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合意のための原発論 はじめに 合意か反目か?
http://takedanet.com/archives/1026763634.html
2015年05月08日 武田邦彦 (中部大学)
福島原発事故は、どんな面から見ても日本の大事件であり、これからの日本をどうするかという大きな課題の一つをもたらしたことは間違いありません。しかし、事故後、専門家の調査や議論、マスコミや一般社会の反応はどうも納得できないものがあります。
そのもっとも大きいのが「合意の方向ではなく、反目の方向に進んでいる」ということです。多くの人がその原因を作っているように思いますが、特にマスコミが「対立をあおる放送で視聴率を稼ぐ」という方向に進んでいます。
かくいう私も対立番組にでているのですが、放送局が「原発問題について複数回の放送をして、対立する前に十分に社会に対して自らの論点を述べる」という機会がないので、短い時間で消化不良が起こり、さらに出演者が感情的になったりするものだけなのです。
そこで放送局を待っていても仕方が無いので、このブログで「原発問題の合意点」を探したいと思います。私は原発の再開は望ましくないとの見解ですが、できるだけ中立的な立場に立ち、原発再開を支持している人の論点をすべて入れていきたいと思っています。
それにしても困るのは、これまで原発を進めてきた原子力関係者がほとんど声を上げていないことです。テレビで対決すると、政治評論家、経済評論家、ジャーナリスト、それに原子力関係でもマスコミにでている責任的立場ではない方しか、原発賛成では出てこられないからです。
もちろん、議論に地位などは関係がありませんが、これまで原発を推進してきた専門家、原発関係の大学教授(なぜ教授かというと、これまで常に施策は教授が主導的で、助教授や助教はほとんど大きな役割を果たしてこなかったからです)が声を出していないということが問題です。
事故前の判断との関係が重要ですし、なによりも原子力のかなり深い知識がある人が登場しないと議論のレベルが上がらないからです。専門家同士の意見はかなりレベルが高くなりますし、それを聞いている普通の人は内容は分からないので、顔色を見ていることになります。
ところが、あまり学問的な力が無い助教などが相手の場合、学問的なレベルが低いので、本当の議論はできず、返ってレベルの低く間違っていることがテレビ局の人が理解できるので、あらぬ結論になってしまいます。
さらに歴史学者、経済学者の方が「原発と社会」を論じるなら良いのですが、「被曝と健康」などの専門的なことを強く述べられているのを見ると、やや大丈夫かなという感じがします。もちろん経済学者でも今までの被曝と健康のデータと議論をご存じなら良いのですが、「福島で死者がでないから安全だ」というような話をされると議論が先に進みません。
いずれにしても、この問題は私たちの世代だけではなく、次世代にも大きな影響を与えるので、ここでまとめて整理をしたいと思います。是非、「原発に関する合意」に対するご見解をメールかユーチューブの記入欄におねがいします。武田メール(takleaf36@gmail.com)にお願いします。
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