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昨日夜NHKBSプレミアムで「チェルノブイリ原発事故 隠された“真実”」が放送された。事故発生初期における発電所管理者・地域代表者・ソ連共産党中央の目を覆いたくなるようなデタラメな対応ぶりとそのようななかで命がけで事故対応に動いた人々が描かれていた。
しかし、ソ連ほどではないと言えるだけで、3.11福島第一原発事故についても、今なお「隠された“真実”」が溢れている。
まず、NHK・政府(菅政権)は、福島第1事故で重大事故が起きたことを把握しながら、午後9時20分頃までテレビ放送でニュースとして取り上げなかった。
3.11午後8時台のNHK東日本大地震特番は、福島第1で深刻な事故が起きていることを匂わせることもなく(その時にはすでにメルトダウン)、気仙沼の大火災映像を繰り返し流していた。
F11号機は、作業員が非常用復水器(IC)装置の状況に確認しようとした午後5時頃には、放射性物質が格納容器から外に漏れ出していることが確認されている。
稼働時に立ち入っても安全だと豪語されているBW型原発の格納容器に外に漏れ出して危険なほどの放射性物質が存在するということは、原子炉ないし原子炉に通じる配管の一部に“穴”があいていることを意味する。
そして、非常用復水器(IC)装置は、貯蔵している水を消費してしまう90分ほど後には機能を喪失する。
このようなことから、原発に関し少しでも知識がある人なら。1号機は遅くとも11日のうちにメルトスルーに至ることが予測できた。
そうであるなら、双葉病院入院患者や老人・幼児など避難が困難な人たちの避難を3.11当日から始める“責務”があったはずで、11年3月中に双葉病院の50人の患者や入所者が亡くなるような事態はその多くを防げたのである。
メルトスルーも格納容器破損にも関わらない「ベントの遅れ」や既にメルトスルーしたあとでも菅首相(当時)の「海水注水指示問題」が大きく取り上げられてきたが、肝心の経緯や事故対応の問題点は俎上にのせられていない。
外界に膨大な量の放射性物質をまき散らすだけで事故対応として意味のない「格納容器ベント」(原子炉の主蒸気逃がし弁操作は注水や破損防止として意味がある)の必要性(問題)も議論されていないし、燃料プールに外部から注水するために米軍と共同作戦で行った4号機外壁などの「意図的爆破」も秘匿されたままである。
このような日本が一部であっても原発の再稼働を進めることはとうてい認められないと言えるだろう。
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NHKBSプレミアム
7月29日(水) 午後9時00分
アナザーストーリーズ 運命の分岐点「チェルノブイリ原発事故 隠された“真実”」
今から29年前におきたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故。世界をパニックに陥れたあの未曾有の事故は当初、意図的に隠された。消火活動にあたった消防士、現場の作業員、また多くの市民が被ばく、隠ぺいが被害を拡大させた。真実を伝えようとして奔走したジャーナリスト、自ら命をたった科学者など、あの未曾有の事故を多角的視点から描く。
http://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2015-07-29/10/22161/
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