http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/161.html
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東葛地域に比べ、東京・山の手、西部の放射能汚染はあまり話題になりませんが、
ここに世田谷区による線量測定データがあります。
区管理施設に関する区民による高放射線量の通報
(東京都世田谷区・平成26年(2014年)12月25日 更新)
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/104/140/1821/d00037521.html
区の測定で0.5uSv/hを超えた場所を抜き出してみました。
(単位はマイクロシーベルト毎時、uSv/h)
(日時) (場所) (住民通報値) (区測定値)->(除染後)
平成24年4月19日 区立烏山小(給田1丁目)のBOP室横の雨樋下等 0.919 0.710 -> 0.114
平成24年3月23日 区立祖師谷小(祖師谷3丁目)の雨樋下、側溝等 0.45 0.573->0.103
平成24年3月5日 区立山野小(砧6丁目)の体育館の雨樋下等 0.555 0.550->0.143
平成24年2月10日 区立東大原小学校(大原1丁目)の校舎屋上排水口等 0.356 0.683->0.187
平成24年1月27日 区立代沢小学校(代沢5丁目)防災倉庫雨樋下等 0.752 0.838->0.131
平成24年1月17日 新町1丁目の区道上 0.525 0.567->0.183
平成24年1月11日 三軒茶屋1丁目の区道上 1.0 0.51->0.19
平成24年1月10日 区立上野毛北自転車等駐車場 0.8 0.7->0.1
平成24年1月4日 区立深沢小学校(新町1丁目)南側フェンス際の桝等 1.340 0.835->0.136
平成23年12月28日 区立等々力小学校(等々力7丁目)体育館雨どい下等 1.06 0.756->0.115
ホットスポットがあるという住民の通報により、世田谷区が自ら測定し、0.23uSv/h以上であれば、
線量低減措置を取ったということです。
「線量低減措置」がどういうものか、除染土の管理はどうしているのかが気になります。
福島第一原発からは未だに大量の放射性物質が放出されており、除染しても、
雨風でまた元通りに戻るところも多いはずです。
小学校の敷地でこれだけの線量が検出されたということは大変ショッキングなことです。
この調査は、住民の通報により区管理施設の一部を測定しただけで、
私有地や国や都の管理地など大半の土地は未測定です。
おそらく、このようなホットスポットは世田谷区だけでも数え切れないほどあるでしょう。
世田谷区は2011年9月にも自主的に幼稚園、小中学校敷地の汚染を測定しており、
ここにそのときのデータがあります。(PDFファイル)
「区立学校等の放射線量測定結果について」
(東京都世田谷区・平成24年(2012年)9月1日 更新)
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/104/141/563/564/565/d00034898.html
この調査では、ほとんどが0.1uSv/h未満で問題なしでした。
なぜこんなに測定値が違うのか?
その理由は、このときの調査がデタラメで、不正に校正した測定器を使ったか、
測定方法・場所が不適切だったか、測定値を低く改ざんしたかのどれかでしょう。
線量が高いと住民から通報を受けて測定した場合は、ごまかしが効きませんから、
本当の値をしぶしぶ公表する。
区が独自に測定する場合は、不正やり放題ということです。
中立的な第三者が立ち会わない限り、国や自治体の測定はデタラメで全く信用できません。
もっとも、世田谷区は0.23uSv/h以上で除染するだけまだ良心的であり、
東京都は、文部科学省の基準である地上高さ1メートルの位置で、周辺より1uSv/h以上
高い地点のみを除染対象にしているとそうです。
「東京都と世田谷区の放射線量基準の違いについて」 (てるや里美・世田谷区議 2012/7/26)
http://teruya.seikatsusha.me/blog/2012/07/26/3457/
さて、0.5uSv/hという線量ですが、2011年にみんなの党・柿沢未途衆議院議員が
チェルノブイリを訪問し、原発管理棟前の空間線量が0.51uSv/hだったと報告しています。
「みんなの党 衆議院議員柿沢未途氏 チェルノブイリ視察報告」 (2011/10/14)
http://togetter.com/li/200369
http://twitpic.com/6zxz16
現地では0.5uSv/h以上は廃村基準、居住禁止で立ち入りには特別な許可が必要です。
要するにチェルノブイリ原発敷地内並の汚染が、当たり前のように世田谷のあちこちにあるわけです。
また米軍は0.33uSv/h以上の線量を検出した場合、兵士を撤退させるということです。
0.3uSv/hを超えると明らかに健康被害が増えることが判明しているからです。
そういう環境下で世田谷区民は平気で暮らしている、子どもたちは走り回って遊んでいるわけで、
これから深刻な健康被害が出てくるのはまちがいありません。
小平市の開業医、三田茂先生がなぜ東京を脱出し、岡山に移住したかがよくわかります。
比較的、汚染が少ない山の手でこの惨状ですから、東葛地域は推して知るべし、問題外です。
政府は福島復興だ、風評被害だ、差別だと騒いでいますが、福島だけの問題ではなく、
首都東京自体が極めて深刻な汚染にさらされていることをひと時も忘れてはなりません。
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