今後の中国の新常態が、どこまで下振れし、実体経済に響いてくるか

それが企業利益や国内物価、雇用、賃金に、どう影響するかが重要になってくる

年金老人や公務員、内需系大企業労働者らにとっては、多少はありがたい時期ではあるが

これまで恩恵をうけてきた富裕層や、付加価値が高い輸出系企業にとっては当然、厳しい時期が続き、そのダメージが雇用や賃金、税収などにも広がって来るから

日本にとってプラスばかりではないのは間違いはないだろう

世界経済揺らいでない、リーマンと異なる＝甘利経済再生相

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150826&t=2&i=1074673219&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB7P0LL
　８月２６日、甘利経済再生相は、先週末以来の世界同時株安を踏まえ「世界経済の基盤は揺らいでいない、リーマン・ショックの時とは違う」と述べた。写真は４月撮影（２０１５年　ロイター/Yuya Shino）

［東京　２６日　ロイター］ - 甘利明経済再生担当相は２６日、月例経済報告に関する関係閣僚会議終了後の会見で、先週末以来の世界同時株安を踏まえ「世界経済の基盤は揺らいでいない、リーマン・ショックの時とは違う」と述べ、「冷静な対処が必要」と強調した。

＜株価、中期的には収れん＞

甘利再生相は「日本や米経済のファンダメンタルズはしっかりしており、全体として景気回復基調が続いている。中国も追加金融緩和など政策対応が講じられている」と指摘。「金融システムに影響を与えたリーマン・ショックとは異なる状況」としたうえで、「市場に不安が拡大することがないよう冷静な対処をしていくことが必要」と強調した。

中国株の乱高下について「中国経済自身の動きと直接リンクしていない」とし、「アジア通貨危機のようなシステミックリスクの懸念はない」と断言した。

もっとも「中国経済が堅調ということではない」と述べ、中国経済の減速が、中国との貿易に依存する東アジア・東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）諸国の輸出に「一定程度の影響がある」と指摘した。

株価の乱高下について「今日、明日に収まるということはないかもしれないが、中期的には収れんしていく」との見方を示した。

(竹本能文　編集：内田慎一)

http://jp.reuters.com/article/2015/08/26/amari-economy-idJPKCN0QV1CW20150826