http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/283.html
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「水で満たさず核燃料を取り出す 方法検討」 (NHK 2015/3/11)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150311/k10010011951000.html
東京電力福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しは廃炉に向けた最大の難関とされ、これまでの計画では、原子炉の外側の格納容器を水で満たし、核燃料から出る強烈な放射線を遮るとされてきました。
しかし、格納容器の修復が困難なことが予想されるため、水で放射線を遮らずに核燃料を取り出す方法について本格的な検討に入ったことが分かり、廃炉の険しい道のりが改めて浮き彫りとなっています。
4年前に起きた福島第一原発の事故では、1号機から3号機までの3基で核燃料が溶け落ち、一部は原子炉を突き破ってその外側を取り囲む格納容器の底に達しているとみられています。
核燃料から出る放射線は極めて強いことから、これらをどう取り出すかは廃炉作業の最大の難関とされ、これまでの計画では、格納容器を水で満たして放射線を遮ったうえで、水中で核燃料を取り出すとされてきました。
しかし、これまでの調査でも格納容器が損傷している場所は特定できていないため、修復して水をためることが困難なケースも予想されるということです。
このため、福島第一原発の廃炉に向けた技術的な戦略をまとめている「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」は、格納容器を水で満たさずに直接取り出す方法について、本格的な検討に入ったことが分かりました。
このうち1号機では、ほぼすべての核燃料が格納容器の底に達している可能性が大きいことから、格納容器の横に穴を開けて核燃料を取り出す方法が検討されています。
また、2号機と3号機についても、格納容器の内部の調査を進め、核燃料を取り出す具体的な方法について検討を急いでいます。
「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」は、今月中にもこうした議論を踏まえた新たな方針をまとめることにしていますが、水で満たさずに格納容器の横に穴を開けた場合、何も対策を取らなければ放射線量は人が死に至るレベルに数分で達すると推定されています。
こうした放射線を遮るための技術やロボットの開発が現在進められていて、作業員の被ばくをどう抑えるか、廃炉の険しい道のりが改めて浮き彫りとなっていま。
専門家「作業難しくなる」
福島第一原発で格納容器を水で満たさないまま溶け落ちた核燃料を取り出すことについて、日本原子力学会で廃炉検討委員会の委員長を務める宮野廣 さんは「核燃料や原発の構造物を切り出す際、放射性物質が飛び散って格納容器や建屋の外に漏れるおそれがあり、人が直接作業をすることが非常に難しくなる」と指摘しています。
そのうえで、「核燃料を水中で取り出すとしても、格納容器から汚染水が漏れ出ることは十分に考えられる。核燃料をコンクリートで固めて原発の中で保管するという方法もあるが、将来を考えると、燃料を取り出して処理するほうがリスクは下げられるだろう」と話しています。
さ らに、宮野さんは、福島第一原発では事故の詳しい状況など分かっていないことも多いことから、「廃炉を進める際は、核燃料や原発の構造物がどう損傷したの か、きちんとデータを集めて、今後の事故対策だけではなく、世界の原子力発電所の安全性の評価にもつなげていく必要がある」と指摘しています。
米スリーマイル島原発事故では
36年前の1979年にアメリカ・ペンシルベニア州で起きたスリーマイル島原発事故でも、核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きました。
当時は、溶け落ちた核燃料を取り出した前例が無かったため、テレビカメラを使った原子炉内部の調査などを経て、実際に取り出しが始まったのは、事故が起きた6年後でした。
ただ、原子炉は大きな損傷を免れたため、原子炉を水で満たして核燃料から出る放射線を遮ることができ、水中で核燃料を砕いて専用の容器に詰める形で取り出し作業が進められました。
それでも作業員の被ばく線量は増えていて、アメリカの原子力学会によりますと、核燃料の取り出しに向けた作業が始まった1984年からの5年間の作業員の年 間の被ばく線量は、1人当たり最大で29ミリシーベルトから37ミリシーベルトと、それまでの1.2倍から1.5倍程度となっています。
また、核燃料の取り出しが始まったあとの1987年から1988年にかけての被ばくの状況を見ると、大半は核燃料の取り出しに関連したものが原因となっていました。
国内では、原子力施設で働く作業員の被ばく線量の上限は、年間50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルトと定められています。
核燃料から出る放射線を水で遮ることができたスリーマイル島原発でも、大きな被ばくを伴っただけに、福島第一原発の核燃料の取り出しが水中で行えない場合、放射線は、さらに強いものになり、作業員の被ばくをどう抑えるかが重い課題となります。
------(引用ここまで)-------
溶融燃料は約3000度で強烈な放射線を発しています。
格納容器の底に落ちているのならすぐにわかり、その証拠を示すことができるはずですが、
東電は行方不明とすっとぼけています。
100トン近くもある溶融燃料がどこにあるかわからないはずはありません。
言うまでもなく、格納容器の底を抜けて地下深く沈下しています。チャイナ・シンドローム状態です。
菅直人元首相も海外メディアのインタビューでそれを認めています。
格納容器に横穴を開けて云々と言っていますが、もし格納容器の底に溶融燃料が留まっていたら、
とても線量が高くてそんなことはできないし、外に放射性物質が大量に漏れる可能性があり
非常に危険です。
格納容器がすでに"もぬけの殻"だからこそ、そういう案が出てくるのです。
溶融燃料はすでに地下水層を突き抜け、放射性水蒸気が地表のあちこちから噴き出している
地獄谷状態です。
現時点では、燃料の回収は技術的に不可能、絶望的です。
(関連情報)
「菅直人:福島はチャイナ・シンドロームに近い 歴史上初めて溶融燃料が格納容器の外に漏れた
地震後4時間で溶融(EN)」 (阿修羅・ナルト大橋 2014/3/26)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/185.html
「日本のスイス大使館が公開した画像は、福島の溶融燃料は地下深くにあると示している (ENE NEWS)」
(阿修羅・ナルト大橋 2014/1/21)
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/866.html
「東電よ、観念して溶融燃料のメルトアウト・沈下を認めなさい」 (拙稿 2013/7/15)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/522.html
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