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福島第一原発 今度は汚染水移送のホースが破損・漏洩 進む原発施設全体の劣化(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=51970
5月 29th, 2015 Finance GreenWatch
耐圧ホースが劣化して汚染水を漏洩させた現場
東京電力は29日、福島第一原発で既存の貯蔵タンク内の放射能汚染水を移送中、一部がホースから漏れたと発表した。漏えいした汚染水は側溝から排水路へ流出したとみられる。問題のホースは耐久性不足が指摘されていたもので、取り替え作業の途中に漏洩したことになる。 東電によると、漏えい事故が発生したのは、29日午前10時10分ころ。原発構内の2、3号機建屋に向かう道路脇に設置されている耐水ホースから汚染水が漏れているのを協力企業の作業員が発見した。このためポンプを停止したため、10時26分頃に漏洩は止まった。
しかし、この間に漏れ出た汚染水は排水路に流れ出た。東電が排水路を流れる水の放射性物質を調査したところ、28日採取分ではストロンチウム90などの全ベータ線が1g当たり1200ベクレル、29日採取分ではさらに高い1400ベクレルを測定した。事故前の27日の全ベータ値に比べて40倍以上の高濃度となっている。東電は汚染水が排水路を通じて直接、外洋に拡散することを防ぐため、バキューム車で、汚染水を回収しているという。
漏洩した汚染水は、過去に汚染水が漏えいした地下貯水槽近くの測定用井戸などからくみ上げた水や、タンク堰内にたまった汚染雨水を濃縮したものなど。放射性物質濃度が比較的高いと見込まれるため、高濃度汚染水がたまっている3号機タービン建屋に移送する作業を続けていた。
東電は4年前の事故時に急増したフランジ型の貯蔵タンクが耐用年数を迎えて相次いで劣化しつつあることから、貯蔵汚染水の入れ替え作業を進めているが、設備の劣化はタンクだけではなく、今回のホースやポンプなど多くの応急的に投入された部材の劣化が随所で顕在化しつつあることがうかがえる。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150529_06-j.pdf
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