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左から時計回りに、ソフトバンク孫氏、京セラ稲盛氏、ファーストリテイリング柳井氏、TSUTAYA増田氏(C)日刊ゲンダイ
創業者社長の“好感度調査” 孫正義氏なぜトップに躍り出た
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163112
2015年8月27日 日刊ゲンダイ
本当なのか!? 好感度ナンバーワンの創業者は犬のCMの社長――。「コミュニケーションデザイン総合研究所」が全国の20〜49歳の男女1000人に「起業社長に関する意識調査」を実施。「好感度の高い社長は誰ですか?」と聞いたところ、1位はソフトバンク社長の孫正義氏(23.5%)だった。2位は京セラの稲盛和夫氏(13.1%)、3位は楽天の三木谷浩史氏(11.9%)。以下、柳井正氏、辻信太郎氏らがランクインしている。
どうして孫氏が1位なのか。経済ジャーナリストの大山功男氏はこう見る。
「何かにつけて話題をつくり、テレビや雑誌に登場する上に、しっかり業績を伸ばしているからでしょう。お父さん犬が出るCMも人気で、それが孫さん個人の好感度に置き換わっている。ただし実際の孫さんは自分で会社をつくったというより、携帯会社や球団など既存の会社を買った“投資家”。彼のやり方は『孫氏の商法』と呼ばれ、映画『ウォール街』のゲッコーみたいにカネにものをいわせて会社を売り買いする。今はこうした経営者が“かっこいい”と思われる時代なのでしょう」
稲盛氏は著書も多く、「稲盛教」と呼ばれるくらいファンの層が厚いのが強み。サンリオの辻信太郎氏は現在87歳。キティによって日本で初めてキャラクタービジネスを手掛け、サンリオを世界的企業に押し上げた。キャラクターをライセンスとして供与している点がスマートな経営者と評価されたという。
「ツタヤの増田宗昭氏はめったにマスコミに出ない人。なのに8位にランキングされたのは店のスタッフが親切だからです。ファーストリテイリングの柳井正氏もしかり。ユニクロはブラック企業のイメージが強いのに4位なのは店員の好感度のおかげでしょう。田中良和氏のグリーは今年6月の決算で103億円の大幅赤字になった。12位に食い込めたのは儲かっているときに、大々的にテレビCMを打ったからだと思います」(大山功男氏)
「好感度の高い人=人格者」ではないようだ。
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