1. 2015年8月29日 10:09:28
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人は無条件で生活費をもらえるとどうなるのか?オランダでベーシックインカム実験へ 更新日:2015年8月27日カテゴリー:国際あとで読む メールマガジン購読 人は無条件で生活費をもらえるとどうなるのか?オランダでベーシックインカム実験へ 最低所得保障の一種である、ベーシックインカムを導入する実験が、オランダの一部の都市で始まろうとしている。ベーシックインカムは、生活保護よりも効率的という意見もあるが、労働意欲を削ぐという批判もあり、実験の行方が注目される。 ◆給付で働き方は変わるか? 英インデペンデント紙は、ベーシックインカムを、個人への無条件な生活費の給付だと説明。導入されれば、より締め付けの少ない社会で、より時間的に柔軟な働き方を選択でき、介護や育児、ボランティアや勉強などに、より多くの時間を割くことができるという考えに基づくと述べる。 実験計画を最初に発表したのはユトレヒト市で、早ければこの秋にも開始される。ビジネス・インサイダー誌によれば、対象となるのは約250名の生活保護受給者で、現行の生活保護規則を適用するグループ、現行制度より少ない規則を適用するグループ、無条件で給付金を与えるグループに振り分ける。ウェブ誌『Quartz』によれば、給付額は成人1人当たり900〜1300ユーロ(約12万〜18万円)になるらしい。ユトレヒト市の市会議員、ビクトル・エーベルハルト氏は、「無条件で収入を得ることで、受給者が受動的に家にこもるのか、それとも自らを成長させ、社会に意義ある貢献をするのか」を見極めたいとしている。 同様の実験は、ティルブルグ市でも計画されており、他の数都市も検討中ということだ(Quartz)。 ◆生産性は上がるが、不公平感は増す? ベーシックインカムに関しては、これまでにもさまざまな実験が行われており、賛否両論がある。 ウェブ誌『ZME Science』は、ナミビアやインドでの実験では、貧困の減少、経済活動の増加、衛生面や栄養面での生活の改善など、ポジティブな変化が見られたと述べる。同誌は、生活のためだけにつまらない低賃金の仕事をするのは、精神衛生によくないと主張。また、不満を持ったまま働く従業員は、企業や社会にとって非生産的だと指摘し、そのような人々は、ベーシックインカムを活用し家に留まるか、新しいスキルを学んだ後、社会復帰すべきだと述べる。 一方、ベーシックインカム制度は勤労意欲を削ぐため、経済にとっては高くつき有害であるという意見もある。オランダの経済紙「Het Financieele Dagblad」は、ティルブルグ市の構想を、「生活保護受給者が、フルタイムで低賃金の仕事を何年もしている人よりも多くの給付金を得るのは、全く不公平」と非難(Quartz)。また、何もしないで金をもらうのは、システムの搾取だという批判もある(ZME Science)。 ニューヨーク大学のベーシックインカム専門家、Almaz Zelleke氏は、オランダではパートで働く人の割合が欧州で最も高く、ベーシックインカムにパートの仕事を組み合わせるという考えは、受け入れられやすいと指摘する。しかしアメリカでは2012年の調査で、生活保護を受けるなら働くことを義務付けるべきと83%が回答しており、オランダでの実験が成功しても、他国では受け入れられないという見方もある(ビジネス・インサイダー誌)。 ◆今後は仕事自体が減少 『ZME Science』は、エドワード・スノーデン氏の最近のインタビューを引用。今後は自動化により、ますます仕事が少なくなり、無職や無意味な仕事をしている人へのベーシックインカムなしでは、社会不安が増大する。よって、生産性が上がっているときに、社会への再投資をするべきだという同氏の意見を紹介し、ベーシックインカムの必要性を、未来の観点から説いている。 もっとも、すべての人がベーシックインカムを受給しても、人間は仕事なしでは退屈に感じて職を求めるとし、働く人がいなくなるわけではないと同誌は説明。また、ベーシックインカムは最低限度の生活補償であり、やはり貧乏はつらいもの。良い生活をしたいのであれば、人は結局働くものだと、同誌は述べている。 (山川真智子) >>>NEXT:不調アベノミクス復活施策、海外コラムニスト論じる 外部サイト参考記事 Independent Business Insider ZME Science Quartz 人気 PICKER 緋色 零 メーカー 素材開発担当 2015年08月27日 ⋮ 主観的な意見を含んで3点。 1:自動化対策とあるが、自動化が進んで仕事が減るかどうかは人次第。人のニーズを汲み取れるのは人。新しい需要が生まれ全体として減らない@と思う。 2:収入の心配がない分、好きな仕事に打ち込めるという人も存在する。そういう人は社会の2割位しか居ないかもしれないが、社会を牽引するには十分な力があるのでは。 3:BIの一番の問題は財政的問題。日本だと年金と生活保護を一元化してBIにして、一人百万円/年としても年間百兆円を超える。税収が直近55兆円程度の日本Aでは、財源一定とするとそもそも制度としての継続性に欠け、不安の方が大きくなるのが問題。
3が解消するなら、1と2に関する社会実験はやってみていいと思うが、今の社会の仕組みだと無理だよね。 @https://newspicks.com/news/1120556 Ahttps://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/010.htm 75 LIKE 三浦 瑠麗 東京大学政策ビジョン研究センター 国際政治学者 2015年08月27日 ⋮ 理想郷がディストピアと背中合わせという映画や小説はそれこそ何度も作られてきたわけだけど、私が思うのは、知識人や科学者が世の中を設計できるという考え方に潜む傲慢さだと思う。 とはいえ実験は別にいい。ある制度の経済効果や教育人材育成の可能性など、社会実験が必要なことはもちろんある。しかも高齢者以外の救済や生活の保護に光が当たるのもいいことだ。 けれど、日本では各国とは比較にならない少子高齢化を経験しつつある。だから年金制度もベーシックインカム制度もほとんどヨーロッパの事例を参考にはできないけどね。 43 LIKE 岡 昌之 作家・ジャーナリスト バリ島グリーンスクールから帰国中 2015年08月27日 ⋮ オランダにしろオーストラリアにしろ、高学歴・富裕層の移住者や移民を集めてるところは、そういうこと。何年も働かずに悠々自適してる人がいっぱいいます。でも、全体からすると一定の少数の割合に収まるから不思議。 31 LIKE 堀江 貴文 SNS K.K Founder 20時間前 ⋮ BIの支給額はもっとさげても成立すると思うけどね 26 LIKE MJG2015 商社管理職 投資先役員 個人投資家 2015年08月28日 ⋮ 反対派。 社会主義・共産主義がどうなったかで答えは出てるんじゃないかな?ユートピアは存在しないよ。 何らかの理由があって自活できない人には堂々と社会保障貰う権利があると思うけど、そうじゃないなら自分の食い扶持くらい自分で稼ぎましょうよ。言い方あれだけど乞食じゃないんだからさ。 19 LIKE 白鳥 俊哉 フリーランス 講師 2015年08月27日 ⋮ 究極的には、すべての所得保障政策はここに行き着かざるを得ないのではないかと見ています。個人的には、ブラックな働かせ方をする企業を市場から退場させ、労働市場の健全化につながるように作用するようになればいいと思いますが、不完全な人間が作り出す制度にはどうしても反作用があるもの。そうした課題をあぶりだす場としてもこの社会実験を活用したいところです。 19 LIKE 安井 真人 大阪大学 生物学者 2015年08月28日 ⋮ 実験終了後はどうするのだろう?ベーシックインカムに適応した状態で、明日から働いてねっと言われても困る。 07 LIKE 横田 響子 コラボラボ 社長 2015年08月27日 ⋮ 勤労意欲湧いてしまう派。大学教授のサバティカル制度(使途に制限がない職務を離れた長期休暇のこと)が羨ましい。サバティカルは経験してみたい。 05 LIKE Naka Design × Tech picker 17時間前 ⋮ オランダはチューリップ、風車というイメージが日本では強いですが、実際に都市部であるアムステルダムを訪れてみると独特の雰囲気に驚きます。 観光地のど真ん中に飾り窓があったり、街中の至る所からマリファナの匂いが漂いつつも、安心して観光できるという不思議な街。日本人からみると多少退廃的にも見えます(笑)。 BIが今後どういった影響をもたらすか、興味は尽きません。 03 LIKE 奈木 れい 電通 電通若者研究部 研究員 2015年08月28日 ⋮ 働く意欲と本当の意味での困窮と、あまりに視点が多様に存在していて本当に難しい問題ですね。本当に救われるべき人たちは存在していて、一方でこういう制度を使うと負の側面が強調されてしまいがちだったり…。実験の動向を是非知りたいですね。 01 LIKE https://newspicks.com/news/1129045?ref=pickstream_204801
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