http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/317.html
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1920年代、米国イリノイ州オタワ市では、USラジウム社、ラジウム・ダイアル社などの工場で、
多くの若い女性作業員が、ラジウムを含んだ夜光塗料を時計の文字盤に塗る作業をしていました。
当時は、放射性物質の危険性がよく認識されていなかったこともあり、ラジウムの管理は極めて杜撰で、
筆先を舌で舐めて夜光塗料を塗るなど、とんでもなく危険で非常識な作業を平気で行なわせていました。
その結果、多くの作業員が、あごの骨の壊死(ラジウム・ジョー)や腫瘍など数々の被ばく被害に悩み、
会社を相手に訴訟を起こしたものの、多くは若くして亡くなりました。
ラジウム226は半減期1600年、アルファ線を放出。カルシウムに似た性質を持ち、体内にはいると
一部は骨に長く残留し、骨腫瘍などを引き起こします。
彼女らは"ラジウム・ガールズ"として放射能被ばくの歴史に名を残すことになりました。
1987年に、「ラジウム・シティ」というドキュメンタリー映画が製作されました。
YouTubeで公開されています。
「RADIUM CITY」 (102分)
https://www.youtube.com/watch?v=zLS6NCZPiSY
残念ながら字幕はなく、英語に堪能でないと理解できませんが、日本語字幕版が来月4月に東京・渋谷の
UPLINK FACTORYで上映されるということです。
「ラジウム・シティ」 (監督・キャロル・ランガー)
http://www.radiumcity2015.com/about.html
「ラジウム・ガールズ―――1920年代アメリカ、ラジウム・ダイヤル社の工場で時計の文字盤に夜光塗料を塗るペインターとして働き被爆した若い女性たち。 筆先をなめて尖らせるよう指導された彼女たちは、その後、腫瘍や骨障害で苦しみ、多くが亡くなっていった。のちに5人が雇用主を提訴、長い裁判を経て勝訴 したが、ほどなく全員が亡くなる。 『ラジウム・シティ』は内部被曝の存在が広く知られるきっかけとなったラジウム・ガールズたちと、その後の街に生きる人々を描いたドキュメンタリーである。(以下略)」
上映予定
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/36128
こういった貴重な記録は、限定上映だけではなく、できればDVD化、有料オンライン化して、
いつでもどこでも見られるようにしていただきたいものです。
福島や近隣県の汚染地帯で暮らす人たち、とくに子供達は、ラジウム・ガールと全く同じ状況に
置かれているといえます。
このままでは、何十年か後に、「セシウム・キッズ」あるいは「フクシマ・キッズ」と呼ばれるかも知れません。
そうならないよう、一刻も早く避難・移住をうながす必要があります。
ちなみに、アンティーク時計の文字盤や長・短針にはラジウム夜光塗料が使われている可能性があります。
取り扱いには十分ご注意下さい。
(関連情報)
「Radium Girls」 (Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Radium_Girls
「ラジウム-226」 (CNIC)
http://www.cnic.jp/knowledge/2602
「夜光塗料による放射線がんの発生 (09-03-01-10)」 (ATOMICA)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-10
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