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地震と原発、そして地震衝撃波
ほぼ2か月前、空間線量計を売っているお店で聞いた話ですが、最近は全くお客が来ないと言うことでした。秋葉原と鹿児島の、両方とも同じ状況でした。「みんな、関心が無くなっている」ということでした。
地震衝撃波のことを訴えていますが、多分、ほとんどその危険性は伝わっていません。原因はいろいろあるように思います。最も大きいのは情報の流れがコントロールされていて、現状の深刻さがほとんど明らかにされていないからでしょう。
2011年3月11日の大地震、東北地方太平洋沖地震が起こる前のことを振り返ってみましょう。
1.2004年10月、新潟県中越地震、M6.8
2.2004年12月、スマトラ島沖地震、M9.1
3.2005年3月、福岡県西方沖地震 、M7.0
4.2007年7月、新潟県中越沖地震、M6.8
5.2008年6月、岩手・宮城内陸地震、M7.2
6.2009年8月、駿河湾で地震、M6.5
2004年の中越地震から、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震と東北地方でM6の後半の大きさの地震が連続していて、311の大地震の震源域を地震の空白域として、その周辺でM6程度の地震が頻発をするという現象が起こっていたことが分かります。
問題は、2005年の福岡県西方沖地震や、2009年の駿河湾での地震です。つまり、既に西日本での巨大地震、南海地震とか、東南海地震、または東海地震の発生が視界に入りつつあり、それらの前震活動が始まっているということです。
1997年に起こった鹿児島県北西部地震(M6.6)で、鹿児島県の宮之城高校は明らかに地震衝撃波の被害を受けています。西日本は関東地方や東北地方よりも古い地層が多く、花崗岩の岩盤が多く分布しています。また、西日本の原発は加圧水型の原子炉で、蒸気発生器という巨大な部品が格納容器の中に入っていて、格納容器の大きさが沸騰水型に比べて格段に大きいのです。これらのことから、西日本の原発の方が東日本にある原発よりも地震衝撃波被害を受けやすいと言えます。また、加圧水型原発はどれもまだフィルターベントの装置が付いていません。同様に、免震重要棟もできていません。西日本の原発が事故になれば、漏れた放射能は関西、関東、東北、北海道へ向かうわけで、福島とは比較にならない広範囲での被害が発生します。
静岡県にある浜岡原発は、東海地震と言うマグニチュード8級の海溝型の地震の震源域の真上にあり、世界で最も危険な原発と言われています。1号機から5号機まであり、1・2号機は廃炉となっていて、核燃料は使用済みを含めて運び出しを完了しているという話です。しかし、3号機から5号機は再稼働を目指していて、核燃料は原発内部にそのままあります。海溝型の大地震では、陸側プレートが跳ね上がるわけで、まさに地震衝撃波被害を大きく受けることになります。中部電力は耐震性能を1000ガルまで高める補強工事を行っているということですが、地震衝撃波の大きさは50万ガル程度にまで大きくなると言われていて、1000ガルなどほとんど話にならない数値です。特に、岩手・宮城内陸地震では震源域近くで4022ガルを記録していて、震源域では、周辺域よりも加速度の大きさが比較にならないほど大きくなることがはっきりしています。浜岡原発の敷地全域で1万ガルを大きく上回る揺れが発生することは明らかであり、まったく想定していないような被害が発生するでしょう。
一度ある程度の大きさの被害が発生してしまえばすべては後の祭りです。そして、被害を発生させないための準備にはとても長い時間がかかります。核燃料を原発敷地内にとどめておくという前提で考えても数年では済まない時間が必要です。そもそも使用済み核燃料の乾式キャスクでの保管には5年以上のプールでの水冷が前提ですし、また、日本の電力会社は乾式キャスク自体を十分な数用意していません。
311後の日本は、全てが軍産複合体によりコントロールされていて、危機対応がピントはずれになっているように思います。次の原発震災が起こったとき、「なぜ日本は原発再稼働をやったのか?地震が起こることは明らかであったのに、なんて無責任なのだ」という世界世論からの批判にさらされることは明らかでしょう。
2015年8月06日07時05分 武田信弘
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