http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/179.html
Tweet |
放置された排気筒の破断 置き去りにされた福島第一原発〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151022-00000000-sasahi-soci
週刊朝日 2015年10月30日号より抜粋
原発事故から4年半、福島県では昨年の田村市、川内村の一部に続き、9月に楢葉町で避難指示が解除された。政府は2017年までに居住制限区域と避難指示解除準備区域の避難指示を解除する方針だ。着々と帰還政策を進める政府に対し、地元からは多くの疑問の声が上がっている。
福島県郡山市に住む「子ども脱被ばく裁判の会」の武本泰事務局長は怒りを込めてこう語った。
「除染で出た膨大な放射能汚染ゴミは野ざらしにされ、この前の大雨では周辺を汚染しました。そもそも除染されているのはほんの一部で、放置された山林の放射性物質は雨や風により周囲を汚染し続けている。その状況で帰還を進めるのは後々大きな問題を引き起こすでしょう。福島第一原発で今度何か起きたら、帰還させられた住民は再び甚大な被害を受けてしまう」
福島第一原発が立地する大熊町に自宅がある木幡ますみさん(59)は、今も会津の仮設住宅で避難生活を余儀なくされている。
「まだまだ原発がどうなるのかわからないのだから、危なくて帰れないでしょう。福島第一原発で働いている方々は、自分は仕方ないが家族には原発の近くには住んでほしくはないという気持ちは強いです。自分たちは壊れた原発の大変さを知っているからです」
そして武本さんも木幡さんも、福島第一原発の、ある問題を指摘した。それは1・2号機の排気筒だ。
「排気筒について、全く東京電力からの説明はないです。余りにも放射線量が高く、誰も近寄れないと聞いていますが、東電も国も早く、国内外の科学者とともに対策を出さないと駄目でしょう。付近の住民を帰還させるなんてとんでもないです」(木幡さん)
「あの排気筒が地震などで倒れたら、周辺自治体も福島第一原発内も高濃度に汚染される恐れがあり、廃炉作業ができなくなる可能性もある」(武本さん)
高さ120メートルの福島第一原発の1・2号機排気筒。2011年3月の事故の際、この排気筒から高濃度の放射性物質が外に排気された。そのため、今もこの排気筒の内部には高濃度の放射性物質が残っていると見られている。この排気筒の地面近くでは、最大で1時間当たり25シーベルト(東電推定値)もの放射線量が測定されている。人がそこに十数分いただけで死亡するとされる値だ。しかもこの排気筒の中央部で部材の破断や変形などが複数見つかっている。1号機の水素爆発が原因とみられているのだが、そのため耐震性に懸念の声が上がっているのだ。
(ライター・松崎大陽)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素44掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。