http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/422.html
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リビング福島というフリー・ペーパーに掲載された
「実験で学ぶ!放射線セミナー」 (リビング福島 2015/3/28日号)
http://www.f-living.co.jp/backnumber/fukushima.html
という記事の内容がひどく、ツイッター等で話題になっている。
とくに第2部の宍戸文男・福島県立医科大学放射線科教授による解説がデタラメだらけである。
下に引用する。
宍戸文男・福島県立医科大学放射線科教授
http://www.fmu.ac.jp/home/anzen/sinryoka/booklet2011/19housyasenka.pdf
ちなみにリビング福島は、原発大推進フジ・サンケイ・グループの福島リビング新聞社が発行している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE
--------(引用ここから)--------
放射線は量と関係する。人体には「確率的影響」と「確定的影響」がある
第2部は、「放射線の人体への影響について」をテーマに宍戸先生が講演しました。「高倉先生もお話されていたように放射線の影響は量が関係します。私たちはうまく使って診断や治療をしています」。
人体に与える影響について宍戸先生は、「確率的影響」と「確定的影響」があると説明しました。生物への影響は、DNAの切断がその始まりです。しかし、DNAには修復のメカニズムがあります。ただ、たまに誤った修復が起こります。「これを確率的影響といいます。一定の割合の範囲ならば修復されることを確定的影響といいます」。放射線の量が多いと修復できなくなり最終的に細胞が死にます。その値がしきい値です。「確率的影響の線量の少ない部分については、まだ科学的にわかっていないので図も点線で示しています」。
胎児も回復機能を持つ。そのしきい値は100ミリシーベルト
放射線の人への影響を「身体的影響」と「遺伝的影響」に分ける分類法もあります。身体的影響でしきい値が一番低いのが男性の一時不妊で100ミリシーベルトです。「これは一時的なもので放射線に当たらなくなると復活します」。胎児に対する影響は遺伝的影響ではなく身体的・確定的影響です。胎児も回復機能を持っていて、そのしきい値は100ミリシーベルト程度と言われています。
遺伝的影響や発がんは、確率的影響です。広島・長崎のデータを見ると100から200ミリシーベルト以下の発がん率はほぼゼロ。「これは。大人も子どもも大差がなく、今話題にしているような線量の低いところでは遺伝的影響も気にしなくてよいと科学データが示しています」。
発がんに関連する因子、放射線は2%、喫煙、食事、肥満が60%
最初に放射線の影響でDNAが切断されると話しましたが、放射線のエネルギーの波がDNAの塩基を吹き飛ばして切る「直接作用」と「間接作用」があります。「水やさまざまな物質に放射線が当たることで作り出される活性酵素がDNAを切ることを間接作用と呼びます。これが8割以上と考えられています」。さらに活性酵素が発生する原因ですが、実は放射線以外にも喫煙、運動不測、環境汚染などたくさんあります。「発ガンに関連する因子を図で見ても放射線は2%です」。
「線量」と「健康」の関係。少なくとも年間100ミリシーベルトを超えなければ問題なし
自然放射能と医療被ばくについては、「日本人の自然被ばく線量は、1人当たり1年間に約2.1ミリシーベルト。医療被ばくは、約3.8ミリシーベルトと多いですがたくさんの方が放射線でがんを治しておられることも事実です」。最後に「福島県民健康管理調査」の結果も説明しました。「初期被ばく線量で一番多いのが2ミリから3ミリシーベルトです。障がいが出るようなものではないだろうと私は理解しています」。妊産婦に関する調査も全国とほぼ変わらない傾向です。子どもの甲状腺超音波検診は、これまでの検査結果、WHOや国連科学委員会などの評価でも原発との関係は考えにくいというのが今の現状とのこと。「ただし、1回目の検診で「大丈夫」といわれた子どもからがんが見つかったことをどう考えるか。これは医師としてのエクスキューズなのですが、やはり検診は100%ではありません。今後の課題だと思っています」。
総括して宍戸先生は、「線量」と「健康」について、年間100ミリシーベルトを超えるようなものでなければ問題ないと話し「これを機に個々の検診や生活環境を見直すなどして全体の健康管理を進めていきましょう」と締めました。
--------(引用ここまで)--------
ツッコミどころ満載である。
低線量線量では確率的影響はわかっていないと言うが、米国科学アカデミーが数十万人の原発作業者を
追跡調査した結果をまとめたBEIR報告では、被ばく量とガン死に強い相関があり、また低線量被ばくに
これ以下は安全であるというしきい値は存在しないことも明らかになっている。
この事実を認めると、原子力推進ができなくなり、被ばく被害の賠償も莫大な額になるので、
原子力マフィアは低線量での影響は不明とトボけているだけである。
広島・長崎の被爆者で、100から200ミリシーベルト以下の発がん率はほぼゼロというのもデタラメ。
原爆被ばくの影響を過小評価したい米国の意向を受けて、放射線影響研究所
(元・原爆障害調査委員会(ABCC))が行なった御用研究である。
BEIR報告のような公正さ、正確さ、信頼性はない。
一般市民の被ばく限度は年間1ミリシーベルトであり、放射線関連作業者は5ミリシーベルト以上が労災の対象だ。
累積5ミリシーベルトで白血病を発病した作業員に労災が認められているし、50ミリシーベルトで白血病で
亡くなった作業員にも労災が下りている。
5ミリシーベルト以上で白血病になることを政府ははっきりと認めているのだ。
100ミリシーベルトが極めて危険であることは明白である。
デリケートな胎児が100ミリシーベルト被ばくして大丈夫なわけがない。トンデモ論である。
いったいどこにそんな研究結果があるのか?実際に人体実験してみなければ安全だとは言えないはずだ。
発がんに関連する因子のうち放射線はたったの2%だというが、これは福島原発事故が起きる前までの話。
すでに、福島の未成年甲状腺がん発症率は通常の数百倍である。
これを喫煙や食事、肥満のせいにできないのは明らかだ。原因は放射能被ばく以外には考えられない。
これから多発するであろうがんを、放射能被ばく以外の原因であるかのように見せかけようとしているのだ。
また、がんは被ばくによる健康被害の約1割に過ぎないことも無視している。
チェルノブイリの被害を見ればわかるように心臓病、脳卒中、精神障害等のほうがはるかに多い。
これも認めると原子力は推進できなくなるので、原子力マフィアは意図的に無視している。
例によって、自然被ばく線量が2ミリシーベルトどうのこうの言っているが、これに新たな被ばくが
加算されるわけで、それだけ健康被害の発生率も高くなる。
初期被ばく線量が2ミリから3ミリシーベルトというのもウソだ。そんなに低いわけがない。
溶融燃料の微粒子を1個でも吸い込んだら、24時間365日被ばくする。
すぐに数十から数百ミリシーベルトの被ばく量に達するだろう。
車のエア・フィルタの汚染状態から見ても、残念ながら福島と近隣県在住者は相当量の放射性微粒子を
吸い込んでいることは確実である。
そもそも、被ばくを論じるのに、外部・内部被ばくの違いを説明しないのは問題だ。
ごまかしとしか言いようがない。
正確な内部被ばく量を測定する手段はないことも説明すべきだろう。
一般市民の被ばく限度は年間1ミリシーベルトであったのに、それを何の科学的裏づけもなく、
100倍まで大丈夫と言うほうがおかしい。
例えば、一酸化炭素は1時間の曝露では500ppmで中毒症状が出始め、1500ppmで死亡する。
そのため、事務所等の室内における濃度は50ppm以下に規制されている。
この規制値を100倍の5000ppmにしたらどうか。当然、死者が続出するだろう。
そのような他の分野では非常識極まりないデタラメが、放射能の世界では何の科学的検証もなく、
平気でまかり通る。信じられないことである。
こんな御用医者の言うことを信じていたら、命がいくつあっても足りない。
今後、被ばく被害がひどくなったら、こういったデタラメ発言の責任は強く追及されるだろう。
証拠保全のため、しっかり記事の魚拓(コピー)を取っておきましょう。
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