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ジャクソンホールで踊る中央銀行
http://www.asyura2.com/15/hasan100/msg/220.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 30 日 16:03:05: igsppGRN/E9PQ
 

ジャクソンホールで踊る中央銀行
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kubotahiroyuki/20150830-00048983/
2015年8月30日 10時15分 久保田博幸 | 金融アナリスト


米国ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティ連銀主催のシンポジウムは市場参加者にとり大きな注目材料となっている。今年は8月27日から29日にかけて開催された。

過去の歴史を見ても、カンザスシティ連銀主催のシンポジウムでは主に金融政策に関わる興味深い出来事が多かった。このシンポジウムは、ある程度マスコミ等から遮断されての意見交換の場もあるとみられている。これには著名学者などとともに、日銀の黒田総裁など各国の中央銀行首脳が多数出席することで、金融関係者によるダボス会議のようなものとなっている

なぜこのようなシンポジウムが、ワイオミング州ジャクソンホールという小さな町で行なわれるかといえば、FRB議長だったポール・ボルカー氏がフライ・フィッシングの趣味があり、この街を良く訪れていたお気に入りの場所であったからという説がある。

ロシア危機とヘッジファンド危機に見舞われた1998年に、当時のグリーンスパンFRB議長がこのカンザスシティ連銀主催のシンポジウムの合間に FRB理事や地区連銀総裁とひそかに接触し、その後の利下げの流れをつくったとされる。

1999年には日銀の山口副総裁(当時)と、バーナンキ・プリンストン大学教授が、日本のバブルに対する日銀の金融政策の評価をめぐり、論争を行ったことでも知られる。

さらに2010年8月27日にはバーナンキ議長(当時)がQE2を示唆する講演をジャクソンホールで行った。このシンポジウムに出席していた白川日銀総裁(当時)は予定を1日に早めて急遽帰国し、8月30日の9時から臨時の金融政策決定会合を開催し、新型オペの拡充策を決定している。

ジャクソンホールでの発言が今後の金融政策の方向性を示唆することがあるのに対し、ここでの発言があまりに注目されるためもあって、本来なら出席してしかるべき人が今後の金融政策の方向性の言質を取られないようにするためなのか、出席しないことも多い。もちろん別な政治的な事情があった可能性もある。

2012年のジャクソンホールでは、9月1日にECBのパネルディスカッションの出席も予定されていたにも関わらず、ECBのドラギ総裁は直前になってシンポジウムへの参加を取りやめた。その理由として、向こう数日に多忙を極めると予想されるためとECB報道官は語っていた。結局、ドラギ総裁とともにECBの理事は出席しなかったが、ドイツ連銀のバイトマン総裁は出席していた。そして、9月6日のECBの政策理事会では新国債買い切りプログラム(OMT)を決定していたのである。ここでいったい何かあったのか。2010年8月の白川総裁の急遽帰国とともに興味深い出来事となった。

2013年5月22日にバーナンキ議長(当時)の会見でテーパリングの意向が明らかとなったことで、9月のFOMCでテーパリング開始が決定されるのではないかとの観測が強まっていた。しかし、この年のジャクソンホールにバーナンキ議長は異例とも言える欠席をした。結局、テーパリングの開始を決定したのは9月ではなく12月となった。

そして年内利上げをすでに示唆しているイエレン議長も本来であれば主催者ともいえる立場でありながら(形式上はカンザスシティ連銀主催)、やはり今年のジャクソンホールの欠席をすでに表明している。これは2013年のバーナンキ議長を見習ってのものと思われるが、バーナンキ議長は当日のイエレン副議長とともに市場の動揺を限定的にさせてテーパリングを成功させている。イエレン議長の出口政策もこのときのことはかなり参考にしているとみられる。


久保田博幸
金融アナリスト
フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

 

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コメント
 
1. 2015年8月30日 16:16:03 : nJF6kGWndY

>2013年のバーナンキ議長を見習ってのものと思われるが、バーナンキ議長は当日のイエレン副議長とともに市場の動揺を限定的にさせてテーパリングを成功

まあ、立場と見方次第ではあるなw

http://matome.naver.jp/odai/2139009815690096401

FRBのバーナンキ議長は、2013年5月22日の議会証言で、QE3の規模を縮小する可能性があると発言しました。
さらに、6月19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見では、QE3を「いつ、どのように終らせるか?」という出口戦略を明らかにしました。
これらのバーナンキ議長の発言は、世界の金融市場に大きな衝撃を与え、株価暴落などを引き起こしたことから、バーナンキ・ショックと呼ばれています。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MS946U0YHQ0Z01.html
【FRBウオッチ】テーパリングは「QEバブル」崩壊の序章
2013/08/29 07:46 JST

  8月29日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)による異例の量的金融緩和の縮小(テーパリング)の示唆は、米国債市場をはじめ国際金融市場に大きな波乱を巻き起こしている。

最終利上げ
問題はバブルについては、その形成過程はもちろん、崩壊過程に入ってもなかなかそれと認識できないことだ。S&P/ケース・シラー住宅価格指数がピークを付けたのは06年6月である。バーナンキ議長率いる連邦公開市場委員会(FOMC)は同年6月29日の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げて5.25%とした。まさに最終利上げは住宅バブルの頂点とぴたりと一致した。このように巨大バブルはFRBの金融政策とほぼ一致して、膨張と崩壊を繰り返してきた。
伝統的な短期金利の誘導が効かなくなった量的緩和の世界では、テーパリングの開始は、伝統的な短期金利誘導の最終利上げに相当する。これは世界の金融史上初の出来事になるため、説明を加える必要がある。短期金利誘導政策がとられていた前回までの景気拡大局面では利上げ開始が景気拡大のペースを落ち着かせ、当局は持続的な成長を目指していた。しかし、過去2回の拡大局面では最終利上げはバブルにとどめを刺す形になり、景気は失速に向かってしまった。

サブプライムも「フロス」と誤認
S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、グリーンスパン議長が株式市場について「根拠なき熱狂だろうか」と問いかけた1996年末の時点から2002年第4四半期までに、58%も水準を上げた。同議長は翌03年6月にFF金利の誘導目標を1%まで引き下げ、住宅・金融バブルの膨張を確実なものにしていく。

史上「最悪のバブル膨張」か

現在進行中のテーパリング狂騒曲は、この3番目のバブル崩壊への序章である。今回のバブルはFRBの量的緩和が原動力になっているだけに、FRBの政策変化がバブル崩壊への先行指標の役割を果たす可能性が高いからだ。
しかも、21世紀に入って3度目のバブル膨張は量的金融緩和が原動力になっている。これは人類史上初の出来事であり、悪性度が最も高くなるリスクを抱えている。


http://jp.reuters.com/article/2013/09/20/l3n0hg0nj-column-idJPTYE98J04Z20130920
結局はティーカップの中の嵐にすぎなかった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が5月21日に初めて量的緩和の漸次縮小、つまりテーパリングに言及して以来、世界中の金融市場は幾度も「テーパリング癇癪(かんしゃく)」を繰り返してきた。この4カ月間を通じて私は本コラムで、金融市場は議長の発言をひどく誇張したり、完全に誤解していると主張し続けてきた。事実、その通りだった。FRBが18日、議長がずっと示唆し続けていた通りのこと、つまり何も行わないことを発表した後、株価や為替、債券が急変動したことでこれは証明された。


2. 2015年8月30日 16:19:13 : nJF6kGWndY

今回のブラックマンデーも、見かけ上は中国発だが、実質は利上げ予想(イエレンショック?)に十分対応できていなかった新興国当局や投資家の動きが主因だったと言える



3. 2015年8月30日 21:26:47 : 1ngw2OuUP6
>利上げ予想(イエレンショック?)に十分対応できていなかった動きが主因だったと言える

実質は金融緩和が引き起こすバブルを経済関係者が見落としていたからだ。だから、新興国当局や投資家は十分対応できていなかったでなく、対応できなくなったのだ。


4. 2015年8月30日 21:31:54 : jXbiWWJBCA
市場、米利上げ「9月見送り」優勢 波乱相場に落ち着きも
2015/8/30 20:14日本経済新聞 電子版
 金融市場では米連邦準備理事会(FRB)は9月の利上げを見送るとの見方が優勢だ。米景気は回復傾向にあるが、フィッシャー副議長らの発言を受け、中国景気や金融市場が不透明な中では利上げを急がないと読む市場関係者が増えている。波乱含みだった市場はいったん落ち着きを取り戻しそうだ。

 フィッシャー副議長は9月利上げの可能性を排除しなかった。ただ、FRB高官からは「数週間前よりも(9月利上げの)必然性が低下した」(26日、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁)などと利上げに慎重な発言が増えている。市場では「利上げを急ぐとコストは大きいと判断しているようだ」(BNPパリバ証券の河野龍太郎氏)との受け止め方が多い。

 金融市場は先週前半まで世界的に株安が連鎖するなど不安心理が急速に高まっていた。米国が利上げ時期を探るなかで中国景気の減速懸念が強まったためだ。週後半にかけては中国株の下落に歯止めがかかり、動揺は一服したが、市場心理はなお不安定だ。このため米利上げが遅れるとの観測が広がれば投資家の不安をひとまず和らげることにつながりやすい。

 週明けの東京市場では日経平均株価は戻りを試す展開になりそうだ。25日までの6日間で2813円値下がりしたが、28日までの3日間で1329円上昇した。31日もこの流れを引き継ぎそうだ。円相場も急激な円高は一服しそうだが、米利上げ観測が遠のいている分、一方向に円安・ドル高には向かいづらいとの見方も多い。

 米国の9月利上げ観測は遠のいたが、年内に利上げするとの観測はなお優勢だ。中国景気やFRB高官の発言を巡って、相場が振れやすい局面は続きやすい。


5. 2015年8月30日 21:35:13 : nJF6kGWndY

>>03 新興国当局や投資家は十分対応できていなかったでなく、対応できなくなった

投資の世界では、責任転嫁をしても意味はない

多くの慎重な投資家は損失を最小に抑えたし

適切に対応して莫大な利益を得た投資家もそう少なくはない

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NTMAKR6K50XT01.html


6. 2015年8月31日 20:49:40 : n9wX432XWc
今回のブラックマンデーも、見かけ上は中国発だが、実質は利上げ予想(イエレンショック?

利上げ予想(イエレンショック?)に十分対応できていなかった >

利上げ予想で一番予測ショックを受けたのがFRB。
新興国暴落は想定内。
だが肝心なところが想定外で、
ドラギもイエンも今やりくり相談に忙殺されてる。
ジャクソンホールに集まった中央銀ピエロの相手は下っ端任せ



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