http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/656.html
Tweet |
福島県相馬市で見つかったのどに白斑があるツバメ(公益財団法人日本野鳥の会提供)
※ 関連参照投稿
「政府が震災後これまで見せなかったほどの速さで汚染肉牛買い上げを政策化するワケ」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/692.html
「牛と土 眞並恭介著 殺処分は正当か 問われる倫理」
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/590.html
「「原発事故でオオタカ繁殖低下」 高線量影響か:事故後年月の経過とともに悪化」
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/629.html
===========================================================================================================================
[ナゾ謎かがく]ツバメの白斑 放射性物質が影響? 断言できず 調査拡大へ
原子力発電所事故による放射性物質によって野鳥の生態にも悪影響が生じているのだろうか。日本野鳥の会(柳生博会長)などが地道な調査を続けている。これまでにツバメに小さな白斑が現れたとの報告があるが、現状では放射性物質のせいだと断言はできない。
ウクライナのチェルノブイリ原発事故の周辺では数年たってから、ツバメの羽毛が部分的に白くなる現象や左右の尾羽の長さが不均一になる例が報告された。
野鳥の会が2013年夏に福島市や飯舘村、南相馬市などで調べたところ、81羽のツバメのうち8羽(約10%)で、のどの下あたりに白斑がみられた。14年の調査でも151羽の11羽(約7%)に白斑があった。
比較のため東京都多摩地区でも調べた結果、13年は67羽で1羽も白斑はみられず、14年は48羽のうち1羽だけに白斑がみられた。
ただ14年に新潟県上越地区でも調査したところ、44羽中で7羽(約16%)の高い頻度で白斑が確認された。このため白斑は「現状では放射線以外の影響も考えられる」と、野鳥の会自然保護室の山本裕チーフは話す。
ツバメの巣では高濃度の汚染が見つかっている。飯舘村にあった巣が1キログラムあたり5万3千ベクレル(セシウム134と137の合計)だったのを最高に、同1千ベクレル以上の巣がいくつもあった。
環境省の調査では、138万ベクレルもの放射性セシウムを含む例も報告されている。巣の汚染はツバメが放射性物質を含む泥や小枝を巣づくりに使うためだ。
野鳥の会では、今年も調査を続けるとともに、成鳥から少量の血液を採取し白血球の数や形状も調べたいとしている。
またツバメは渡り鳥で冬期は台湾やフィリピンなどで暮らす。福島で被曝(ひばく)した個体が翌年、福島以外の場所に渡ってくる可能性もあり、一貫した調査が難しい。野鳥の会では「シジュウカラなど一年を通して同じ地域で生活する留鳥にも調査対象を拡大していく」(山本チーフ)としている。
放射線が通過した痕跡が残る蛍石を足輪に付けて、半年後に回収して個体ごとの被曝線量を把握する試みも検討している。線量計は重くて装着できないが、小さくて軽い蛍石なら可能だ。
ツバメに白斑が生じる原因や仕組みはナゾだ。白斑出現がツバメの生態や寿命に影響するのかどうかもわかっていない。観察の継続と生理学的なデータの収集が必要だ。
(編集委員 滝順一)
[日経新聞4月26日朝刊P.15]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素42掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。