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【バスをチャーターして旅行、食事会。「タバコやコーヒーより汚染食品のほうが安全です」
「放射能は怖くない」御用学者の洗脳セミナー体験ルポ(取材・文ジャーナリスト桐島瞬)/フライデー】
http://shlonger.com/bc2c76bbf96a11bfeb4071ba0bf6afd6
2 Jun 2015 SHLONGER
「セシウムに汚染されたキノコ入りのご飯を食べるより、コーヒー1杯を飲むほうが寿命が縮まるんです。放射能を気にする必要はありません」
福島の住民も参加した会場で熱弁をふるう講師。彼の口からは、にわかに信じがたい言葉が次々に飛び出す。5月9日、福島県伊達市で“放射能安全セミナー”が開かれた。主催者は原発を推進する日本エネルギー会議の発起人で、『御用学者と呼ばれて』(双葉社)などの著書がある東京工業大学の澤田哲生助教(原子核工学専門)だ。彼が『ありのままの福島を知る』と銘うったツアーの参加者を募集したところ40人以上が集まり、チャーターバスで東京から伊達市へ移動。セミナーが開かれた。
参加者の顔ぶれは、東京電力のOBから放射能に関する専門知識のない一般人まで幅広い。山奥の会場に着くと、地元の住民たちも加わった。共催者で放射能健康相談員の半谷輝己(はんがいてるみ)氏が、スライドを使って説明する。
「福島産の食品が放射能汚染されているかどうかを考えること自体、趣味の世界です。脂肪分、塩分、糖分のほうが健康リスクが高いんですから」
「食品の流通基準値は100ベクレル以下。でも医療検査では3.7億ベクレルの放射性物質を注射し、甲状腺ガンの放射線治療には74億ベクレルも使う。10ベクレルの放射能でガンになるという学者がいるが、それでは放射線治療はできません」
本来、比べることのできない対象を並べながら、放射能の危険性を否定。話は汚染された福島産の食材に及ぶ。
「2400ベクレルのイノハナ(キノコの一種)が入ったオニギリを1個食べても、セシウムの摂取量は40ベクレルです。死亡する年齢が早まる損失余命は4秒ほど。一方コーヒー1杯は4分、タバコ1本では8分も寿命が縮まるんです」
《「マインドコントロールかも」》
講演が終わると、会場で試食会が開かれた。地元で採れたワラビ、生シイタケ、ヨモギなど10種類を超える山菜や野菜を使った料理が大量に並ぶ。どの山菜からもセシウムが検出され、県内のほぼ全域で出荷規制がかかっているコシアブラからは国の基準を2倍以上うわ回る230ベクレルが出ている。「自己責任で食べてください」との声が掛かるが、山菜の天ぷらはアッという間になくなった。
参加者の反応は様々だ。仙台から参加した20代の男性に危機感はない。
「損失余命の理屈を聞いて、これくらい食べても平気だと思いました」
一方、地元福島の20代の女性は不安な表情でこう話した。
「山形に避難した姉から汚染されたものは食べるなと注意され、同居する祖母からも安全なものだけ食べろといわれています。将来出産したとき、子供に健康被害が出るのではという不安はあります」
元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子(ひさこ)氏は、汚染された食物が安全だと断定するのは間違いと語る。
「そもそもコーヒーやタバコは嗜好品で摂取は個人の自由ですが、福島の人々は常に被曝を強いられています。比較対象にならないし、確率論で安全だというのはおかしい。また放射性物質は体内に入れるだけで内部被曝します。問題ないというアピールは、原発事故を早く収束させたい国や東電を利するだけです」
イベント主催者の澤田氏に疑問をぶつけると、こう答えた。
「首都圏の人たちにも福島の現実をありのままに見てもらい、風評被害を考えてもらうために企画しました。損失余命については科学的に本当なのか疑問に思っている部分もあるが、そういう見方もあるということで紹介したにすぎません」
半谷氏の返答はこうだ。
「放射能について話し合うことが大切だと思い開催しました。実際に福島産のものを味わってもらい、大丈夫だと感じてほしかった。一種のマインドコントロールかもしれませんが」
澤田氏と半谷氏は、今秋には福島で地元産イノシシ肉を使った鍋シンポジウムを予定しているという。
終
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