1. 2015年9月04日 09:12:56
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海外勢の日本株売越額が記録的、先物合算は04年以降で最高−8月4週 2015/09/03 17:48 JST (ブルームバーグ): 8月4週(24−28日)の日本株市場で、海外投資家の売り姿勢が記録的だったことが分かった。中国経済の先行き不安から世界的にリスク資産圧縮の動きが強まる中、主要国の中では年初からのパフォーマンスが良好だった日本が売り対象になった格好だ。 東京証券取引所が3日午後に発表した投資部門別売買動向(東京、名古屋証券取引所の1・2部等合計)によると、海外投資家は同週に現物株を7070億円売り越した。売り越しは3週連続で2014年3月2週(9753億円)以来、1年5カ月ぶりの大きさ。 一方、日経225とTOPIX(ミニを含む)の先物を含む同週の実質的な売越額は1兆8503億円に達した。みずほ証券によると、ことし7月2週(1兆5463億円)を上回り、同証が現物・先物合計の集計を開始した04年1月以降では最大という。 みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、「中国経済と米利上げへの懸念でリスクオフが起こり、投資家がグローバルのリスク資産のポジションを落とす動きとなったことが要因」と分析。さらに、日本株は年初からのパフォーマンスが良かったことから、「欧米株とともに日本株に利益確定売りを出しやすい側面もあった」と言う。 第4週のTOPIXは、週間で1.5%安の1549.80と3週続落した。 関連ニュースと情報:日本株NI JPS JBNNI KOBETSU 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net;東京 Yuji Nakamura ynakamura56@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎 更新日時: 2015/09/03 17:48 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NU3F546KLVR801.html 日本株は小幅続伸へ、ECB総裁発言で市場安定期待−金融、資源買い (08:06) (ブルームバーグ):4日の東京株式相場は小幅に続伸する見通し。欧州中央銀行(ECB)総裁が量的緩和延長の可能性を示唆し、混乱した市場が安定化に向かうとの期待が広がる。銀行や証券など金融株中心に、海外原油市況の続伸を受け、鉱業など資源株も上げそうだ。 ただ、米国金融政策の判断に影響を与える雇用統計の発表を日本時間今夜に控え、朝方の買い一巡後は様子見姿勢も強まる公算が大きく、株価指数の上げは限られる。 野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「ECBがマーケットをしっかりと見ているというメッセージは市場に安心感を与える」と指摘。「世界的にゴルディロックスの状態が続くのではないか、という期待感は市場を一定程度支えている」と予想した。 ECBのドラギ総裁は3日、量的緩和(QE)プログラムの修正を発表。政策委員会は、公的部門の債券1銘柄についてECBが購入できる割合の上限を引き上げたとし、1兆1000億ユーロ(約147兆円)規模のプログラム完全実施のため、さらなる調整の用意があると表明した。同総裁は、新興市場の混乱が世界の景気拡大に悪影響を与えており、ことしの消費者物価はほとんど上昇しない可能性があるとの考えも示している。 ドラギ総裁発言で市場に安心感が広がり、3日の欧州株はストックス欧州600指数が2.4%高、独DAX指数が2.7%高など軒並み大幅高。新興市場では、ブラジル・ボぺスパ指数が1.9%高となった。米国株は、S&P500種株価指数 が0.1%高の1951.31など堅調。 週末の日本株は、欧州による資金供給の継続が世界の流動性相場を支えるとみられ、銀行や証券など金融株が買われる見通し。鉱業など資源株も上昇しそうだ。資源は、3日のニューヨーク原油先物が1.1%高の1バレル=46.75ドルと続伸したことが好感される。 ただ、午後にかけて相場全般は伸び悩む可能性が高そうだ。きょうの米国市場では、8月の雇用統計が発表される。ブルームバーグが集計した事前予想の中央値は、非農業部門雇用者数が前月比21万7000人増、7月は21万5000人増だった。 3日の東証1部売買代金は、前の日から20%減の2兆3717億円と8月18日以来の低水準だった。米雇用統計を控え、売買も引き続き低調になる見込み。米シカゴ先物市場(CME )の日経平均先物(円建て)の3日清算値は1万8220円と、大阪取引所の通常取引終値(1万8230円)に比べ10円安だった。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 佐野七緒 nsano3@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎 更新日時: 2015/09/04 08:06 JST
ユーロ急落、ECBが物価・成長率予想を引き下げ=NY市場
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日のニューヨーク外為市場では、ユーロが全面安となった。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の2017年までのインフレ率と経済成長率見通しを引き下げ、ユーロが円やドルなどに対して急落した。 一方、4日発表の米雇用統計を控え、米新規失業保険申請件数が堅調な労働市場を裏付ける内容だったことからドルが買われた。 終盤のユーロ/円EURJPY=は1.1%安の133.48円。 ECBのドラギ総裁は定例理事会後の記者会見で、ECBが物価・成長見通しの下方修正の理由に挙げた新興国景気の減速と原油安について、今後状況がさらに悪化する可能性に警戒感を示した。 ドラギ総裁はインフレの下方リスクに言及、その主な理由に原油安を挙げた。資産買い入れプログラムは2016年9月末まで実施することを意図しているが、必要なら延長するとの考えも示した。 総裁の会見中、ユーロ/ドルEUR=は1%以上値を下げて約2週間ぶりの安値水準をつけた。終盤は0.90%安の1.1122ドルとなっている。先月の中国の人民元切り下げ後の上昇がほぼ帳消しになった。 コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「ドラギ総裁は会見でECBの追加緩和のリスクを高めた。われわれは発言がそこそこハト派的になることを予想していたし、実際そうなった」と述べた。 ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは直近0.60%高の水準となっている。ただ、ドルは円に対しては弱く、ドル/円JPY=は終盤の取引で0.20%安の120.09円だった。 新規失業保険申請件数の他に3日発表された米経済指標では、8月の供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が59.0となり、2005年8月以来の高水準だった7月の60.3から低下したものの、依然力強さを保った。 また7月の貿易収支は、輸出の増加に伴い赤字額が5か月ぶり低水準の419億ドルだった。 その他通貨では、スウェーデン中銀が政策金利を据え置いたことでスウェーデンクローナが買われ、ユーロ/スウェーデンクローナEURSEK=D4は約6週間ぶりの安値水準に沈んだ。 ドル/円 終値 120.05/08 始値 120.19/20 前営業日終値 120.32/35 ユーロ/ドル 終値 1.1123/25 始値 1.1228/30 前営業日終値 1.1226/29 http://jp.reuters.com/article/2015/09/03/ny-forex-idJPKCN0R32FD20150903?sp=true ドルが120円前半、米雇用統計待ち−ECB緩和拡充示唆でユーロ急落 2015/09/04 08:41 JST (ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=120円台前半で推移している。この日は米国で雇用統計の発表があり、同国の利上げ時期を見極める手掛かりとして注目が集まっている。 4日午前8時20分現在のドル・円相場は120円15銭前後。前日の海外市場では欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が量的緩和の拡充を示唆したことを受け、対ユーロで円買いが強まり、一時119円64銭まで円高が進行。その後は、予想を上回る米経済指標を手掛かりに120円40銭付近まで値を戻す場面も見られた。 三菱東京UFJ銀行経済調査室のチーフ米国エコノミスト、栗原浩史氏(ニューヨーク在勤)は、「消費者信頼感の内訳などをみても雇用は良好だということが示されているので、とりあえず今月出てくる指標はそれほど悪くなっていることはないと思う」と指摘。その上で、「FOMC(米連邦公開市場委員会)としてはもちろん雇用も重要だが、市場の変動も当然考えなくてはいけない」と言い、「雇用統計でそこまで市場が急速に利上げを織り込むほどの結果が出てくるとも思えない」と語る。 前日の海外市場ではユーロが急落。ECBは成長とインフレの見通しを引き下げたほか、量的緩和プログラムに基づき公的部門の債券1銘柄についてECBが購入できる割合の上限を引き上げた。ドラギ総裁は政策決定後の会見で、金融市場の混乱が続き成長とインフレへの下押し圧力となり続ける場合、景気刺激を拡大する可能性を示唆した。 ドラギ総裁の会見を受け、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.12ドル台から一時1.1087ドルと8月19日以来の水準までユーロ安が進行。ユーロ・円相場は1ユーロ=135円ちょうど付近から一時5月26日以来の水準となる133円13銭までユーロ売り・円買いが進んだ。同時刻現在はそれぞれ1.1123ドル前後、133円65銭前後で推移している。 米雇用統計 ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比で21万7000人の増加が見込まれている。7月は21万5000人増だった。8月の失業率は5.2%と前月から0.1ポイント低下し、2008年4月以来の低水準を更新する予想となっている。 米供給管理協会(ISM)が3日発表した8月の非製造業景況指数は59と前月の60.3から低下したが、05年以降で2番目に高い水準だったほか、市場予想(58.2)を上回った。雇用指数は56で、前月の59.6から低下した。7月の米貿易赤字は市場予想以上に縮小。先週の米新規失業保険申請件数は前週比で市場予想以上に増加し、8週間ぶり高水準となった。 栗原氏は、ドル・円は結構円高に振れてきて、円安余地が以前よりは多少あるため、雇用統計でまずまずの結果が出れば、多少利上げに対する期待が高まり、ドル買い・円売りの方に振れやすいと予想。「利上げをするためには、市場がある程度落ち着く必要があると思うので、市場が落ち着く過程で、ここ最近不安定になったときに進んだ分の円高は多少戻してもいいのではないかと思う」と述べた。 国際通貨基金(IMF)のウィリアム・マリー報道官は3日のワシントンでの定例記者会見で、最近の世界情勢は「不安定」で、改善の明白な兆しが増えるまで米金融当局は金利を低水準に維持できるとするIMFの見解は変わっていないと述べた。 トルコのアンカラではきょうから2日間の日程で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。世界同時株安のきっかけとなった中国経済の減速や利上げ開始を模索する米国の金融政策運営などが焦点となっており、世界金融市場の安定化に向けて協調姿勢が示せるかどうかが注目されている。 ユーロ圏当局者1人が明らかにしたところによると、G20会議に参加する一部代表団は、共同声明で最近の中国市場のボラティリティ(変動性)に言及するよう求めている。一部代表団は中国のボラティリティ拡大が新興市場に波及する可能性について議論しているという。 関連ニュースと情報:トップストーリー:TOP JK 為替情報プラットフォーム FXIP 為替レート予想: FXFC 記事についての記者への問い合わせ先:東京 小宮弘子 hkomiya1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 山中英典, 崎浜秀磨 更新日時: 2015/09/04 08:41 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NU4IL66JTSEG01.html ECB、インフレ・成長予想引き下げ 中国リスクで下振れ警戒
[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は3日、主要政策金利を据え置くとともに、ユーロ圏のインフレおよび成長見通しを下方修正した。ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で、経済状況は今後悪化する恐れがあるとの認識を示した。為替市場でユーロは1%下落、2週間ぶり安値をつけた。 ドラギ総裁は状況がさらに悪化すれば債券買い入れプログラムの延長もしくは拡大に踏み切る姿勢を示す一方、現時点では理事会内でそうした議論は全くないと強調した。 ECBは、原油安や中国など新興国経済の減速、ユーロ高に伴い、中期的なインフレ目標を達成できない確率が高まったと指摘。ドラギ総裁は1兆ユーロを超える資産買い入れ策は緩やかながらも円滑に機能しており、理事会として追加措置を講じる用意と意思はあるが、現時点での行動は時期尚早と判断したと説明した。 「理事会はとりわけ、規模、構成、期間の調整において、資産買い入れプログラムが十分な柔軟性を提供するという点を指摘する」とした。 量的緩和(QE)プログラムについては小幅な変更を加え、1銘柄当たりの買い入れ上限を従来の25%から33%に引き上げた。 インフレ予想は2015年が0.1%、16年が1.1%、17年が1.7%とし、前回6月予想の0.3%、1.5%、1.8%からそれぞれ引き下げた。成長見通しも15年が1.4%、16年が1.7%、17年が1.8%とし、前回予想の1.5%、1.9%、2.0%から下方修正した。 今回の予想について総裁は、8月12日以前の情報を基に作成しており、最近の中国経済の大幅な悪化などは考慮しておらず、中国の動向は見通しに対する下振れリスクとの認識を示した。 ただインフレ予想の引き下げに関し、理事会は一時的な要因によると考えているとし、すべての関連要因を注視すると述べた。 クレディ・アグリコルはノートで「ECBが追加QEを発表すると想定するのは時期尚早にみえても、インフレ期待の一段の低下を回避するため、総裁はよりハト派的な姿勢を示すことを検討すべき」と指摘した。 ECBは予想通り、主要政策金利のリファイナンス金利を0.05%に据え置いた。上限金利の限界貸出金利は0.30%、下限金利の中銀預金金利はマイナス0.20%に据え置いた。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/03/ecb-draghi-idJPKCN0R318T20150903?sp=true 米国債:上昇、ECBが成長見通しを下方修正−刺激策拡大を示唆 (1) 2015/09/04 06:55 JST (ブルームバーグ):3日の米国債は上昇。欧州中央銀行(ECB)は成長とインフレの見通しを引き下げたほか、量的緩和プログラムに基づき公的部門の債券1銘柄についてECBが購入できる割合の上限を引き上げた。 米国債利回りは低下。ECBのドラギ総裁はインフレ率が向こう数カ月にマイナスになる可能性があると指摘し、景気を押し上げるために必要ならば責務の範囲内であらゆる手段を駆使すると述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月会合を開き、利上げを協議する。 BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「世界経済に関しては基本的に減速している」と述べ、「市場の不透明感が増している。当局は利上げに関しては一段と辛抱強い、あるいは慎重になる可能性が高い」と続けた。 ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.16%。同年債(表面利率2%、2025年8月償還)価格は7/32上げて98 18/32。 緩やかな回復 供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況指数は10年ぶりの高水準付近にとどまった。8月の同指数は59と、前月の60.3から低下。2005年以降では2番目に高い水準となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は58.2だった。同指数では50が活動の拡 大と縮小の境目を示す。 クレディ・アグリコルのシニアトレーダー、ダン・マルホランド氏(ニューヨーク在勤)はISM統計は「緩やかな回復を示唆している」と述べ、「米当局は年内に利上げするだろう」と続けた。 利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げ確率は30%と、先週末の38%から低下した。 先週の米新規失業保険申請件数は前週比で市場予想以上に増加し、8週間ぶり高水準となった。米労働省の発表によると、8月29日終了週の新規失業保険申請件数は前週比1万2000件増加して28万2000件。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(27万5000件)を上回った。 原題:Treasuries Gain as ECB Cuts Economic Forecasts, Revamps Stimulus(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Susanne Walker Barton swalker33@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Boris Korby bkorby1@bloomberg.net 更新日時: 2015/09/04 06:55 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NU4B19SYF01Z01.html
米国株:ほぼ変わらず、ECBで上昇も雇用統計を前に買いが細る (1) 2015/09/04 06:53 JST (ブルームバーグ):3日の米株式相場はほぼ変わらず。ダウ工業株30種平均は一時200ドル近く上げる場面があったものの、4日に米雇用統計の発表を控える中、欧州中央銀行(ECB)の緩和政策をめぐる楽観が弱まり、買いが細った。 投資家の注目が8月の非農業部門雇用者数に移ったため、株式相場は午後に勢いを失った。連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で利上げを決定するかどうかにも雇用者数は影響する可能性がある。 S&P500種株価指数は前日比0.1%高の1951.13で終了。一時は1.3%上げた。ダウ工業株30種平均は23.38ドル(0.1%)高い16374.76ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.4%下落。アップルが1.8%下げ、バイオテクノロジー株の下落が響いた。 ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「雇用統計だけでなく3連休も控えていることから、市場は慎重になっている」と指摘した。 ECBのドラギ総裁は量的緩和(QE)プログラムの修正を発表。公的部門の債券1銘柄についてECBが購入できる割合の上限を引き上げた。ECBは世界経済の見通し悪化に伴い、ユーロ圏の2017年までの成長とインフレ予想を全て引き下げた。ドラギ総裁は新興市場の混乱が世界の景気拡大に悪影響を与えており、今年の消費者物価はほとんど上昇しない可能性があるとの考えを示した。 カブレラ・キャピタル・マーケッツの国際トレーディングディレクター、ラリー・ペルッツィ氏は「現在は基本的にニュースのヘッドラインを見ながらの取引だ。ドラギ総裁のQEプログラムの修正は良いニュースだが、デフレを示唆するような見通しやGDP予想の下方修正は良くない材料だった」と語った。さらに、「市場で懸念が広がり始めているデフレは利ザヤを浸食し、脱却が困難な悪循環に陥るため、少し心配だ」と述べた。 先週の米新規失業保険申請件数は前週比で市場予想以上に増加し、8週間ぶり高水準となった。供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況指数は10年ぶりの高水準付近にとどまった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、8月の雇用者数は21万7000人増、失業率は5.2%への低下が予想されている。 S&P500種のセクター別では10業種のうち8業種が上昇。通信サービスや生活必需品、素材の上げが目立った。一方、ヘルスケアとテクノロジーは下げた。 原題:U.S. Stock Rally Fades Before Jobs Data Amid ECB Stimulus Steps(抜粋) S&P 500 Market Map: SPX INDEX IMAP 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Oliver Renick enick2@bloomberg.net;ニューヨーク Anna-Louise Jackson ajackson36@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net Camila Russo 更新日時: 2015/09/04 06:53 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NU4BAPSYF02S01.html |