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「北方領土の日」 元島民らが朝日に向かって早期返還訴える/nhk
2024年2月7日 13時47分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240207/k10014350481000.html
「北方領土の日」の7日、北海道羅臼町では元島民らが集まり、北方領土の国後島の方角から昇る朝日に向かって早期返還を訴えました。
「北方領土の日」は、1855年2月7日に日本とロシアの間で北方四島を日本の領土とする条約が結ばれたことにちなんで、返還運動を全国的に盛り上げようと日本政府が定めました。
元島民が多く住む羅臼町では7日朝、対岸の国後島をのぞむ施設におよそ30人が集まりました。
そして、午前6時半の日の出の時刻にあわせて朝日が昇る国後島の方角を向き「北方領土を返せ!」「北方墓参を早期に再開しよう!」とシュプレヒコールをあげました。
続いて地元の人たちが北方領土への思いをつづった詩吟を披露し、元島民らはふるさとに思いをはせていました。
国後島出身の脇紀美夫さん(83)は「政府には一刻も早く北方領土に関しての交渉を再開させてほしい」と話していました。
母親が国後島出身で、札幌市から参加した女性は「母親がどんな思いだったのかと振り返って考える機会になった」と話していました。
ロシアの「好ましからざる団体」指定に元島民は
北方領土をめぐっては、ロシア法務省が6日、返還運動を続ける日本の団体を、ロシアでの活動を事実上禁止する「好ましからざる団体」に指定したと発表していて、札幌市に事務局を置く「北方領土復帰期成同盟」がこれに指定された可能性があります。
これについて、国後島出身の脇紀美夫さんは「ロシアの一方的な話であってわれわれは一喜一憂する必要はないと思っている。元島民として願うこと、取り組むことは変わらない」と冷静に受け止めていました。
また、母親が国後島出身の大森桂子さんは「日本とは考え方の違う国なので、いっしょくたには考えられないが、祖先が生まれ育った島なので返還を願う思いはこれからも変わらない」と話していました。
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