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原発を再開する前の準備(5) 津波が来なければ原発は安全なのか?
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2015年04月01日 武田邦彦 (中部大学)
東北大震災が起こったとき、福島原発と同程度の揺れを経験したのは、原発だけではなかった。震度7の宮城県などを別にすると広い地域で震度6を記録した。そこには民家も東北新幹線も石油工場も、さまざまな建物があった。
その中で周辺の民家に影響を与えるような大規模な破壊や毒物の流出などがあったのは、もっとも堅牢と言われていた原発だったのはなぜなのだろうか? 津波に襲われた福島原発だけが破壊したのではなく、福島第二と東海第二も全停電して爆発寸前まで行き、女川原発は高台にあったが地震で破壊された。
原発の耐震性はおおむね400ガルから600ガル程度であるが、東北大震災の揺れは3000ガル近かった。そしてマグニチュード9という地震は確かに大きいが、福島、茨城などの揺れは普通の大きな地震と同じ程度の揺れだった。
新幹線も脱線せず、民家も倒壊せず、普通の工場も軽微の損害ですんだのに、なぜ原発は大きく損傷したのだろうか? これを「想定外」とか「津波」などとごまかしていたら、また大事故が起きる。
加速度の計算はややこしいので、とかく素人はだまされるが、簡単に言うと現在の世界の原発は震度5の耐震性で作られていて、「震度6が来る可能性のあるところには原発は建てない」という考え方である。
活断層を調べるという原発独特の立地基準などもそれを示していて、高層ビル、新幹線なども活断層の調査はしない。つまり、「原発は現在の日本の建造物のうち、もっとも地震に弱い構造をしている」といえるのである。
福島事故後、規制を厳しくしたと言われるが、規制というのは技術を伴って居る場合に有効であり、技術がなければ規制など厳しくもできないし、実際厳しくなっていない。
だから原発を再開する準備はされていないことになる。福島の経験からは耐震性は3000ガル程度が必要だが、現在の補強は浜岡原発の1200ガルぐらいがせいぜいで、3000ガルにしたら原発のコストは最悪になる。
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