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岸田首相どうする? 米韓合意の新核戦略が「核廃絶」前進を阻む可能性/日刊ゲンダイ
公開日:2023/05/17 06:00 更新日:2023/05/17 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/323020
今週の先進7カ国首脳会議(G7サミット)。広島でやるからには、岸田文雄首相は持論の「将来の核廃絶」に向けて前進を図るべきだろう。
首相自身は「ロシアによる核の威嚇」や北朝鮮の核・ミサイル開発などの事態を「反転させるきっかけにしたい」と日経新聞に語っている。だが首相は、米韓が合意した新核戦略に危険な要素があるとは認識していないようだ。
実は尹錫悦韓国大統領は4月の訪米の際、ジョー・バイデン米大統領と「核の緊急事態」に備えて、前例のない重大なことを取り決めている。それが、米軍の核戦力について米韓両国が協議するために設置した次官補レベルの「核協議グループ(NCG)」だ。この種の取り決めは北大西洋条約機構(NATO)以外では初めてのことだ。
同時に、北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗して、米国は核ミサイルを搭載する戦略原子力潜水艦や戦略爆撃機を恒常的に韓国に派遣すると決めた。「より見える形で」戦略兵器を配備するというのだ。
米国は以前、北朝鮮を「非核化」する外交交渉を進めていたが、今や外交ではなく米国の圧倒的な核戦力を見せつけて「拡大抑止力」を行使する戦略に転換したのである。
米国は、クリントン政権の「枠組み合意」やブッシュ(子)政権の「6カ国協議」など対北朝鮮外交でことごとく失敗。このため韓国の世論調査では核兵器保有への「賛成」が3分の2にも達した。尹大統領も、新年に明らかにした外交・国防政策で韓国の核武装に言及、「進んだ技術を持ち核開発には長期間を要しない」と述べたと言われる。
韓国の核武装に反対する米国はこれに慌てて、国賓待遇で尹大統領夫妻を招き、ホワイトハウスで晩餐会を開いて、新核戦略を発表した。
共同記者会見でバイデン大統領は、北朝鮮が核を使えば「いかなる政権でも終焉する」と「トランプ前大統領のような発言」(ニューヨーク・タイムズ)をした。尹大統領も北の核に「圧倒的かつ迅速に対処する」と呼応した。
このサミットで最も注目されるのは、日米韓首脳会談での岸田首相の言動だ。3首脳だけの会談で首相は、北朝鮮に対する抑止力向上を歓迎するだろう。しかし会談後の記者会見で何と言うのか。米韓新戦略が「核廃絶」をさらに先送りするのは必至だ。
北朝鮮や中国海軍は今後、韓国に寄港する米原潜を追尾するのは必至。不測の事態で核危機を招く恐れもある。
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