http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/590.html
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※ 関連参照投稿
「政府が震災後これまで見せなかったほどの速さで汚染肉牛買い上げを政策化するワケ」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/692.html
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牛と土 眞並恭介著 殺処分は正当か 問われる倫理
東京電力福島第1原発事故で政府は20キロ圏内の家畜の移動を禁じ、安楽死処分するよう指示した。飼育が困難で餓死させるより適切と判断したからだ。本書は政府方針に従わず牛を飼い続けた男たちの真情と行動を追ったルポだ。
原発事故当時、20キロ圏内にはおよそ3500頭の牛がいた。うち1750頭が殺処分、処分に不同意の所有者による飼育継続が550頭、残りが餓死などと見られる。
被災地のペットは保護し里親まで探すのに、なぜ家畜は殺処分なのか。2つの考え方がある。「家畜はやがて人に殺される運命にある。人と心理的な絆が強いペットと取り扱いが異なってもやむを得ない」。一方、日本人は無益な殺生を戒める仏教や、家畜と家族のように暮らす農耕文化に親しんできた。「可能な限り生を全うさせるべきだ」
ところで、動物愛護法は保護対象を「牛、馬、犬、猫……」などと列挙している。ペットと家畜を区別しておらず、愛護の観点からは、殺処分を正当化する根拠はない。畜産学の専門家は、被曝(ひばく)した牛を殺さず、子孫への遺伝的影響などを研究すべきだと指摘する。
著者は、時に立ち入り禁止区域に足を運び、被災した牛の命にどう向き合うのかを考える。それは倫理学の領域にも及ぶ、重い問いかけだ。(集英社・1500円)
[日経新聞4月19日朝刊P.21]
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