2. 2015年9月09日 22:59:10
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アジア・太平洋株式サマリー:中国株が続伸−香港、印株も上昇 2015/09/09 21:27 JST (ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。 【中国・香港株式市況】 9日の中国株式相場は続伸。当局が減速する国内経済の回復のために刺激策を強化するとの観測が広がり、小型株を中心に買われた。 上海総合指数 は前日比2.3%高の3243.09で終了。指数構成銘柄の騰落比率は約30対1。前日は2.9%高で終了していた。小型株の指標である創業板(チャイネクスト)指数は3.5%高。CSI300指数は2%上げた。 申万宏源集団のトレーダー、ジェリー・アルフォンソ氏は「何らかの刺激策が講じられる可能性が高い」と指摘。「大型株は比較的安定した状況にあるが、小型株と中型株にはそういった刺激策がもっと必要だ」と述べた。 本土市場ではテクノロジー株やエネルギー銘柄を中心に上昇。海虹企業(000503 CH)は5.7 %上げ、今週に入ってからの上昇率は28%となった。ペトロチャイナ(中国石油、601857 CH)は前日比3.6%高。 香港市場ではハンセン指数が前日比4.1%高の22131.31と、2011年12月以来の大幅な上げ。ハンセン中国企業株(H株)指数は5.2%高で引けた。 (上海総合指数のグラフ: SHCOMP GP YTD )(ハンセン指数のグラフ: HSI GPO ) 【インド株式市況】 9日のインド株式相場は上昇し、指標のS&P・BSEセンセックスはここ4カ月で最大の続伸となった。中国が金融市場を安定化できるとの楽観が高まったことが手掛かり。 産銅会社ベダンタとアルミ生産を手掛けるヒンダルコ・インダストリーズを中心に金属株が上昇。電力会社NTPCは2014年5月以来の大幅高、高級車メーカーのジャガー・ランドローバーを傘下に置くタタ・モーターズは2週間ぶりの大きな上げとなった。リライアンス・コミュニケーションズなどの携帯電話銘柄も買われた。 センセックス は前日比1.6%高の25719.58で取引を終了。8日は1年3年ぶり安値から反発していた。 (S&P・BSEセンセックスの動向: SENSEX GPO D) 【オーストラリア株式市況】 S&P/ASX200指数は前日比2.1%高の5221.13。 (S&P/ASX200指数のグラフ: AS51 GP ) 【韓国株式市況】 韓国総合株価指数は前日比3%高の1934.20。 (韓国総合株価指数の日中価格グラフ: KOSPI GIP ) 【台湾株式市況】 加権指数は前日比3.6%高の8286.92。 (台湾加権指数のグラフ: TWSE GP D ) 関連ニュースと情報:トップストーリー:TOP JK海外トップニュースの日本語画面:TOP JI 記事についての記者への問い合わせ先:ロンドン 藤森英明 hfujimori@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net 千葉 茂 更新日時: 2015/09/09 21:27 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUEMAX6S972C01.html 8月の大虐殺は「クオンツメルトダウン」か−MIT専門家に聞く (1) 2015/09/09 16:06 JST (ブルームバーグ):米マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院のアンドルー・ロー教授(金融学)は、ウォール街のさまざまなブラックボックスをのぞき込み、「ヘッジファンド戦略から生じるリスクをモデル化」することに多くの時間を費やしてきた。 アルファシンプレックス・グループの会長も兼務するロー教授は4日のインタビューで、最近の株式市場で続くボラティリティの高まりと、「トレンドフォロー」商品取引アドバイザーや「リスクパリティー」、「ボラティリティターゲティング」といった戦略が市場の動揺に果たした役割について見解を示した。 Q:今回のボラティリティはあなたの目にはどう映るか。新たなクオンツメルトダウンだと考えるか。 A:単なるクオンツメルトダウンと見なしてよいか確信が持てない。少し型にはまった定義になり過ぎるのではないか。アルゴリズム取引だけでなく違う要因が幾つか存在する可能性が高い。市場自動化とトレーディング電子化の影響で、それがなかった5−10年前に比べるとはるかに不安定な市場の動きをわれわれは経験している。異なるタイムスケールで作用する多くの要因が一気に噴出している。 Q:システマティック取引が動きを増幅させているということか。 A:2つの作用があると思う。市場が望む方向と一致すれば動きを増幅することがあり得る。リセッション(景気後退)が差し迫っていると考えて市場参加者が売ろうとすれば、多くのアルゴリズム取引が同じ方向に動くだろう。タイムホライズンがマッチすれば、その種のカスケード効果が発生しよう。その一方で、アルゴリズム取引が逆の役割を果たすこともあると思う。一般的なトレンドに逆らって動けば、市場の変動を一部緩和することも可能だ。これら市場参加者の反応時間をアルゴリズム取引が加速させていることは確かだ。ボートの左側に動くにしろ右側に押し寄せるにしろ、数日や数時間でなく、誰もが今や数分以内に移動することができる。 Q:急反発についてはどう考えるか。バリュータイプの投資家が押し目買いに入っているのか、それとも単にシステマティック取引による動きの一つなのだろうか。 A:急反発はさまざまな現象が重なって起こるが、比較的新しい現象としては高頻度で取引するアルゴリズムが価格が一定水準に達した時に動作を反転させることがあると思う。さらに、金融市場で積極的に相場を動かそうとする巨大プレーヤーの存在が、投資家の予想を素早く変化させていることがある。私は特に、量的緩和(QE)や他の金融市場取引への関与を通じて経済を管理しようとする中央銀行や政府のことを考えている。政治的あるいは長期の経済的な理由で市場を動かそうとする少数の非常に巨大なプレーヤーが存在する場合、何が起きているか理解するのがはるかに難しくなる。その結果、市場に響くささいな情報でも市場参加者はむやみに反応し、極めて迅速かつ大規模な資金の移動を開始しがちになる。 Q:その種の政府の介入をアルゴリズムは予想できないのか。アルゴリズム戦略のある種のアキレス腱といえるか。 A:その通りだ。イベントリスクにはアルゴリズム取引戦略の大部分がまだ本当には対応できていない。5−10年後には自然言語処理や人工知能(AI)がニュースの意味を読み取り、ジョージ・ソロス氏やウォーレン・バフェット氏のような投資判断ができるようになるだろうが、それにはまだ何年もかかると思う。 原題:MIT Quant Guru Andrew Lo on Market’s Meltdown: ‘August Sucks’(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net 更新日時: 2015/09/09 16:06 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NUDYOL6K50YU01.html |