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報告:シンポジウム「原発と差別、戦後日本を再考する」
http://www.labornetjp.org/news/2015/0222sato
2月22日、東京・水道橋にある在日本韓国YMCAアジア青少年センターにおいて、「原発と差別、戦後日本を再考する」を共通テーマとするシンポジウムが開催されました。主催は同シンポ実行委員会で、司会は加藤千香子さん(横浜国立大学)と番匠健一さん(立命館大学)。全体の参加者は市民・労働者・
学生・研究者・ジャーナリストなど約150名で、大阪、九州、アメリカ、フランスからの参加もありました。当日のプログラムと発題者の言葉は、以下の通りです。
@基調提起:崔勝久さん(原発メーカー訴訟原告・NNAA事務局長)、A講演1:小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)「原子力平和利用は差別の上に成り立った」、B講演2:白井聡さん(文化学園大学)「戦後日本にとって原子力とは何であったか」、Cコメント:大野光明さん(大阪大学)、D総合討論。
崔勝久さん:「原発は差別の上で成り立つ」ことを歴史的・社会構造的に解明し、閉塞状態の日本社会を突破していくには、「平和と民主主義」を掲げる市場主義と議会主義を前提とする国家の枠を超え、一人ひとりが自分の中にある神話からの解放を求め、格差と差別を克服する日常的闘いを始め、世界の仲間と手を繋げていくしかありません。
小出裕章さん:原子力は徹頭徹尾、無責任で、犠牲を他者にしわ寄せする。日本で「原子力」と呼ばれているものは「核」と同じものであり、原子力を選択してしまう限り、核兵器と縁が切れなくなる。日本という国は意図的に「原子力の平和利用」を標榜しながら、「核兵器」を保有する能力を持ちたいと思ってきた。原子力が抱える真の問題は、それが差別や平和と関わっていることである。
白井聡さん:「敗戦の否認」に、戦後レジームの全体重がかかっている。日本が戦争に負けていないのであれば、大義も勝利の可能性もなかった戦争を始めたことの責任を、誰も取る必要はないし反省する必要もない。基地を「抱きしめ」なかった沖縄と、原発を「抱きしめた」原発立地自治体。そこには、原発における差別、差別の否認、自尊心の問題がある。戦後日本にとって原発体制とは何であったのか。それは、戦前を中途半端にしか清算できなかった「戦後レジーム」、すなわち「永続敗戦レジーム」の象徴であり中核である。
後半は、大野光明さんの鋭いコメントに続き、参加者を交えて活発な討論がなされました。終了後の交流会にも大勢の参加があり、経験と意見を交換しました。なお、シンポジウムの詳細については、次のURLから動画でご覧になれます。
http://www.ustream.tv/recorded/59125942
http://www.ustream.tv/recorded/59129250
【NNAA】http://ermite.just-size.net/nnaa/
【原発メーカー訴訟の会】http://maker-sosho.main.jp/
【問題提起】http://oklos-che.blogspot.jp/2015/02/blog-post_23.html
【集会写真】http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/65511221.html
参加報告:佐藤和之(佼成学園教職員組合)
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