http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/284.html
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(回答先: 報道ステーション。オープニングから、ぶっ通しで核廃棄物処理場の問題を特集してる。 投稿者 gataro 日時 2015 年 3 月 12 日 10:01:39)
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12663286.html
報ステ、核のゴミ報道に抜けていること
報道ステーションの核廃棄物処分の難しさを報道した番組はとても良いものでした。特に、官僚の方たちや電力関係者が、核廃棄物処理をまったくと言っていいほど本気では考えてこなかったことが明瞭に分かりました。
ただ、いくつか、気になる点がありました。その一つが番組開始から14分か15分ぐらいしてからの、宇宙への処分はロケット墜落の危険があるとか、南極への処分は温暖化で氷が解ける恐れがあると言う事に続いて、「最終的に残ったのが、自国のゴミは自国で、、、地下深くへ埋める」という部分です。この場面のすぐ前で、OLの方に地下10キロぐらいに埋めればいいといいという発言が流されています。問題だと思うのは、まず、「自国のゴミは自国で」という原則は確立されたものではないという点です。2011年だったか、日本とアメリカが共同して、朝青龍の故郷であるモンゴルの地下へ埋設処分する案があり、それが地元紙にすっぱ抜かれてモンゴル政府が計画を否定するということがあったという報道がありました。更に、日本の原発輸出に絡んで、核廃棄物を日本が引き取る約束が裏で行われているのではないかと言う疑問がかなりいろいろな方面から出されています。ともかく、はっきりしているのは、核廃棄物を自国で処分するという国際的な取り決めは未だにできていないという点です。そして、更に、地層処分はフランスでも、フィンランドでも、ドイツでも、アメリカでも、地下せいぜい500メートルぐらいにしかできないのです。それ以上深くすると、地熱が高くなり、また、地震の影響を受けて坑道などが壊れてしまうのです。地下10キロなどは全く不可能なことです。
もう一点、乾式キャスクでの保管について、番組の中で触れられていなかったと思います。アメリカやフランスでは基本的に乾式キャスクでの保管です。これなら、プールでの保管のように水を使って冷却する必要がなく、電力を必要としないからです。もちろん、原子炉から出して5年程度はプールで冷やす必要があるのですが、6年以上経過したものは、発熱量がかなり下がるので乾式キャスクでも保管できるのです。日本の場合、乾式キャスクでの保管がほとんど進まず、本来プールから出して乾式キャスクでの保管で済む燃料までもがプールで保管されています。このため、もし、プールでの冷却がうまく行かなくなれば、原子炉から出して5年以上経過した、本来なら安全に保管できる燃料までがメルトダウンなどに巻き込まれてしまい、事故が苛酷化するのです。
更に、今の電力会社はキャスクは製造に金がかかるからと製造を嫌がってる様子です。そのため、日本では乾式キャスクでの保管に移行しようにも、乾式キャスク自体がまだほとんど存在しないという状況が生まれているのです。
もう一つ、北日本の太平洋側に地層処分できるという専門家のお話がありましたが、縦5m以上、横10m以上で総延長が何十キロにもなる建造物を地下に作る場合、地震の揺れでは地盤と共に揺れるのであまり被害は受けませんが、地盤の変動、つまり、地盤のずれなどの変動は当然受けます。オンカロの部分で岩盤にズレやヒビが入っていたことが取り上げられていましたが、日本ではより一層そういった事態になりやすいのです。更に、縦波の衝撃波影響があります。地震の圧力波とといったものがコンクリート壁などにかかり、次第にコンクリート壁などが劣化して行くのです。地層処分は無理だと言う事をはっきりと認めるべき時期に来ていると思います。
オンカロでさえ、あのように、幾つも埋設孔に水漏れやひび割れが発見されるのに、日本で可能であるはずがありません。ベントナイトという粘土で何とかなるという話ですが、ではなぜフランスやフィンランドで採用されていないのかという疑問もあります。
報道ステーションは非常に優れた番組です。スタッフの皆さんの熱意も感じます。しかし、同時にそれだけいろいろな形で工作というか、捻じ曲げの圧力がかかっているように思います。
2015年3月13日21時25分 武田信弘
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