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鹿児島・川内原発:1号機再稼働 揺らぐ原発必要論 猛暑でも電力余裕 太陽光急拡大や節電浸透
毎日新聞 2015年08月12日 東京朝刊
気温は30度超でも電力需給は逼迫していない
太陽電池の国内出荷量の推移
電力業界は、電力の安定供給を原発再稼働の理由に掲げる。だが、この夏は記録的猛暑にもかかわらず、電力供給に余裕のある状態が続き、原発必要論が揺らぎそうだ。
福島原発事故前に原発比率が高かった関西電力(2010年度の原発依存度44%)や九州電力(同39%)は、原発停止により電力需要のピーク時の安定供給が懸念されてきた。
ところが今年の夏は、7月1日〜8月11日までの42日間で、関電管内では需給が「やや厳しい」とされる電力使用率90%以上が3日だけ。九電管内は92%超を「やや厳しい」と位置付けるが、同期間には一日もなかった。猛暑だった13年夏は、7〜8月中に関電で22日、九電では16日だったことと比較すると大幅に少ない。
この背景にあるのが急速な太陽光発電の普及だ。国内の太陽電池の出荷量は、固定価格買い取り制度(FIT)が導入された12年度から3年間で出力約2160万キロワットに達する。出力は日照で変わるが、うち約5割が稼働したとしても原発10基分に相当する規模だ。
九電によると、福岡市の最高気温が33・7度を記録した7月15日の午後4時台には大型火力2基並み以上の約189万キロワットを発電して需要の14%程度を太陽光発電がカバーした。気温が高い日は、日照条件も良いため、電力需要の大きい時間帯を太陽光発電がカバーしている形だ。ある電力業界関係者は「老朽化した火力発電所を稼働させる燃料費負担よりも、太陽光発電が発電してくれた方が経営的にはプラス」と明かす。
原発事故以降に定着した節電も寄与しているとみられる。今年4月に経済産業省が示した夏の電力需給見通しでは、原発事故前の10年と比較して、節電効果を全国で原発15基分に当たる1529万キロワットとはじいている。企業ではLED(発光ダイオード)照明の導入や省エネ機器の導入が進んだ。【安藤大介、遠山和宏】
◇値下げ、直結せず
家庭用電気料金の推移
原発を持つ大手電力各社は、原発停止に伴う火力発電用燃料の増加などにより経営が悪化した。計7社が電気料金の抜本値上げを実施し、北海道電力と関電は2度の値上げに追い込まれた。円安による火力燃料の輸入コスト増加も加わり、家庭用電気料金は大手10社平均で約2割上昇。一方で各社とも原発の再稼働が抜本的な収益改善につながると繰り返してきた。
川内原発の再稼働に、産業界からは「エネルギー需給構造の再構築に向けた一歩として評価する」(経済同友会の小林喜光代表幹事)など歓迎する声が上がる。再稼働により電気料金が下がれば、生産コスト引き下げにつながるためだ。しかし、実際は料金値下げには時間がかかると見られる。
九電は川内原発1、2号機の再稼働による収益改善効果を計月150億円と見込む。しかし、同社は「玄海原発3、4号機が動いてようやく恒常的な黒字化を期待できる。値下げは4基再稼働後に財務状況から総合的に判断する」としており、当面先になりそうだ。
再値上げを実施している北海道電と関電は、料金値上げ時に想定した時期(今年11月)より再稼働が早まれば料金を値下げする方針を示していた。しかし、関電・高浜原発(福井県)は福井地裁の運転差し止めの仮処分決定により見通せず、北海道電・泊原発は、地震時の揺れの想定が固まっておらず絶望的だ。原発の稼働を前提にした料金値下げは結局進まず、電力各社には、原発以外のコスト削減策が求められている形だ。【安藤大介、松倉佑輔】
http://mainichi.jp/shimen/news/20150812ddm002040055000c.html
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