1. 2015年8月28日 15:32:21
: OO6Zlan35k
>東京オリンピック開催は消えるかもしれません東京オリンピックなど、蓮舫あたりが頑張って、消してくれた方がいいくらいだが まあ面子もあるし、結局は、また無駄金を投入してやるだろうな http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/213874/082600006 なぜ蓮舫氏は怖いのか「男社会」の分厚い壁の前で 2015年8月28日(金)遙 洋子 ご相談 「女性活用」の掛け声はあるものの、日々の仕事を通して「男社会」の壁の厚さを実感しています。そんな現実に、どのように立ち向かっていけばいいのか。理想の女性上司と思える人は職場におらず…。(20代女性)
遙から 働く女性にとってのロールモデルが少ないことに私も気づいていた。特に芸能界ではああはなりたくない女性先輩の成功例はあっても、「私も彼女を目指したい」と憧れるタイプは少なくとも私にはいなかった。一般社会でもなんせ上司における女性の分母が少ないのだから似たようなものでしょう。要は手さぐり。好感度女性も戦闘型女性もそれぞれの限界を持つ以上、手さぐり状態だと眺めている。 そんな中、意外なところに私にとってのロールモデルを発見した。国会質問中の蓮舫女史だった。女性1人で男性5人を手玉に取るやりとりを目の当たりにし、目が釘付けになった。そこらへんのドラマより面白い。男性たちの心情が手に取るように透けてみえるのだ。 蓮舫氏の機関銃論法による攻撃で彼らが見せた心情に、私は未来を発見した。誰にとっての未来か? もちろん女性にとってのロールモデルとしての未来だ。 息継ぎは要らない 質問内容は、新国立競技場に関するものだ。文部科学相やJSC理事長らがやり玉に挙がった。 私が面白いと思った箇所のみ私の記憶から抜粋して書くので、彼らの正確な言葉のやりとりや話の前後には曖昧さが残ることをご容赦いただきたい。 ロールモデルとしてのヒントその1。理路整然とスピーディな喋り方。 蓮舫氏はとにかく喋るのが早い。機関銃のようだ。まくしたてるようにパネルを使いながらまるで小説を一気に読み上げるがごとく整理整頓された論法で相手に質問をする。 その質問がおっそろしく早い。 男性たちの手元にはすでに質問の資料は届いているのだろうが、集中して聞かないといけないのでまずは、聞こうとする。 この"聞こうとする"ことさえすごいことだ。鼻であざ笑うような姿勢で質問を聞かれる光景もあるのだから、特に新人議員や女性議員が相手の時など。「聞かなきゃ」と思わせたところにヒントがある。そのためのスピード。スピードの効果を目の当たりにした。 だが、答弁する側は慎重に喋らなきゃいけない立場だからどうしても、機関銃のように聞かれたからといって、機関銃のようには返答できないものだ。すると、機関銃VSのらりくらり、という印象になってこちらに映る。こののらりくらりに蓮舫氏はさらに怒りの表情を隠さず、短編小説なみの論理構成から一挙、質問を絞り込む。 のらりくらりは要らない 例えば私が見た展開はこうだった。以下は絞り込んだ後のやりとりだ。 「このお金はどこから出ているお金ですか」 質問後、座るのも早い。 「〇〇〇という項目のお金です」 間髪入れず聞く。 「その〇〇〇というのは何のお金ですか」 「△△というお金です」 まだ相手が座りもしないうちにすぐ聞く。 「△△というのは何のお金ですか」 「△△というのは…」と続く中、蓮舫氏がキレる。 「つまり税金でしょうが。新国立競技場をいったん白紙にしたところで周辺施設は白紙にしない。そこに使われているのは税金でしょうが。なぜ周辺施設も白紙にしないのか。そこにJSCの施設も予定されている。このお金の使い方をどう考えているのか」 そこで、男性たちの面白い光景を目撃した。大臣とJSC理事長が互いに答弁に出るのを譲りあっているのだ。つまり「お前行け」「お前だろ」「いやそっちだ」と。 そこに蓮舫氏もすかさずキレる。 「JSCでしょうが!」 誰が答えるのかに対しても、のらりくらりに映る光景にいちいちキレる蓮舫氏の言う「お前だろっ」に胸のすく思いがする。 男性たちの本心は推察でしかないが、私の見立てでは男性たちは少なくとも蓮舫氏に怯えている。不機嫌を隠さずかかってくる女性に怯える大臣という構図を私は久しぶりに見た。 「周辺施設の工事の進捗状況は?」 「もう始まっています」 「どう始まっているのか。もうビル建設工事に入っているのか」 「まだ入ってません」 「前の建物はつぶしたのか」 「まだつぶしてません」 「前の建物は残り、新しいビルはまだ工事に着手していない。ならば中止できるじゃないか。新国立競技場は中止したのになぜ周辺施設工事は中止しないのか。何十億という税金が使われるというのに」 まだビル工事に入っていないものを「もう始まっているし」と答え、数十億円を使ってしまえる男性たちを指して、蓮舫氏はこう言い放った。 「どーですか。この男性たちの鈍さ!」 作り笑いは要らない …まるでビールを一気飲みしたかのような爽快感を私は味わった。 のらりくらりと質問をかわし、かわしきれない男性達を指さし、大勢の聴衆の前で私も言ってみたい。 「どーよ。この男たちの鈍さ!」 蓮舫氏は男性たちのふがいなさを鼻で笑ったのだ。そうしたい女性たちがどれほど多くいることか。しかし現実にはどれほどが鼻で笑うどころか、作り笑顔で凍てついていることか。 安倍総理も蓮舫氏にはちゃんと答える。通常、質問に対しては時折苛立ちも隠さず、あるいは語尾はすでにマイクから顔が離れているのを目にする。 たとえば、「理解していただく努力をしていきます」の、後半、「努力していきます」はもう相手から目も離れ、マイクから口も離れている。 そこで私は突っ込む。 「努力…今もうしてないやん」 そういった最後まで喋らず着席に移行する総理の姿は少なくとも蓮舫氏の質問時には私には見られなかった。 総理は、蓮舫氏にはちゃんと答えた。これはすごいことだ。 ロールモデルのヒント、その2。罵る時にはしっかり罵る。すると、公衆で罵られたくない男性はちゃんと聞き、ちゃんと答え、お行儀がよくなる、という構図だ。 恐い女の前では男性たちはおしなべてジェントルになった。野次も、失笑も、あざ笑いもない。その怖さは内側にも及ぶ。 「パネルは今でしょ」と仲間内にまでスピーディなタイミングに叱責を浴びせる。つまり相手が攻撃側だろうが身内だろうが関係ない。スピードを大切にしているのが見える。 そして次に攻撃は安倍総理に向かう。 水は要らない 「なぜこういう失態をした文科相を罷免しないのか」 安倍総理は無難で前向きに文科相を擁護する発言をする。長い。 これだけでもすごい。なぜこの男をクビにしないのか、と、社長に、本人の前で言える女性がどれほどいるか。 この大臣をクビにしろ、と名指しされている大臣の表情は固まる。当然だ。 蓮舫氏はまだ終わらない。 「女性大臣は女性登用といいながら政治とカネの問題で即罷免した。女性は即罷免するのにこれほどの失態をした文科相は罷免しない。その区別はどこにあるのか説明しろ」 …追い詰めすぎだ…と、私は唾を飲んだ。だが、カッコイイ。 ロールモデルのヒントその3。相手の失態を「クビにしろ」まで言い放つ。その度胸。 「時間がないから次は厚労省に短く質問します」と蓮舫氏が言った時、クビを言い渡された文科相はその瞬間、一気に水を飲んだ。 どうだ。このわかりやすさ。終わった。のどが渇いた。という身体のメッセージが画面から見える。ここで「男の友情」も見える。 安倍総理の前に置かれた水があった。隣りには麻生氏が座る。麻生氏が総理に水を勧めていた。「おつかれ。大変だったな。まあ水でも飲め」という友情か。 だが総理は水を飲むのをその場では断った。 …正しい。私が総理でもそうした。公衆の面前である人物からの追及が終わるなり、くぁぁぁっ、と水を飲んだら、それこそ「あー、怖かった」と吐露するようなもんだ。 水一杯とってもひとつのメッセージ性を帯びるということを熟知している総理ということか。 余計な演出は要らない なぜ、いったいいつから蓮舫氏はこれほど怖くなったのだろう。 他の議員たちの質問を聞いているとそこには「相手を追及する」という以外の腹が見える時がある。追及という場を利用した自己アピールだったり、媚びだったり、泣き落としを計ったり、どこまでも礼儀をわきまえることに固執したり、と、質問は質問であって質問じゃない。質問のスタイルをとった自己演出の場だ。 それで言うなら蓮舫氏のすごさは、余計な演出がないことに尽きる。核心をつく追及を機関銃のようにまくしたてた後、それらをたったひと言で言い表す。延々喋ってもつまりは「そのカネは何か」だけ質問するのだ。 ロールモデルのヒントその4。質問は結局はたったひと言でできる、だ。 「…で、何が聞きたいの?」と相手に言わせない。質問のフォーカスがたったひと言に集約されるのだ。だから相手が防御態勢に入る前にもう次の質問がたったひと言で投げかけられる。 相手は建て直す間もなくまた引きずり出される。それを蓮舫氏はひたすら繰り返した。 効果は絶大だった。水をビールのように飲む大臣。そこまで喉をカラッカラにさせたのだから。 私はここにもロールモデルのヒントを発見した。スピード。次から次へと“ひと言で”質問する。容赦なく罵る時は罵る。相手の失態にはクビにしろまで本人の前で言い放つ。この4つができる女性がどれほどいるだろう。 どれが欠けても、舐められる。蓮舫氏の有り様は辛酸をなめてきた議員ならではの戦略なのか。質問内容は深刻だが、私には爽快なやりとりだった。権力に一歩も臆さず立ち向かう女性の姿に笑顔はなかった。ロールモデル、ここに発見したり、だ。 バラエティ番組で、男性と喧嘩したところで最後は笑いに運ぶ習性の私は足元にも及ばない。白いスーツではない。顔立ちでもない。蓮舫氏はすべき仕事をしっかりやったに過ぎない。女性のロールモデルがなぜいなかったか。いかにすべき仕事“以外”を身に着けている女性が多かったか。自分も含め。もちろん蓮舫式が唯一の突破法ではないし、政治信条の違いやら好き嫌いやらもあるだろう。が、そうだとしても一度、蓮舫氏の戦いっぷりを見ることをお勧めする。
[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数 |