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40代後半〜50代前半は保険を見直すラストチャンス(※イメージ)
糖尿病でも入れる? FPが教える医療保険選びの基本〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150829-00000004-sasahi-life
週刊朝日 2015年9月4日号より抜粋
生命保険や医療保険に入っているものの、保険料負担が重い、保障が足りているのか気になる人もいるだろう。保険料が上がる前の、40代後半〜50代前半は保険を見直すラストチャンス。ファイナンシャルプランナー(FP)に、おすすめの保険を聞いた。
医療保険は、「病気やケガによる入院や手術は、高齢になるほど増える傾向にあるので、保障が一生涯続く終身型で、保障内容も充実したものに入りたい」。オールアバウトの生命保険ガイドでファイナンシャルプランナーの小川千尋氏のアドバイスだ。
定期型の医療保険は、若いときは保険料が安いものの、更新のたびに上がる。また、通常は80歳など一定の年齢で更新できなくなったり、保障が削られたりする。そのときには健康上の理由で新たな保険に入れない可能性も。
「だから保険料の支払いは定年までに終えるべきです」(小川氏)。現役時代はともかく、年金だけで生活するようになると月々の保険料負担を思った以上に重く感じる可能性があるからだ。
「病気やケガをするとは限らないから、医療保障は安い掛け捨てがいい」という人もいる。その場合は、年齢を問わず月々2千円と格安の掛け金で入院や手術が保障される共済の医療保障を選択する方法もある。18〜60歳の場合、病気入院は入院1日目から日額1万円を受け取れ、手術や先進医療もカバーされるなど保障内容も充実している。ただし、保障期間はシニア向けのプランでも最長で85歳まで。また、年齢が上がると入院保障の日額も減ってしまう。つまり、人生でもっとも医療保障のニーズが高いだろうときに、保障がなくなってしまうのだ。そう考えると、医療保障は多少保険料が高くても一生涯続くもののほうが安心だ。なお、共済でも加入時の年齢や性別で掛け金が異なる終身型の医療保障を扱っている。
医療保険選びでは、入院時の日額がいくらか、1入院あたりの支払い限度日数が何日かをチェックしたい。入院日額は5千〜1万円は欲しいところ。ただし、入院日額を上げるとそのぶん保険料負担も増える。
「終身型の医療保険は入院日額5千円のものに入り、それだけでは足りないと思うなら、掛け捨てで保険料も安い医療共済で補うといい」(ファイナンシャルプランナーの山田静江氏)
保険料を安く抑えたぶんは、しっかり貯蓄をする。
「日額5千円の入院給付金と医療共済でも、差額ベッド代や食事代、見舞いに来る家族の交通費などをカバーしきれない場合もある。そういった出費に対応できるよう、現金を準備したい」(同)
なかなか貯蓄ができない人の場合は、少々高い保険料を払ってでも医療保障を厚めにしたほうがよさそうだ。
かつてに比べると入院日数は短期化する傾向にあり、日帰り入院や外来での手術も増えている。
「昔の保険には入院5日目にならないと給付金が払われないものもある」(ファイナンシャルリサーチ所属のファイナンシャルプランナー・野尻美江子氏)
今入っている保険の保障内容をチェックし、短期入院に対応していないなら、新しい保険を検討したほうがいいだろう。その一方で、がんや急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病やストレス性疾患の場合には、入院期間が長引く傾向も。
「オリックスの新キュアは、7大生活習慣病は1入院につき120日まで保障され、3大疾病は支払い限度日数が無制限になるので、長期入院が心配な人でも安心できる」(生活マネー相談室代表でファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏)
保険料も40歳男性の場合月々3171円、50歳男性でも5902円と手頃だ。医療保険に加入する際は、先進医療保障と保険料払い込み免除特約もつけておきたい。このうち、先進医療特約は、重粒子線治療や陽子線治療など、がんに対する治療のイメージが強く、不要と考えられがちだった。
「案外知られていないが、歯周病のバイオ・リジェネレーション法や、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術という白内障の手術でも先進医療特約の給付金を受け取れる。保険料も月々100円台なので、つけておいて損はない」(小川氏)
保険料払い込み免除特約は、所定の病気になった、あるいは治療を受けた場合に、以降の保険料支払いが免除されるものだ。
最近では、がんや高血圧などの既往症があっても入れる保険が出てきている。ただし、糖尿病の場合は、合併症なども心配されるため、ハードルが高い。
「その場合も、エクセルエイド少額短期保険の糖尿病有病者向け保険などを検討する方法がある」(ファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏)
また、畠中氏と小川氏は、東京海上日動あんしん生命の「メディカルキットR」もおススメだという。同保険は、70歳など所定の年齢(契約年齢で異なる)まで保険を使わなかった場合、保険料が戻ってくる。
なお、保険は「誰に相談するかも重要だ」と保険マンモス社長の古川徹氏。
「最近増えている複数の保険会社の商品を扱う保険ショップでは、10年超の相談経験のあるFPと、新人研修を受けたばかりの人が混在している。保険はけっして安くない買い物。経験も知識も豊富なベテランFPに担当してもらえるよう、予約時に頼んでおくことが大切なポイントだ」(同)
見直しの際は「新しい保険の加入手続きが済む前に、それまでの保険を解約してはダメ」と山田氏。健康上の問題などで新しい保険に入れなかった場合、無保険になってしまうからだ。保険料負担が重いと感じているなら、払い済み保険に変更する方法もある。保険金額は下がるものの、保険料の支払いがなくなる。
不要な保険にムダなお金を払わないためにも、知識が豊富なFPなどに相談し、本当に必要な保障に手頃な保険料で入りたいものだ。
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