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課長職も不要になるのか?(C)日刊ゲンダイ
シャープが管理職半減 会社員の「ポストと給料」はこう変わる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/163471
2015年9月8日 日刊ゲンダイ
シャープが1100人いる“副部長”以上の管理職を一気に500人に減らすと発表した。特に“副”の付いた200人の肩書は全廃だ。もはや日本では、部長より下の役職は必要なくなってしまうのか――。
シャープの再建策は、10月1日に導入するカンパニー制に伴うもの。現在、シャープ単体で900ある部門を500程度に削減する。
「これにより、事業部や統括部、○○センター長など400人のポストが単純になくなります。さらに、副本部長や副事業部長などの“副”が付く200のポストも、大西徹夫“副”社長を除いてすべてなくします」(シャープ広報担当者)
同社の従業員数(連結)は、現在4万9096人。単純計算すると、500人の部長が平均100人の直属部下を持つわけだ。
確かに「飾り」のように付けた“副”のポストはいらないし、部下も戸惑うばかり。シャープでは「課長以下のポストは減らさない」(前出の広報)と言っているが、本当に怖いのは、副部長廃止と同様に「課長」も不要になるということだ。
人事ジャーナリストの溝上憲文氏がこう解説する。
「キヤノン、日立、パナソニックなどで広まるこうした管理職ポストの改革案は、部長職の権限強化と若手抜擢を促すもの。これまでなら部長の下で複数の課長を競わせ、その中から勝ち抜いた人物を次の部長に登用していた。それが今や、課長という“雑巾がけ”の期間を経ず、35歳でもいきなり事業本部長に抜擢されることも想定される。つまり、課長が将来の“部長予備軍”ではなくなったのです。JCBでは40歳前後で管理職を目指すか、エキスパート職(専門職)として会社に残るかを選択するようですが、これからは40歳くらいまでに部長に出世していなければ、その後の昇進は厳しいでしょう」
■部長以上でなければ扱いは平社員と一緒
以前なら40歳で課長、50歳で部長……とのんびり構えていられたものだが、そんな悠長なことは言っていられない。実際、2012年の厚労省調査によると、従業員100人以上企業の部長の平均年齢は52.3歳、課長が47.8歳、係長は44.0歳。ほとんどの人がデッドラインを越えている。
「問題は、職務評価と言って、ポストに対して賃金が支払われること。これからは部長などの肩書がなければ、どんなに勤続年数が上がっても給料は増えない。シャープも来年4月からこの制度を始めますが、本部長や部長といったグレードに応じて給料が決まる。同じ役職なら、35歳でも50歳でも給料は一緒です」(溝上氏=前出)
大相撲を想像してみると早い。力士は金星や勝ち越し数などを除き、十両、平幕、小結……と、ポストに応じて給料が決まる。年齢や入門年は一切関係ない。
部長以上でなければ、扱いは平社員と同じ。サラリーマンの世界も、近い将来、新卒社員と勤続30年のベテラン社員の給料がほぼ一緒という時代がやって来る。
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