http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/704.html
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-----------(引用ここから)--------------------------------------
「『がんになったら不幸ですか?』若くしてがんになるということ」 (iRONNA 中山祐次郎)
http://ironna.jp/article/2665
若いときのがんは進行が早い?
20代でがんにかかる。
どのくらいの確率か、ご存知だろうか。
厚生労働省によると、がんにかかる割合(罹患率)は25-29歳で約2500人にひとり(39.0人/10万人)、35-39歳で約900人にひとり(110人/10万人)だ。
筆者は大腸がん手術を専門とする外科医で、年間200-250件の大腸がん手術に参加している。そんな診療の中で、年間に数人、10代や20代の大腸がん患者さんにお会いする。そして30代の患者さんはそれほど珍しくはない。「今日は同い年の方の手術だな」などと思いながらの執刀もたまにある。
「若い人のがんは進行が速い」とよく言われるが、実際に証明されているわけではない。がんの進行スピードは、がんの種類によって違うし、また個人によって全く異なる。
これは、「がん」と確定診断された時にはかなりの進行がんになっている、というのが現実のようだ。若い人にはがん検診もないし、人間ドックにかかる人もいない。
実際のところ、若い人は腹痛や咳などの症状が出ても、医者も本人もまさかがんとは思わないので、発見が遅れてしまう。咳の患者さん全員に肺がんを疑ってCT検査を行うようなことをしていたら、おそらく国家予算は医療費で破産するだろう。でも、その咳の患者さんの中には確実に肺がん#者が潜んでいる。
現段階では、若い人のがんを早期に見つける手立ては残念ながら無いといって良いだろう。
そんな若年性のがん。
10代でがんにかかった人がいる。山下弘子さん、22歳。
19歳の時に肝細胞がんにかかり、「余命半年」と言われた。19cmもの巨大な腫瘍だったそうだ。それを聞くだけで、医師はこう想像する。「いつrupture(破裂)してもおかしくないし、もしruptureしたらおそらく数分でshockから死に至り、救命は不可能だっただろう」と。
それから複数回にわたる手術、抗がん剤治療、RFA(ラジオ波凝固療法)を経て、現在も治療を続けている。
「がんになった今の方が幸せ」
こう言い切る山下弘子さんを見つめカメラを回したのは、日本テレビの報道記者、鈴木美穂氏(31)。記者である彼女は、実は24歳の時に乳がんにかかっていた。Stage IIIだった。
手術、抗がん剤治療を経て、再発なし。現在はホルモン療法のみで元気に働いている。
そんな彼女が企画・編集し、自らの闘病をも描いたドキュメンタリー番組が、7/4(土)午前10時半から日本テレビで放送された。
番組では、鈴木記者の闘病の様子がありありと流される。手術室に向かうシーン、「死んじゃうー!」と泣き叫ぶシーン、抗がん剤でほとんどの髪が抜けて落ち込むシーン。あまりに生々しい映像に、目を背けたくなる 鈴木記者自身も、その壮絶さに編集作業中に寝込んでしまったほどだ。
二人の若年性がんの患者。姉と妹のように仲の良い二人。二つの人生が交錯する。
若くしてがんにかかるということ。そして立ち向かうということ。
がんにかかった二人は、それぞれ自らの死と直面する。
自らの死を想うことで、「生きるとは何か」「幸せとは何か」を自問する。
自らの死を想うことは、人生を変える最高のトリガーなのである。
筆者は、拙著「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた「いのち」の現場三百六十五日」(幻冬舎 2014/3/25)で、「死を想う」ことの大切さ、そして「死を想う」ことによって聞こえてきた「自分の本音」を知り、それに従って生きることの大切さをお話ししてきた。それがあなたの最期のときの無念や悔いを、少しでも減らすことになると考えるからだ。
がんと宣告され、本当に「死を想」った彼女たちだからこそ、いまなにをすべきか、いまどう生きるべきなのか、自分の本音に従って歩んでいけるのであろう。そこに筆者は、目がくらむような魅力を感じ、誤解を恐れずに言えば「幸せそうだ」とさえ思い、この記事を書くに至ったのである。
拙著を読んでいただいたことで筆者は鈴木記者と繋がり、山下弘子さんを知った。そして山下弘子さんの著書「人生の目覚まし時計が鳴ったとき」(KADOKAWA 2015/2/24)に強く共感し、このドキュメンタリー番組の企画を知り取材させてもらったのだ。
がんの宣告。
そんな人生の目覚まし時計が鳴ったとき、あなたは何を想うのだろう。
番組放映はすでに終了してるが、全国からの反響が大きかったためホームページから動画を無料で配信中だ(編集部注・配信終了)。
動画はこちら。
番組ホームページはこちら。
二人が出会い、一年が経つ。
七夕を目の前にして、二人の想いは混ざりあい、ゆっくりと天に昇っていく。
(参考・出典)国立がん研究センターがん情報サービス
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
(『Yahoo!ニュース個人』より2015年7月3日分を転載)
なかやま・ゆうじろう 1980年、神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。その後、がん・感染症センター都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。現在は同院大腸外科医師(非常勤)として勤務。資格はマンモグラフィー読影認定医、外科専門医、がん治療認定医。モットーは「いつ死んでも後悔するように生きる」。著書は「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと〜若き外科医が見つめた『いのち』の現場三百六十五日〜」(幻冬舎)。
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「がんはいずれ『理想の死に方』になる」 (iRONNA 上昌広)
http://ironna.jp/article/2664
どうやって老後を送るか。わが国が抱える深刻な問題だ。
『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』(藤田孝典著)は、2015年を代表するベストセラーとなった。我が国では現在約600万人の高齢者が一人で暮らし、そのうち半数は生活保護レベルだと言う。
高齢化が進むわが国で、事態は益々悪化する。どうすればいいのだろう。
13年の年末、英国医学誌(BMJ)の元編集長であるリチャード・スミス氏の「癌で死ぬのが最高の死に方」という文章が発表され、議論を呼んだ。
スミス氏は自殺を除く死に方を、突然死、癌死、痴呆死、臓器不全死の四つに分けた。そして、その優劣を考察した。
スミス氏が最悪の死に方と断じたのは「痴呆を抱えながら、長い時間をかけて、ゆっくり死ぬ」ことだ。家族や友人のこともわからなくなり、便や尿を垂れ流しながら、生きながらえることを望む人はいないだろう。
特に、この傾向は米国で強い。なぜなら、米国では生き長らえるのにも金がかかるからだ。
痴呆が進むと、自宅で生活するのは難しくなる。どこかの介護施設に入らなければならないが、ケアのレベルは金次第だ。24時間介護つき.ナーシングホームの介護施設の年間費用は平均6万ドルとされ、都市部では10万ドルを越えるところもある。
介護費用は年間5%以上の勢いで値上がりしている。それは、米国が高齢化しているからだ。
12年現在の米国の平均寿命は男性76.4才、女性81.2才。85年と比較して男性は5才、女性は3才程度伸びた。
この結果、要介護者が激増した。今や米国の65才以上の半分が長期的な介護が必要だと言う。介護サービスの供給が追いつかない。
これでは長生きするのも考え物だ。多くの米国人が「何とかして、認知症にならずに一生を終えたい」と願っている。米国在住の大西睦子医師は「今や米国は認知症狂想曲と言っても良い状況」と言う。この状況を克服すべく、官民挙げて、様々な試行錯誤が繰り返されている。
米国政府は認知症、特にアルツハイマー病対策に力を入れ、巨額の予算を費やしてきた。例えば、13年2月、オバマ大統領は「BRAINイニシャティブ」という脳研究の巨大プロジェクトを発表し、15年度はアルツハイマー病の研究助成を目的に、国立衛生研究所に302億ドルを予算配分した。
民間でも議論は進んでいる。認知症に安楽死を認めるべきかについては、既に合法化されているオランダ、ベルギー、ルクセンブルグの状況を参考に、議論が始まっている。
さらに遺伝子検査を利用して、認知症のリスクを評価しようという動きも拡がっている。勿論、認知症のような多因子が絡む疾患に対する遺伝子検査の有効性は未確立だ。検査結果を貰っても、一般人には真贋を判断する基礎知識がなく、過剰反応を起こしがちなことは日本と同じだ。
ただ、議論が進み、冷静に行動する人たちも出始めた。このような人たちの中には、遺伝子検査の結果を見て、具体的に動き出した人もいる。
ハーバード大学の遺伝学者であるロバート・グリーン教授は、アルツハイマー病になりやすい遺伝素因を持っていた人の行動を研究したところ、このような素因を持たない人と比較して「長期介護保険」の加入率が5倍も高かったという。
「長期介護保険」とは米国の民間介護保険である。障害者向けの国営保険であるメディケイドを除いて、米国には国が運営する介護保険はない。認知症のリスクが高いと分かれば、自ら備えるしかないのだ。何事も自己責任という米国らしい話だ。
問題もある。遺伝子差別禁止法があるものの、アルツハイマー病の遺伝素因を持つ人が、より高い保険料を支払わねばならなくなったり、「長期介護保険」への加入を拒否される可能性が否定出来ないからだ。
認知症の特効薬や予防薬はなく、現在の研究の進行状況を考慮すれば、近い将来に認知症が克服される可能性はほぼ皆無だ。前?0の安楽死、遺伝子検査の何れも、認知症自体は予防できない。
最近、究極の認知症予防法が議論されるようになった。それは認知症を発症する前に死んでしまうことである。具体的には、癌で死ぬことだ。冒頭のスミス氏の意見は、その典型である。
スミス氏は癌で死ぬメリットを強調する。診断されてから死亡するまで数ヶ月から数年の時間的余裕があり、会うべき人に会い、遺言や遺産分けを準備する時間的余裕があることだ。
日米を問わず、理想の死に方をたずねられると、「ポックリ死」を挙げる人が多い。確かに「ポックリ死」は長期間にわたり、病や治療の苦しさを味わうことがなく、癌で死ぬ場合に問題となる迫り来る死の恐怖との戦いも経験せずに8む。
ただ、このことが逆にデメリットにもなる。突然死んでしまうと、残された家族に対して何の準備も出来ないのだ。さらに、「ポックリ死」の最大の原因である脳卒中や脳梗塞は、下手をすると意識不明、あるいは四肢不自由で寝たきりになることもある。これでは、認知症と大差ない。
では、どうやったら癌で死ねるのだろうか。幾つかの方法が考えられる。
まずは余分な治療を受けないことだ。進行癌の殆どは治癒しない。一方で抗がん剤などの治療は強い副作用を伴う。癌治療を受け、寝たきりになることで、認知症が進む高齢者は珍しくない。
さらに極論かもしれないが、認知症のリスクが高い高齢患者は、早期癌の場合でも治療を拒否するという選択肢を考慮してもいいかもしれない。
ついで考えられるのは、がん検診を受けないことだ。このことは、米国だけでなく、我が国でも議論が始まっている。
当研究室に勤務する東京都在住の50歳代の女性のケースだ。独身で、80歳代の母親と二人住まいである。彼女は「現在、がん検診を受けていますが、母親を看取ったら、止めるつもりです」と言う。彼女にとって、癌は尊厳を維持しながら、一生を終える手段である。
最近は内視鏡技術や放射線診断技術が進歩し、早期癌を発見することが可能になった。例えば、13年7月に米国国立がん研究所が発表した研究によれば、肺の低線量CT検査を受けることで、肺癌による死亡数は約20%低下せることが出来た。この研究の参加者の年齢は55才から74才。まさに、彼女の年配だ。彼らにとって、定期的にCT検査を受け、癌を早期発見し、手術を受けることが果たして良いことなのだろうか。じっくりと考えるべきだ。
ちなみに、厚労省は40才以上の男女に胃癌・肺癌・大腸癌、40才以上の女性に乳癌検診を受けることを推奨しているが、これも考えものだ。
では、癌で死ぬことの問題はなんだろう。それは疼痛対策だ。スミス氏の主張への反論の大半は「膵臓癌患者の痛みに配慮したことはあるのか」、「骨肉腫の患者を看取ったが、痛みが大変だった」というものだ。癌が進行すると、骨などに転移し、激しい痛みが生じることがある。がん患者にとって痛みは恐怖だ。
実は日本の状況は欧米とは比較にならないくらい深刻だ。なぜなら、日本は癌の疼痛対策後進国だからだ。世界保健機構によると、日本は処方すべき医療用麻薬の16%しか処方していない。多くのがん患者が適切な緩和ケアを受けることなく、痛みをこらえながら亡くなっている。この状況は、一日もはやく是正されなければならない。
どのような終末期を迎えるか。それは、どのように尊厳を持って生きるかだ。いま、寿命を延ばすことを全てに優先してきた価値観の転換が求められている。癌との付き合い方も考え直さねばならない。
-----------(引用ここまで)--------------------------------------
これから、放射能汚染によりがんが激増するのは明らかで、政府はいかにごまかすか、
国民をだますか悪智恵を働かせていますが、いくらなんでも「がんになったほうが幸せ」とか
「がんはいずれ理想の死に方」などと言うのは極めて非常識でしょう。
地獄の苦しみを味わいながらがんと闘っている人や、愛する人をがんで失って悲嘆にくれている人に対し、
こんなことを言ったら、それこそ袋叩きにあいます。
幸せや理想の死に方は個人の人生観によるものであって、他人がどうのこうの口を出すことではありません。
そもそも、がんにならないようにその対策を考えるのが国民の健康を守る医師の務めであって、
がんになって最高などと言うのは、もはや医師としての最低限のモラル、義務を放棄しているのに等しい。
世も末です。
こういう非常識極まる記事を掲載するiRONNAはどこが運営しているのかと見ると、ああ、やっぱり産経でした。
さもありなん。
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