予測調査では3.7%増と予想されていたが、これを大幅に下回った。前年比では2.8%増だった。

市場関係者からは「足元で浮上している景気足踏み状態の長期化懸念を裏付けるような結果」(農林中金総合研究所・主席研究員・南武志氏)といった見方が出ている。

製造業は前月比5.3%減で前月2ケタの減少となっていたのに続いてさらに減少。前月の反動減で落ち込んだ電機機械や、食品製造業、造船業からの受注の減少が目立った。非製造業は同6.0%減となり、4─6月期の落ち込みに続き7月も減少となった。通信業や情報サービス業が落ちこんだ。

7月の受注額が減少したことから、7─9月の見通しは前期比で減少となる可能性も出てきた。8、9月が前期比増加になるには、8、9月がそれぞれ前月比で9%を超える必要があるが、ここ1年でそれほどの伸びは記録していない。

他方で外需は同10.2%増。大型案件が数件入ったこともあり、3カ月連続で増加した。今のところ、海外からの機械受注額はしっかりとしている。

今後、中国経済の減速の影響などが不透明要素として出てきた中で、受注額の勢い鈍化が一時的かどうか見極めが必要だ。

*内容を追加します。

(中川泉 編集:野村宏之)

http://jp.reuters.com/article/2015/09/10/machine-order-japan-idJPKCN0RA01L20150910?sp=true

Domestic | 2015年 09月 10日 10:44 JST

8月企業物価は前年比3.6%下落、商品価格下落・中国懸念で

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150910&t=2&i=1078206539&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB89038
 9月10日、日銀が発表した8月の企業物価指数速報によると、国内企業物価指数は前年比3.6%下落となった。都内で8日撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日に発表した8月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2010年=100.0)は前年比3.6%下落となった。これは2009年12月の3.8%下落以来、5年8カ月ぶりの大きなマイナス幅となる。

原油を中心に非鉄金属など国際商品市況の下落に加え、中国経済の減速懸念も押し下げ要因になっている。

ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年比3.3%下落だったが、結果はこれを下回った。前年比のマイナスは5カ月連続。前月比はマイナス0.6%となった。

前年比のマイナス幅は、7月の3.1%下落からさらに拡大した。全814の調査品目中、376品目が前年比で下落し、上昇品目数310を66上回った。下落品目が上昇品目を上回るのは消費税を除くベースで8カ月連続となる。

品目別に前月比の寄与度を見ると、ガソリンや軽油などの石油・石炭製品が指数を0.33%、電力・都市ガス・水道が0.17%それぞれ押し下げ。原油安や液化天然ガス(LNG)などの値下がりを反映した。

銅地金、アルミニウム合金などの非鉄金属も0.08%の押し下げに寄与した。

一方、鶏卵、牛肉など農林水産物は0.03%、デジタルカメラなど情報通信機器は0.02%、それぞれ押し上げに寄与した。

(伊藤純夫)

http://jp.reuters.com/article/2015/09/10/aug-corporate-price-idJPKCN0RA04M20150910


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