http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/586.html
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台湾が食品の輸入規制を強化したことにについて、日本政府が文句をつけているが、
日本政府は完全に間違っている。科学的根拠がないのは日本のほうだ。
まず、汚染基準が高すぎて問題外だ。
100ベクレル/kg未満なら合格というのはトンデモである。
100ベクレル/kg以上の汚染物は低レベル放射性廃棄物として黄色いドラム缶に入れて
放射能マークをつけ、厳重に保管することになっている。それだけ危険だということだ。
それとほぼ同じレベルの汚染食品を食べて安全なわけがない。しかも毎日食べるのである。
福島原発事故前は、食品汚染はわずか0.01ベクレル/kgのオーダーだったのだ。
バンダジェフスキー博士らの指摘によると、数ベクレル/kgでも継続して食べれば危ないと言う。
1ベクレル/kg未満でなければ、とても安心して食べることはできない。
事実、無頓着に汚染食品を食べている人が心筋梗塞、脳卒中でバタバタ倒れている。
1ベクレル/kg未満の汚染を厳密に測定するには長時間を要する。全品検査は不可能である。
10秒程度のスキャンでは何もわからない。マヤカシだと言ってよい。
もう一つ、非常に大切なことだが、食品の中で放射性物質は均一に含まれているのではなく
偏在しているということだ。
2012年に週刊現代が興味深い記事を掲載している。
「福島県産の「新米」から放射性セシウム」 (週間現代 2012/10/1)
https://web.archive.org/web/20121017014614/http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/121001/top_05_01.html
「アイナメの時と同じ、米粒2.9ベクレルでもう一方は0.0048ベクレル!」
(原発はいますぐ廃止せよ 2012/10/23)
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1434.html
357ベクレル/kgの汚染米を厳密に測定したところ、約18グラムのサンプル米のうち、
半分の汚染が0.02グラムの米たった一粒に集中していたというのだ。
高辻俊宏・長崎大学准教授はこう述べている。
「高濃度汚染米を取り除こうとするなら、米ひと粒ずつをチェックしなければならない。でもそれは現実的に難しいですし、個人が5kg、10kgのお米を買ってきて、その中のひと粒だけ弾いて食べないようにするなどということもできません。高濃度の汚染米を食べてしまうという、ある種“貧乏くじ”を引いてしまう可能性があるわけです」
こういった汚染のムラ、偏りは当然あるだろう。
何しろ、セシウム137の100ベクレルは、たったの0.0000000000311グラムである。
数十、数百ベクレルがどうのこうのと言うが、重量に換算すれば、実は1000億分の1グラムの
放射性物質が含まれているかどうかの議論をしているのだ。
こんな微量な放射性物質が食品の中に均一に存在するわけがない。
均一に存在しないのだから、抜き取り検査をしても安全性は保証できない。
食品に金属片などの異物が混入した場合、当該ロットの製品は無条件で全部回収・廃棄するのが常識だ。
一つ二つ抜き取り検査して異物が見つからなかったからと言って安全とは言えない。
それと同じである。
つまり抜き取り検査は無意味で、全品検査をしなければ汚染は検出できない。
しかし、それは時間もコストもかかって非現実的だ。
結局、放射能汚染の疑いのあるもの、1サンプルでも汚染基準を超過したものは、すべて廃棄する
しかない。
もちろん輸出はできないし、してはならない。
残念ながら、東日本では空気も水も何もかも徹底的に汚染されている。
わずか1000億分の1グラムの放射性物質が含まれないように注意して、安全な食品を生産することは、
絶対に不可能である。
ウクライナは鉄壁の汚染拡大防止策を取っているが、日本が実際にやっていることは何か。
毎時5マイクロシーベルトの国道を走らせる、子どもを避難させず100ミリシーベルトまで被ばくさせる、
汚染ゴミを焼却する、効果のない除染をして作業者を大量被ばくさせる、汚染水は太平洋に垂れ流すなど、
非常識極まりない。産地偽装もやり放題だが、政府は見て見ぬふりである。
こういった日本政府のウソや極悪非道の数々は世界中に詳しく報道されており、
日本は世界からもはや信用されていない。
安倍首相が世界から相手にされないのは、右翼的な政治姿勢だけが原因ではない。
放射能汚染対策がデタラメだからである。
子どもに100ミリシーベルト浴びさせても平気ですと言う国が、世界のどこにあるか。
そんなデタラメなイカサマ国家が、わが国の食品は安全です、と言っても誰も信用しない。
これでは各国が全面輸入禁止に動いても文句は言えまい。
頭のトロい国内のB層をだますことはできても、世界には通用しない。
かつては"MADE IN JAPAN"は高品質・高信頼性の代名詞であり、それは日本の誇りであったが、
残念ながら今では放射能汚染とイカサマの代名詞になってしまった。
各国に日本の食品を輸入しろと圧力をかけても日本の信用が落ちるだけだ。
たとえ輸入は許可されても、消費者は敬遠して買わないだろう。
別に日本からの輸入食品がなくなっても困る人はいない。
最大の顧客は海外在住日本人だが、日本から避難した人も多く、汚染食品に敏感だから、
いずれにしろ売れない。
これ以上日本の評判を落さないよう、日本は食品輸出を全面的にやめるべきだ。
日本国内はともかく、外国にまで迷惑はかけられない。
日本政府がやるべきことは、食品メーカーに対し、工場を海外移転し現地調達の原料・食材により
食品を生産するよう促すことだ。その製品を日本が輸入することもできる。
残念ながら、福島原発事故により東日本での農水産業、食品生産業は完全に終わってしまった。
つらいがこの冷たい現実を受け入れ、これ以上放射能汚染被害が拡がらないよう努力しないと、
被ばく被害はどんどん拡大していくし、また諸外国にも多大な迷惑をかけ、日本は世界中から
全く相手にされなくなるだろう。
(関連情報)
「セシウム137の100ベクレルは何グラムに相当しますか?答えは,,,,,」
(拙稿 2012/5/28)
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/209.html
「国民は事故前と比べ数千倍も汚染された食品を食べさせられている 対策が急務」
(拙稿 2012/3/18)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/336.html
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