よく遺伝子を調べればなんて言う人がいるが、発症した人の正常時の遺伝子と比較する必要があるし、遺伝子異常が１００％放射線によるなんて断定できない。

科学的に立証するとは逆説的なものも証明する必要があるので、同じ被ばく量で障害を発症しない理由を説明しなければならないが、放射線障害は飛んでくる放射線が下手な鉄砲でも数を撃てば当たるみたいに人体に影響してくるので、完全な立証は無理があるでしょ。

勿論、一発で障害が出る高濃度を除いた話。

岡山大学の行ったアスベスト吸引がラジウムの吸着を引き起こすという分析を見てみろ。異常組織の微量分析を行えば、何が原因かは判別できる。非常に面倒なのでやらないだけだ。

また、仮に福一由来の放射性ヨウ素を原因として、今、放射性障害を発症したとしたら、主因となった放射性ヨウ素は体外に排出されているし、半減期を考えれば放射線も残っていない。

白血病は９９％以上が放射線を原因とする医学的経験則があるし、甲状腺がんも同じく高確率で認められているから、体内から放射性物質が確認されなくても放射線が原因とみなされている。

対してアスベストは呼吸によって肺に入り体外に排出されずに残留しているので容易に断定することが出来るので、アスベストを使用する企業を退職して２０年経過してからも簡単にアスベスト障害と認定出来たんですよ。

化学物質、重金属、そしてアスベストのような物によって起こる障害と比べ、放射線障害を特定することは極めて困難ですよ。
仮にレントゲンの照射で運悪く発症したら特定することは不可能だと思いませんか。

福島ももっと患者数が増えて、その全員に共通する他の原因が見つからないから放射線が原因だと考えるしかないって言うことになると思いますよ。

被ばくして心筋梗塞で倒れた人の心臓の組織検査をすれば、心筋がダメージを
受けていることがわかるし、汚染を測定すれば、セシウム137その他を検出するだろう。

政府にとっては不都合なので、そういう原因究明はさせないだけの話で。