http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/420.html
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「フタバから遠く離れて 第二部」は欧州でどう見られたか
https://www.youtube.com/watch?v=2iX1NkPjcJw
ベルリン国際映画祭上映
舩橋淳監督
「原子力発電というのは遠く離れた田舎の人に
途轍もない犠牲を背負わせる不平等条約。
それを東京や首都圏は何の気なしに
双葉、福島の方々に課してきた。
毎日家でテレビを見ながら被災地の状況や
原発事故の状況をみてたんですけども
あるフラストレーションがありました。
それは情報の国内外の格差、
日本国内で分かっている原発事故の状況と
アメリカやフランスなどで公表されている原発事故の、
例えば放射性物質の漏れ方、広がり方の情報などに大きな開きがあり
どちらが本当なのか分からなかった。
(日本政府:「立ち入り禁止」警戒区域は20キロ圏内)
(米国政府:在日米国人に「80キロ避難せよ」)
じゃあ何故アメリカ人は80キロで、日本人は20キロなのか。
自分が使ってきた電気のために
遠く離れた双葉の方々、福島の方々が
避難し、家を奪われ、ずっと宙ぶらりんの生活を強いられる、
余儀なくされるのは、おかしいんじゃないか。
なにか不平等じゃないか。
電気を使い続けてきた僕と電気を生産してきた
双葉の方との対話を映像で記録していく。
それをドキュメンタリーにできないか。
賠償や補助も国から与えられたりしてますが、
金目で解決できないものがたくさんある。
それは双葉町の人々は、自分達の町に築く歴史や文化、
コミュニティの繋がり、町の過去と町の未来を失ってしまった。
ドイツで聞かれたことは、「日本は広島、長崎、福島があった。
何故まだ原子力を続けるのか」と。
ドイツからみると、核の爪痕をこれほど持った国は世界中にない。
それなのに、日本は何故まだ続けようとするのか」
本当にシンプルな疑問なんです。
何故それをやろうとするのか分からない。
原発事故の本質的な問題は分断にある。
放射能によって逃げた人と、逃げれずに被曝を強いられてる方々、
双葉町の方々は前者。町丸ごと避難。
彼らの痛みは、被曝の痛みではなく、
家に帰れない辛さ、故郷を奪われた辛さが一番大きい。
それが時間が経つにつれて問題がもっと複層的になってきた。
それはコミュニティが分断されて、
家族がばらばらになっていくことの苦しみ。
その引き裂かれたものが、原発避難の苦しみそのものに思える。
内部対立というのは、彼らが互いに非難し合ってるのではなく、
引いてみると、この問題そのものの、原発事故の辛さそのものが
映画として見えてくるんじゃないか。
海外メディアからの共通の質問
・福島の現状はどうなっているのか
・なぜ今も避難した住民が人生をリスタート出来ずに放置されているのか
・なぜ日本政府はそれでも再稼働しようとしているのか
・日本国内ではこの映画や福島の問題にどれほど関心が持たれているのか
映画『フタバから遠く離れて 第二部』監督 舩橋淳さんインタビュー
http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/genpatsu/funahashi2/
映画『フタバから遠く離れて 第二部』公式サイト
http://nuclearnation.jp/jp/part2/
-----<参 照>----------------------------------------------------------------
「フタバから遠く離れて 第二部」映画監督のまなざし
http://dai.ly/x26389d
「フタバから遠く離れて 第二部」映画監督のまなざし
舩橋淳監督は、
「避難区域が三分割されてるので、それによって賠償でも違う。
賠償によって分断されて、避難する場所によって分断されて、
更に中間貯蔵施設の敷地になる人が保証貰って、
その敷地外の人は貰えないとか、
色んな線引で町が分断されてしまう。
それによってコミュニティがずたずたに分断されていて」
報道特集の金平茂紀氏は
「映画を観てる人は、他人事で、福島の双葉の人は大変だねで
終わらないものが映画にあって、
この映画を観てるアンタがここで発電された電力を使ってた、
貴方達の問題ですよっていうことを突きつけられている。
分断され避難でひどい目に遭っている双葉町の人々の話ではなくて
そうさせた僕等の物語だと
そこに想像力がいかないと駄目なんだと思う」
フタバから遠く離れて:船橋淳
http://www.youtube.com/watch?v=2kiThkQo-ck
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