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千葉県柏市・松戸市の甲状腺エコー検査結果
2015年度に柏市と松戸市で小児甲状腺のエコー検査が行われました。福島第一原発事故後、行政としては今まで取り組まれていませんでした。福島県では2011年から検査が行われてきています。
柏市の結果( http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/061500/p025145.html )は、173名が受診し、A1:61人、A2:95人、B:6人、C:11人でした。
松戸市の結果( http://www.city.matsudo.chiba.jp/chuumoku/houshasen/taisaku_taiou/kenko/koujousenn.html )は、201名が受診し、A1:46人、A2:152人、B:2人、C:1人でした。
福島県での最新の結果( http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/129733.pdf )は6月30日現在のもので、全体で153677人が受診し、A1:63884人、A2:88570人、B:1223人、C:0人でした。
柏市と松戸市は補助金制度を設けて、希望者が検査を受けたものです。福島県のものは基本的に強制です。その意味で、基本的な条件がかなり違うため、そのまま比較できません。
その上で、一応比較してみると、何らかの形で人工的な操作が行われいるのではないかと思わざるを得ません。以下、分析です。
総数は福島県が15万4千人程度、柏市・松戸市とも200名程度なので、比率としては770:1:1程度。そのため、柏市と松戸市の値を770倍して比較表を作ると以下のようになります。
--------A1-----A2------B-----C
柏市---46970--73150---4620--8470
松戸市-35420-117040---1540---770
福島県-63884--88570---1223-----0
どう考えても福島県のBやCの人数は少なすぎます。福島県のこの結果は本格検査と呼ばれるものの結果で、2巡目の検査です。2巡目の検査なのでBやCが見つかっていないとも言えますが、それにしても不自然です。それは、この人たちの1順目の結果を見ると分かります。A1:80261人、A2:62961人、B:643人、C:0人で、その他に1巡目を受けていない人たちが9812名ということです。福島県のC判定が明らかに異常に少ないことが明らかですが、更に、B判定も、柏市の3分の1ていどであり、松戸市と比べても福島県の方が少ないのは不合理です。
福島県で今回2巡目を受けた人15万人程度の中に今まで一人もC判定は無かったことになっています。なお、今回2巡目を受けていない、つまり、この約15万人に含まれていない対象者が15万人程度で、その内C判定は1人だけです。被曝影響による甲状腺異常は数年経過してから発症すると言うことなので、事故後4年経過してから検査をした柏市・松戸市の方が異常が出やすいと言えるかもしれませんが、それにしても福島県のC判定の人数が1名だけというのは異常に少ないと思います。
福島県では県が実施している甲状腺検査を受けた方が上に挙げた15万4千人を含めて30万人程度いて、その内、既に甲状腺ガンが確定している人たちが今年6月30日段階で104名です。この人たちの中にC判定であった人が含まれていたとしても1名だけであり、少なくとも103名はB判定であった方たちです。
福島県ではソナー検査の結果、B・C判定であった人たちが二次検査を受け、そこで改めてA1・A2判定をされた人たちが次回検査に回り、残りの方たちは通常診療(一般診療)、つまり、保険診療となり、穿刺吸引細胞診検査を受けることになっています。細胞診を受けた結果、悪性または悪性疑いであったときに手術を受けることになり、その結果、ガンが確定します。今までに悪性または悪性疑いになったのは138名です。その内、実際に手術したのは105名で、良性の1名を除いて、乳頭癌 101人、低分化癌 3 人となっているのです。
今後、柏市・松戸市で実際にガンが判明する人たちが出るかどうかは不明です。しかし、A1が異常なしということであり、A1以外は何らかの異常があるわけですから、今後、福島県以上にA1以外と判定されている方たちが出ている柏市・松戸市で甲状腺がんが多く見つかることもあり得ます。
なお、あくまで推測での話として、福島県で甲状腺がんが100名程度であるのはトリックがあり、福島県での甲状腺検査を受けずに、独自に検査をして、ガンが見つかっている方が多くいる可能性があります。そういった場合は、福島県の統計には含まれないということです。当然、上の104名にも含まれていません。更に、福島県の甲状腺検査を受けても、一般診療へ移行した段階で、福島県の医療体制から抜け出してしまっている方もいる様子です。そのことは、例えば、「一方、1,356 人(66.0%)は、概ね 6 か月後または 1 年後に通常診療(保険診療)となる方等であった。この 1,356 人のうち、537 人(39.6%)が穿刺吸引細胞診検査を受診している。」という記述からも推認でき、60%以上の方たちが福島県の実施している細胞診検査を受けていないからです。この人たちの何割かは自分で独自に病院を選び、そこで診察を受けている可能性があります。この場合も上の統計には含まれません。
なお、福島県外三県甲状腺検査( http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16520 )が平成24年度末に行われていて、総数4365人、A1:1853人、A2:2468人、B:44人、C:0人となっています。弘前市、甲府市、長崎市の三市が対象でした。こちらでもC判定はゼロですが、これは原発から遠隔地であるため自然な結果であるように思えます。しかし、異常なしであるA1よりも多少の異常があるA2の人数が多いことは福島県や柏市・松戸市と共通しています。
全国的に各県1市程度を選び、その市の18歳以下の人口から1%程度の希望者を募って甲状腺ソナー検査をするべきではないでしょうか。被ばくは、全く自覚しないまましてしまうことが普通です。ある意味、誰かが故意に放射性物質をばらまいても、誰も気が付かない可能性があります。そういったことが起こらないようにする意味もあります。
2015年11月09日22時20分 武田信弘
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