http://www.asyura2.com/15/gaikokujin2/msg/625.html
Tweet |
安藤優子さんが語る、男性の「理解」より必要なこと 「自民党の女性認識」を超えて(インタビュー後編)/東京新聞
2023年2月16日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/231094?rct=politics
ニュースキャスターとして報道現場で活躍してきた安藤優子さん。現役バリバリの40代後半で母校の上智大大学院に入学し、博士論文を基にした書籍「自民党の女性認識『イエ中心主義の政治指向』」(明石書店)を昨年刊行しました。インタビュー後編では、自民党の「イエ中心主義」が政治や社会にもたらしている影響や、ジェンダー平等の実現に必要な男性の力について聞きました。(石原真樹、大野暢子)
あんどう・ゆうこ 1958年生まれ、千葉県出身。米国の高校を卒業後、米国の大学への進学を目指して貯金しようとデパートのエレベーターガールをしていたときにテレビ局のプロデューサーにスカウトされ、上智大3年生のときに旅のリポート役としてテレビ業界へ。国内外で取材や中継を行い、87年から番組キャスターとして取材、放送。2008年に上智大大学院グローバル・スタディーズ研究科グローバル社会専攻修士課程修了。19年にグローバル社会学博士号取得。
◆「個人」より「イエ」中心 マイナンバーとも矛盾
「自民党のイエ中心主義」が生まれた背景に、「英国病の教訓」(1978年)の著者・香山健一さんらブレーンの存在がありました。
「ゆりかごから墓場まで」と言われた英国の福祉政策は大失敗で、すべての人々に等しく福祉(パン)を与えると働かなくなり、自らの権利ばかり訴えて国家に依存するようになる、日本は二の舞になってはならない、と。家庭やムラ、地域社会など、小集団、中集団、大集団の集団主義を大切にして、お互い助け合いながら生きていく、家父長制の再評価によって新しい価値観をつくろうとしたという流れがありました。
イエの構成員か会社の構成員か地域の構成員か、それとも国か。市民じゃなく、国民。そこには「個人」というのは入っていない。「個の尊重が邪魔」というよりも、そういう認識をすること自体を避けてきたと私は思います。
でもそれなのに一方ではマイナンバーカードを奨励しています。マイナンバーにひも付ければ夫婦別姓にして何か困りますか?と思っていて、そこは矛盾を感じます。総背番号制にしたいのは経済的な必然性と合理的に物事を運びたいというのと、ゆくゆくは税金を取りっぱぐれたくないのもあるだろうし。社会保障費の問題もあるだろうと思いますが。
◆「均等は無理」と知らんぷりする政党…候補者の義務化を
クオータ制(人数割当制)について、少なくとも候補者の均等の義務化するべきだと本に書いています。議席数を割り当てろではなく、候補者の数を均等にしましょうと。
理念法(政治分野における男女共同参画の推進に関する法律)が成立したのに「均等は無理」と知らんぷりしている政党が存在しているわけなので、一度時限立法で義務化して、あとは有権者に委ねることを一度やる価値はあると思います。
やってみれば、スタートラインに立つことの大切さを男女ともに分かってくると思うし、有権者も政党も何か絶対に経験値を得ると思う。義務化を法制化するか否かはその後に議論を始めればいい。
女性議員が増えないとどんなデメリットがあるのか?との反論は常にありますよ。だってまだやったことないし、やってみないから分からない、だから一回やってみませんか、と。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。