http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/223.html
Tweet |
ハイブリッド車の「CT200h」などが並ぶ販売店「レクサス高崎」=21日、群馬県高崎市
レクサス快走の裏に地道なブランド作り 国内10周年、初の販売5万台超えへ
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150828-00000000-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/8/29 08:15
海外で先行展開したトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が30日、国内での販売を始めてから10周年を迎える。今年は新型車の効果などで販売台数は初めて5万台を超え、過去最高となる見通し。顧客満足度の向上を目指し、来年度からは自動車やライフスタイルについて豊富な知識を持つスペシャリストや、おもてなしの接客サービスを極めた女性スタッフの配置を販売店で進める。日本発の「プレミアムブランド」として、地道な取り組みでブランド力をさらに高めていく構えだ。
群馬県高崎市の環状線沿いに位置する「レクサス高崎」。海外輸入車メーカーの販売店が立ち並ぶ国道近くの店舗の駐車場に車で入ると、素早く歩み寄ってきた女性スタッフが「いらっしゃいませ」と出迎える。室町時代から続く小笠原流の礼法を取り入れた美しいお辞儀だ。工藤典行ゼネラルマネージャーは「点検に手土産を持ってきてくださる顧客もいる。10年間で2台目、3台目の買い替えや買い増しも増え(顧客との)絆が深まっていると実感している」と手応えを話す。
1989年に北米でスタートしたレクサスは、2005年に日本での展開を始めた。高級車市場の成長が見込まれる中、それまでのトヨタ車ではカバーしきれない顧客層を取り込む狙いがあった。レクサス販売店の整備はトヨタ車を扱っていたディーラーを中心に進められたが、レクサス高崎を運営する群馬トヨタ自動車の長門功副社長は「販売はゼロからのスタートだった」と話す。ライバルはトヨタ車の販売で競合した日系メーカーからメルセデス・ベンツやBMW、アウディといったドイツの高級車に変わり、業界では慣例の値引きもしなくなった。
トヨタは当初、レクサスの国内販売を年間5万〜6万台ともくろんでいたが、車種の少なさから伸び悩み、08年にはリーマン・ショックにも見舞われた。レクサス国内営業部の成瀬明部長は「決して楽な10年じゃなかった」と振り返る。力を入れたのがブランドの確立だ。100年以上の歴史を持つベンツなどと比べ、レクサスは生まれたばかり。プレミアムブランドとして、まず認知されなくてはならない。
富裕層の顧客らにも対応できるように専用の研修施設を作り、新たに販売員となるスタッフに礼儀作法などを教え込んだ。さらにスポーツ用多目的車(SUV)やスポーツモデルなどを開発して車種を年々増やし、13年には豊田章男社長自らがレクサスブランドの責任者であるチーフブランディングオフィサーに就任した。
現在、レクサスのオーナーは約26万人に増え、顧客満足度を調べるJ.D.パワーアジア・パシフィックの調査では、今年もベンツなどを抑えて国内で9年連続の首位を守った。成瀬氏は「国産車から輸入車に買い替えるお客さまを(国産車の)レクサスにとどめる役割は一定の成果が出ている。輸入車からの買い替えも増えている」と手応えを話す。
小型SUV「NX」やスポーツクーペ「RC」が好調で、1〜7月の販売は前年同期比4.7%増の2万6900台。9月以降も大型SUV「LX」などの投入を予定しており、当初の計画だった5万台に初めて達するとみられる。新たに販売店への配置に乗り出すスペシャリストは、レクサスのクルマづくりや走り、ライフスタイルなどに幅広い知識を持ち、「語り部」として車好きの顧客らと会話できる人材を想定している。「ショールームをサロンのような場にしていく」狙いだ。さらに顧客一人一人に合わせた応対ができる女性スタッフも各店に配置する。
全国に167ある店舗も改装などを進め、今後需要が見込まれる地域については都市部を中心に新規出店も増やしていく方針だ。「ブランドを作るというのは一朝一夕ではできない。ぶれずに焦らずやっていきたい」(成瀬氏)。視線は次の10年を向いている。(田村龍彦)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民100掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。