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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
年収1000万円も現実味 「正社員から派遣社員」という生き方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/163028
2015年8月25日 日刊ゲンダイ
派遣社員というと、雇い止めが社会問題になったように立場が弱い。そんな弱点をなくそうと、国会で改正派遣法が審議されていて、今後、雇用期間3年の上限がなくなる見通しだ。そんな中、派遣社員の時給が上がっている。求人情報大手リクルートジョブズによると、7月の3大都市圏の平均時給は初めて1600円超となり、2カ月連続で過去最高を更新。業種によっては、2000円オーバーの時給もある。少なくとも金銭面は待遇がよくなってきているが、世の中、上には上がある。
「実は、3年前にシステム会社を依願退職して、派遣社員になりました」
こう言うのは、システムエンジニアの伊藤晃さん(37=仮名)。無期雇用がほしくて、派遣社員から正社員を目指すのはよくあるが、逆は珍しい。しかも、正社員時代より収入が大幅にジャンプアップしたという。
「正社員時代は月収40万円弱、年収はボーナス込みで580万円でした。派遣の今は時給3500円で、月収は60万円台後半、年収は800万円前後です。副業でスマホのアルバイト開発を手伝っていて、その分を含めると、1200万円ほどになります。ウチの業界では、社員から派遣になるのは珍しくなく、私より稼いでいる人もかなりいます」
冒頭のリクルートジョブズの調査でも、時給が高いのはIT系で、システムエンジニアだと、時給5000円超もあるという。派遣社員の給料は時給計算が基本で、夏休みや正月など休みが多い月は少なくなるが、それでも時給5000円なら、サラリーマン全体のわずか4%の勝ち組1000万円プレーヤーになるのも夢じゃない。
■専門知識を持っているなら引っ張りダコにも
しかし、改正派遣法が成立しなければ、派遣社員はいつクビを切られるか分からない。伊藤さんも「クビ切りの不安がないといえば、ウソになりますが、正社員に戻る気持ちはまったくありません」と言い切る。どうして、そんな働き方ができるのか。
人材コンサルタント・新田龍氏が言う。
「正社員は、雇用が守られる半面、やりたくない仕事もさせられ、残業も少なくありません。ところが、派遣社員が手掛ける仕事は契約を結んだ内容に限られ、勤務時間も8時間で、副業は自由。だから、専門的な知識があって、『余計な仕事はしたくない』『社内の人間関係が煩わしい』という人は、派遣の仕事と副業を組み合わせて生計を立てるのはアリでしょう。人気の職種はIT系ですが、法務や財務、貿易などの知識を持っている人も引っ張りダコです。そういう専門的な知識に英語や中国語などの語学力が加わると、なおよしです」
たとえば、財務の知識というのは、社員の給料計算や経費のチェックといった基本的なことではなく、貸借対照表を仕上げたり、決算書類をまとめたりするような専門性だ。ネット通販で海外から品物を取り寄せることができても貿易の知識があるとは言わず、求められるのは、契約書を書いたり翻訳したり、貨物引換証を作成したりする能力だ。
好きなことだけやって年収1000万円稼げるなら、こんなにうれしいことはないだろう。“腕”に覚えがある人は、正社員から派遣社員という“ステップダウン”の人生も考えてみる価値がありそうだ。
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