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東電福島原発 汚染水貯蔵タンク周辺堰もボロボロ。隙間から700トン強が漏洩。ストロンチウム等が最大8300ベクレル。急造インフラの綻び顕著に(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=50446
3月 11th, 2015 Finance GreenWatch
東京電力は10日、福島第一原発で原子炉を冷却した後の処理水を貯蔵するタンクを囲うH4エリアの堰に溜まっていた汚染雨水が漏出したと発表した。
漏れた汚染雨水は約747トンで、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質は1g当たり最大で8300ベクレルの濃度を記録した。東電は、漏出した汚染水は大半が地面に浸透したとみられ、海洋等への流はないと発表した。
東電によると、汚染水が漏洩したのは、H4エリアのタンク群。同地区の東エリアの東側と北エリアの北側外周堰とアスファルトのつなぎ目付近から、汚染水が流出しているのが確認された。またタンク群を囲む内周堰と外周堰の間に設置されている側溝と基礎部の継ぎ目からも汚染水による気泡が出
ていた。
同地区では今月6日、堰同士をつなぐ配管の一部から、水がにじみ出ていることが確認されていた。その後東電では、にじみ出た水が外部に漏れないよう、排水溝につながる堰の弁を閉じ、堰内にたまった雨水をバキューム車でくみ出す作業を実施していた。しかし、その後も雨が降り続いて堰の水が増え、10日朝になって、パトロール中の東電社員が、堰内の水位が低下していることに気付いたという。
海に放出できる放射性物質を海洋放出できる法定基準濃度は、ベータ線を出すストロンチウム90だけで1g当たり30ベクレル。東電は今回の漏洩水の海洋流出はないと、発表した理由は、漏洩した水が流れ込んだ外周堰周辺のB排水路およびC排水路が暗渠化しているためという。しかし、地面に浸透した700トンを超す汚染水の浸透後の経路は不明。
事故から4年が経過して、汚染水貯蔵タンクの寿命が懸念されるが、雨水の流出を防ぐために応急措置で設置した堰の隙間から汚染水が漏れ出たことは、タンクだけでなく、敷地内の急造設備があちこちで限界に直面していることを物語る。相次ぐ「漏れ」から、「決壊」に転じるリスクが高まっている。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150310_05-j.pdf
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