http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/405.html
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ドイツのカルカー高速増殖炉は、完成間近の1984-85年に重大なナトリウム火災事故を4回も起こし、
また1986年のチェルノブイリ原発事故の影響もあって反対の声が強くなり、廃炉が決定しました。
軽水炉と違い高速増殖炉は暴走しやすく、また冷却材に使う金属ナトリウムは水と爆発的に反応するので、
火災が起きても放水できず、極めて危険です。
安全確保は技術的に不可能だと判断されたのです。
現在はオランダの企業に買収され、年間50万人の人が訪れる、遊園地を含む複合施設になっています。
巨大な冷却塔は、外壁はクライミングに利用され、内部は回転遊具が設置されています。
核燃料を装荷して本格運転する直前に廃炉になったので、放射能汚染の心配がなく、
施設の再利用が可能でした。
「ワンダーランド・カルカー」 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC
「原発を再利用したテーマパークに行って来た」 (Business Media 誠 2012/2/29)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1202/29/news013.html
このカルカーをお手本に設計・建設されたもんじゅは、ご存知の通りトラブル続きで全く稼動していません。
ドイツは30年も前に廃炉を決定したのに、日本はまだ諦めていません。
もんじゅはすでに運転しているので放射能汚染がひどく、他の施設に転用もできません。
賢明なドイツ人と愚劣な日本人を、そして原子力産業の行く末をよく象徴しているのが
この高速増殖炉だと言えましょう。
(関連情報)
「ドイツのように悪魔の高速増殖炉を天使のワンダーランドにすることは可能か」 (阿修羅・msehi 2011/9/3)
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/210.html
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