http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/204.html
Tweet |
見つかるか、溶融燃料=宇宙線で原子炉「透視」―「結果出せる」研究者・大震災4年
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015030800043&g=soc
2015/03/08-09:17 時事通信
原子炉内に溶け落ちた核燃料探索のため、ミュー粒子を使った透視装置を開発した高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦名誉教授。手にしているのは検出器の部品=2月24日、茨城県つくば市
原子炉で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)はどこにあるのか。東京電力福島第1原発事故で、政府と東電は2020年度前半の燃料デブリ取り出し開始を目指すが、今は位置も把握できていない。高エネルギー加速器研究機構の素粒子物理学者らは、宇宙線で原子炉内を「透視」する方法を提案し、2月から第1原発で実験を始めた。研究者は「データは順調にたまっており、3月末までに何らかの結果を出せるはずだ」と自信を示す。
高エネ研の高崎史彦名誉教授らが進めるのは、宇宙線が地球の大気に衝突して生じる「ミュー粒子」を使う方法。火山内部のマグマ測定や、ピラミッドの隠し部屋探索にも使われたという。
東京電力福島第1原発で溶け落ちた核燃料を探すため、設置されたミュー粒子の検出装置。周囲の放射線の影響を防ぐため、厚さ約10センチの鉄板で覆われている(高エネルギー加速器研究機構提供)
ミュー粒子は1平方メートルに毎秒1個の割合で降り注ぎ、鉄やコンクリートも通り抜ける。だが、核燃料のウランなど密度が非常に高い物質に当たると一部が吸収されるため、検出器で粒子の飛来方向と個数を数えれば、高密度の物質をレントゲン写真のように浮かび上がらせることができる。
高エネ研は事故直後に提案。素粒子物理学が専門の高崎さんは「原発事故に関わるなんて考えたこともなかったが、これだけの国難。知識や技術の蓄積がある誰かが調べないと」と話す。12年には停止中の日本原電東海第2原発(茨城県)で実験し、使用済み燃料プールの核燃料を誤差0.5〜1メートルの精度で突き止めた。
昨年7月にプロジェクトが採択され1号機で実施が決まったが、事故現場だけに制約もある。周囲の放射線の影響を避けるため、レントゲンフィルムに相当する1メートル四方の検出器3枚は厚さ10センチの鉄板で囲んだ。容易に近づけない場所なので温度管理やデータ送出を自動で行う装置も付けた。
建屋の周囲3カ所に装置があれば3次元(3D)データにできるが、他の作業との兼ね合いで2カ所に。地下に置けないため、燃料が地下の格納容器下部に落ちたと推定される1号機では、観測範囲にデブリがない可能性もある。
高崎さんは「圧力容器内にあるかないか確認できるだけでも意味がある」と強調。装置は比較的小さいため「何らかの方法で地下に置ければ、デブリの所在を確認できるはずだ」と話している。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素42掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。